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性癖すら感じる、ちょっと大人の話? 仮面ライダーフォーゼ。

インフォシーク / 2012年5月29日 12時0分

女の情念すら感じる今回の怪人。(エリーヌ = アクエリアス・ゾディアーツ)

いやぁ、久々に幸せなものを見たという感想だ。第37話(5月27日放映)の仮面ライダーフォーゼである。

人が「幸せなものを見た」というときは、おバカなものを見てハッピーな気持ちになったときか、エロいものを見たときに限る。今回のフォーゼは両方をクリアしていたのではないか。なんと幸せな回だったろう。

とにかく、オープニングからぶっ飛んでいた。

突然JAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットが映し出され、その前でひとりの女子高生がスクワットをしているのだ。スクワット女は、こう叫んでいる。

「宇宙、イクゾー! 宇宙、イクゾー! 宇宙、イクゾー!」

大変だ。尋常じゃない。そこへ主人公(同じ高校)の如月弦太朗が登場する。彼はこのスクワット女を見て、嬉しそうにこう指さすのだ。

「オレのファイティングポーズと同じだ!」

大変だ。もう一人、増えてしまったぞ。そして、この危ない女と如月弦太朗は、一緒にスクワットをしながら笑顔でこう叫ぶのである。

「宇宙、イクゾー!」
「宇宙、キター!」

…どんなプレイなのだ。

仮面ライダーフォーゼの良いところは、こういう突っ切った明るさにある。

さて、原稿の文字数の都合で話を飛ばすが、今日は2人が通う高校で「宇宙飛行士選抜試験」がある日だ。もう設定が浮世離れしているところは触れないでほしい、話を先に進めようじゃないか。

試験が始まった。大人視点で特筆すべき部分は、この「宇宙飛行士選抜試験」の試験官女性が、かなりサディスティックな性癖の持ち主であることだ。真っ白な部屋に72時間、男女の生徒を閉じ込めておいて、平静でいられなくなっていく姿をモニターで見て笑っている。

次の試験では、生徒が協力し合って、猫のぬいぐるみの周りで踊り狂う姿を見て静かにうなづくのだ。間違いない、これはプレイだ。今回のフォーゼは、ふっ切り方が半端ない。

さて試験中、主人公・如月弦太朗の仲間である賢吾が倒れる。彼は虚弱体質なのだ。皆が心配していたそのとき、なんと試験会場に怪人が現れる。目的は、怪人が持っている治癒能力を使って、賢吾の体力を戻すため。なんて良い奴なのだ。

それなのに如月弦太朗は「敵だ!」とばかりにフォーゼに変身し、その怪人をボコり始める。いかん、いかん、事情を聞かないといかんよ、フォーゼ。敵の制服を見たら攻撃してしまうあたり、BE-BOP-HIGHSCHOOLかクローズの鈴蘭高校のようである。いかん、いかんよ、フォーゼ!

またまた文字数が足らないので話を飛ばすが、この怪人、実はスクワット女である。武器はムチ。え~っと、プレイですね、はい。これも確実にプレイです。男に好意を寄せて、その強い男(仮面ライダーフォーぜ)にムチを振るう。な、なんて深い話なのだ!

見どころが満載の仮面ライダーフォーゼ。…ふざけ過ぎたので少し真面目な話をします。

彼女(スクワット女子高生)も前回のフォーゼ同様、夢のために悪の力を手に入れています。しかし自分が認めた人間には、善悪関係なく治癒を施す。そんな人間の奥深さが表現されており、加えると「宇宙飛行士選抜試験」というシチュエーションは、宇宙がテーマである仮面ライダーフォーゼがまだ企画段階のときから、企画の方があたため続けていた思い入れのある設定らしい。

仮面ライダーフォーゼ。またしても名作が出来上がりつつある。

宣伝するわけではないが、ちょっと見てみてはいかがだろうか。

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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