仮面ライダーフォーゼはアンガールズの田中が支えている!

インフォシーク / 2012年5月9日 16時0分

顔芸。(アンガールズの田中さん)

 なんとも心配だった仮面ライダーフォーゼが、順調に面白くなってきている。

 なんのこっちゃわからない方もいるだろうが、昨年9月から始まった仮面ライダーフォーゼを、どこか心配で仕方なかった。

 第一に、主人公がバッドボーイ。要するに不良である。黒髪のリーゼントで、青いブレザーが制服の高校において「転校生だからブレザーを持っていない!」というシンプルな理由だけで、いつまでも学生服の短ランで登校してくる。70~80年代の硬派マンガから抜け出てきたような不良なのだ。子供が見る仮面ライダーの主役として果たしてこれでいいのか、と頭をよぎった者は多かっただろう。

 第二に、主人公が純和風キャラであるのに、ドラマは完全にアメリカンハイスクールドラマである。ウィットに富んだ底抜け自由な空気が漂うキャンパスに、アメフト部主将が「キング」というニックネームで登場すれば、チアリーダー部主将が「クィーン」というニックネームで登場する。この2人は学園一の組み合わせらしく、ついでに高校生のくせにドレスを着てダンスパーティーまでしちゃうのだ。アメリカに憧れた年代でも無いので、これまたなかなかに不思議な光景であった。

 第三に、どういうわけか怪人たちは、一人残らずこのアメリカンハイスクールに出現する。どころか場合によっては、怪人の格好で当たり前のように学園内をウロウロと歩き回っているのだ。この学園の生徒は皆、転校を考えているに違いない。

 そんな無茶なことばかりして、毎週心配をかけてきた仮面ライダーフォーゼが、ここに来てかなり面白くなってきた。

 細かい理由はいくつもある(例えば、途中から出てきた仮面ライダーメテオが素晴らしいのだが、アクションが実にアジアの英雄ブルース・リーにしか見えなく、もはやアメリカンハイスクールという設定はどうでもよくなってきている等)が、とにかく今は心配事もなく、ワクワクしながら見ていられる。

 そして私はひそかに、この安心感とワクワク感の一因を担っているのは「彼」なんじゃないかと思っているのだ。

 それが、アンガールズの田中なのである。

 田中は先生役である。まっすぐな性格の主人公が大嫌い、常に彼の退学を願うもはや聖職者にあるまじき男。正義役でも悪役でもない、ただただふざけた役回りである。だけに、不良だとかアメリカンハイスクールだとか、心配な設定に一切関係が無い彼の存在は、私たちに妙な安心感を与える。付け加えると彼の演技は、顔芸が特筆ものなのである。

 そんな田中が最近、仮面ライダーフォーゼにおいて活躍をし始めたことも、面白くなってきた一因だ、と私は思っているのだ。

 特に第30話(4月8日放映)の活躍は素晴らしく、田中演じる先生は怪人が他の先生たちであることに気づき、大嫌いだった主人公が仮面ライダーとして闘っていることを知り、全力で主人公を助けて感動すら与えてくれた。(実際、この回は相当な好反響だったと田中自身がインタビューで答えている。視聴率も7%以上を獲得、フォーゼシリーズにおいてかなり高い部類の回である)

 アンガールズの田中には、できればどんどん登場していただきたい。そして、仮面ライダーフォーゼに刺激を与える衝撃の顔芸にも期待したい。第34回(5月6日放映)現在、主人公たちは修学旅行に出かけており、東京に残されたという設定なのか田中の出番が一切無い。これはよろしくない。またしてもファンに心配をかける仮面ライダーフォーゼに戻ってしまうじゃないか、と私は気を揉んでいる。

 もうこの際、一度だけなら田中が間違ってベルトを付けてしまって、仮面ライダーになってもいいくらいなのだ。早く出てきてくれ、田中!顔芸で仮面ライダーフォーゼを盛り上げてくれ!

 仮面ライダーフォーゼ、ちょっと見てみてほしい。

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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