仮面ライダー出身の俳優は成功できるのか。仮面ライダーフォーゼ。

記事と共にお蔵入りになった、冨森ジャスティンさんのイラスト。（パワーダイザー操縦中のシーン）

下世話な話をしたい。

絶賛放映中「仮面ライダーフォーゼ」に出てくる若き俳優たちの、将来を案じたい。なぜって、フォーゼが好きだから、よって彼らも好きだから。に尽きる。

俳優というのは浮き沈みが激しい。池に浮かぶボート、川をくだるカヌーどころじゃない。大金を掴んだ次の日、無一文になって真っ逆さまに落ちているかもしれないジェットコースターな世界。道を踏み外すと周りに悪い奴ばかりがいたりもする。それが俳優の世界。たぶんね。よく知らんけど。それでも彼らは、いつかの出番のために演技という刃を磨く。

仮面ライダーフォーゼの若き俳優たち。彼らは10代～20代前半だ。まだまだ未来はこれから、希望に満ち溢れている。彼らが今後、どのような人生を歩むのか。ぜひ成功していただきたい。

そこで、ライダー出身俳優の成功事例を振り返ってみることにした。

一番の成功事例。仮面ライダー出身俳優として、人の道を踏み外さず、いやむしろ人と俳優の道のど真ん中を、仮面ライダーのままズシリズシリと歩み続ける男。

藤岡弘、。

っていうか、そんなスタイルを貫いているのは藤岡弘、だけだ。藤岡弘、は、そうでなくてはいけないし、藤岡弘、だから出来るのだ。老いてなお剛毛。老いてなお仮面ライダー！彼がインタビューで仮面ライダーを語るとき、彼は俳優として語らない。仮面ライダー本人として語る。もうライダーなのだ。藤岡弘、実は東映が作った改造人間の可能性はかなり高い。

…いかん、これは参考にならん。違う俳優の成功事例を探そう。

平成ライダー出身で成功した俳優といえば、クウガのオダギリジョー。今や世界を股にかける名優。美人の奥さんまでもらっちゃって、もう。他にも、響鬼の細川茂樹、カブトの水嶋ヒロ、電王の佐藤健らとけっこういる。個人的にはオーズの渡部秀は、もっと世に出てきていい気がする。

こうして並べると、成功パターンとしては悲しいかな仮面ライダーが終わったその瞬間から、変身を解除してコスチュームを捨て、無かったことにして平然と歩くことがコツなのかもしれない。

さて、フォーゼの俳優たちでシミュレートしよう。

主人公、如月弦太朗こと福士蒼汰。彼はフォーゼメンバーの中では、今以上これ以上愛されるなんてタマキコウジがイシハラマリコに捧げたのでは？噂を持つ歌の如く安全地帯、にいるかもしれない。じゃあなんで井上陽水が作詞しているのだ！おうおう！という意見は置いておいて、彼は水嶋ヒロが元所属していた事務所に所属している（らしい）。よって成功へのバランス感覚、それは事務所が持っているはずなのだ！

大文字隼こと冨森ジャスティン！私は彼がかなり好きである。一度、彼とパワーダイザー（フォーゼに出てくる活躍しないマイナーなマシーン）だけで一本の記事を書きあげたことがあるくらいだ。マニアック過ぎてお蔵入りしている。そんな彼は、フォーゼでいつの間にかギャグ要員になっている。調べてみると実の双子（！）の兄弟でコンビを結成して、どこかの番組でショートコントまでしたことがあるらしい（2012年5月29日、ウィキペディアより）。ど、どうするのかな、ジャスティン…そっち方面に行くのかな。

坂田梨香子。彼女は私好みの女だ。結婚してくれないかな。

と、まぁ、それなりにメンバーの未来が見えてきた。みんな、それなりにまっすぐな道を歩みつつ、成功しそうだ。…えっ、突然投げやりになってますよね？ 書くのを止めただろって？実はこの記事を書いている真っ最中、まさに今ですね、下のニュースが飛び込んできたのである。

「東映は、仮面ライダーや戦隊シリーズで活躍した俳優たちを使って、大人も楽しめるエンターテインメント作品『TOEI HERO NEXT』というブランドを立ち上げた。第一弾は、仮面ライダーオーズの渡部秀と三浦涼介。今秋、全国公開決定。」

なんだなんだ、なんなのだ！私なんかの小粒が心配しなくても、東映さんがきちんと未来を考えてくれているじゃないか。…しかも面白そうだ！

これで心配事は一切無く、これからも仮面ライダーフォーゼを見ることができますね。

みなさんもぜひ、ご覧ください。若さあふれる俳優たちが、未来をかけて闘っております。

まっすぐな気持ちで。

青春、スイッチオン！

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターＴＶ」（インターネット）の製作をしている。