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auがMNPで3ヶ月連続1位を達成

インフォシーク / 2012年1月12日 14時0分

 電気通信事業者協会(TCA)が、2011年12月の事業者別携帯電話・PHS契約数を発表した。これによると、新規契約数から解約数を差し引いた「純増数」は、21カ月ぶりにドコモが42万9900件で純増1位を奪還。一方、番号持ち運び制度(MNP)では、auが5万5400件増となり、3万9000件増のソフトバンク、9万4400件減のドコモに差をつけて3カ月連続の首位となった。

 TCAの公表数値には、通常の音声端末やデータ通信カードだけでなく、フォトフレームやPlayStation Vitaのような専用端末の契約数も含まれている。そのため、従来の純増数だけでは、各社の勢いを判断するのは難しくなってきており、KDDIの田中孝司代表取締役社長も年末年始の複数のインタビューで「純増数の数字を追うのはやめる」方針を示している。また同様の背景から、今月からイー・アクセスが自社数値の開示を取りやめると公表している。

 一方、純増数に代わってより重視されそうなのが、通信会社を変更しても同じ電話番号が使える「番号持ち運び制度(MNP)」の数値だ。3ヵ月連続1位のauは、米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)「iPhone(アイフォーン)4S」を発売した昨年10月に大幅に増加して以降も堅調に推移。携帯市場をけん引しているスマホでシェアを伸ばしたauの“復活”は、携帯市場の活性化を印象づけている。
 auは昨年9月に8700件のMNP転入超過を記録し、2010年3月以来18カ月ぶりの転入超となった。10月には6万8700件の大幅増で26カ月ぶりにMNPの成績で首位に立った。スマホのラインナップ増強の効果がiPhone投入によっていっそう跳ね上がった格好だ。

 携帯電話の出荷台数はすでに1億2千万台を超え、端末の買い替えサイクルも長期化してきたことで携帯市場の飽和と停滞が指摘されてきた。一方で、スマホの出荷台数は昨年大幅に増加しており、2012年度には端末全出荷台数の過半数を超えるとの予想もされている。
 既存ユーザーの奪い合いであるMNP市場は2010年4月以降、ソフトバンクの一人勝ちだったが、特にスマホの増強によってauが首位に返り咲いたことで、各社の端末ラインナップやサービスのさらなる充実も期待できそうだ。

純増数 MNP利用数
NTTドコモ 429,900 -94,400
KDDI 294,300 55,400
ソフトバンクモバイル 377,300 39,000

参考リンク:社団法人 電気通信事業者協会(TCA)発表2011年12月データ

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