歴史ある大観覧車でウィーンの夜景を望む
IGNITE / 2017年2月15日 10時30分
ウィーン中心部から見て東側、ドナウ川沿いに広がる広大な敷地。緑の多いその場所は「Prater(プラーター)」と呼ばれ、元々はハプスブルク家の狩猟場だった。
そこを1766年に皇帝ヨーゼフ2世が一般に開放し、今に至るまで市民の憩いの場となっている。
そして1873年には、日本も参加した万国博覧会の会場にもなった。
1897年、フランツ・ヨーゼフ1世の即位50周年祝賀祭にあわせ、イギリス人技師のウォルター・バセットによってこのプラーターに巨大な観覧車が建造された。
それが地上60メートルを超える「Wiener Riesenrad(ウィーン大観覧車)」である。
1945年には空襲によって全てが破壊されたものの、ウィーン復興のシンボルとして復旧が進められ、1947年には運行が再開されたのだという。
そんなプラーターと大観覧車の歴史に関しては、チケットを購入してから入る歴史パノラマで知る事が可能だ。
1944年の火災後に外されたゴンドラを利用し、その内側にミニチュアを使って解説がなされている。なかなか面白い趣向だ。
それでは実際に大観覧車に乗ってみよう。
ゴンドラは15台で外観は皆同じ。赤く塗られた本体に白の窓枠がはめられており、古い列車の客車を思わせるようで可愛らしい。
全高は64.75メートル、回転速度は毎秒0.75メートルだが、日本にあるような一般的な観覧車と違って途中で止まることがある。それは別に古いからなのではないので、ご安心を。
大観覧車にはイベント用のゴンドラが7台用意されており、誕生日パーティーやウェディングなどに使用できる豪華な内装が施されている。
テーブルや椅子、スワロフスキーによる装飾までついた豪華なゴンドラは、予約をすれば誰でも使用できる。二人きりでウィーンの夜空を眺めながらディナーというのも、素敵な思い出になるだろう。
そして大観覧車の足元にある厨房から料理が運ばれるため、不定期に回転が止まるという訳だ。
高さが十分あり、ウィーン市内を端の方から眺める形となる大観覧車。高層建築は少ないが、足元の遊園地の賑わいから遠くまで広がる静かな光が美しい。
昼間にはきっと、宮殿などが見渡せる違った景色が楽しめることだろう。
(田原昌)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
よみうりランド、新観覧車「Sky-Go-LAND」お披露目 日本で唯一の“ツイン観覧車”
ORICON NEWS / 2024年10月29日 16時8分
-
今年も来日!「ウィーン・リング・アンサンブル」 ニューイヤー・コンサート2025が埼玉 田園ホール・エローラにて開催決定 ウィーン本場の音楽で新年を祝う
@Press / 2024年10月28日 10時0分
-
【イベントレポート】「LIGHT is LOVE~ダイヤモンド60セレブレーション~」をテーマに「よみうりランド ジュエルミネーション2024」点灯式を実施
PR TIMES / 2024年10月25日 11時15分
-
【岐阜県 2024年版】秋の絶景・風物詩10選。江戸の街並みが“和紙あかり”に染まる
CREA WEB / 2024年10月5日 17時0分
-
大阪の秋空を一望するカフェタイム
PR TIMES / 2024年10月2日 20時45分
ランキング
-
1連続強盗「家族が生き残る家」の特徴と"10の武器" 防犯対策をしても強盗犯が突破してきたら…
東洋経済オンライン / 2024年10月29日 9時0分
-
2上司に「ムチャな仕事量を減らして!」と伝えるには…「時間が足りません」はNG。ひろゆきの仕事で使える“ズルい”言いまわし
日刊SPA! / 2024年10月29日 8時46分
-
3中小企業「冬のボーナス額」はいくら?
マイナビニュース / 2024年10月28日 11時10分
-
4「妻と浮気相手の間に生まれた子」を見捨てられなかった夫の悲哀。養育費を支払う“条件”は離婚翌日に破られ…
日刊SPA! / 2024年10月28日 15時54分
-
5【肉の日】2024年10月の飲食店キャンペーン・割引情報まとめ
イエモネ / 2024年10月27日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください