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港町・マルセイユを見守り続けた荘厳な寺院

IGNITE / 2017年6月3日 22時0分

港町・マルセイユを見守り続けた荘厳な寺院

マルセイユの旧港を見下ろすように、丘のてっぺんに建つ「Basilique Notre-Dame de la Garde(ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院)」。その立派な姿は、まるで城のようにも見え、マルセイユのシンボルとなっている。

旧港から歩いて登ろうとすると、なかなか勾配がきつくて大変だ。バスもしくは観光用にぐるりと回ってくれる機関車型のトロリーを使うと、楽に連れて行ってくれるので足腰に自信がない人でも大丈夫。

教会を目指して坂道を上りながら、たまに振り返って見ると、旧港が一望できる。観光バスも数多く停まっており、マルセイユ一番の観光スポットだ。

教会に辿り着いたら一休み。教会に入る前に、まずは景色を楽しもう。
マルセイユの美しい海、旧港と新港を出入りする船、街の様子もよく見える。点々と浮かぶ島、遠くの山々まで見渡せて、まさに大パノラマだ!

教会の中に入ってみる。金色に輝くドーム、細かいモザイク画、そして荘厳な雰囲気に圧倒されてしまう。

ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院は12世紀初頭にこの地に建てられた教会を元に、何度か改修が行われ、現在の姿になったのは1864年のこと。ネオ・ビザンチン様式の、カトリック教会だ。

特徴的なのは、天井から吊り下げられた船の模型と、壁に掛けられた数多くの船の絵。日本の神社に絵馬を掲げるように、船乗り達が海での安全を願って奉納したものであろう。


マルセイユの人々はずっとこの教会を頼りにし、教会は人々の心の拠り所となって街を守ってきた。港町らしい教会の姿に、興味は尽きない。

(田原昌)

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