私たちは、毎日「疲れ」を浴びている。

インフォシーク / 2012年6月27日 14時0分

あれ?朝から疲れてる?

お疲れ様です。
突然ですが、いつもそんなに疲れていますでしょうか?
周りの同僚や上司の方は、そんなに疲れているように見えますか?

以前務めていた会社のある女性は、
お疲れ様ですと挨拶すると「疲れてないわよ!」と怒ったが、その通りである。
自分では全く疲れていないと思っているときに、
「なんか疲れてない?」と言われるとムカッとくることがある。
それだけならまだしも、自分では気づいてないけど、実は疲れているのかな・・・。
という気分になってきて、元気がなくなることもある。

お疲れ様です。
この言葉は日本の社会において、朝から晩まで頻繁に使われている。
メールの書き出しに、廊下で上司とすれ違ったときに、
さらには、居酒屋で乾杯する時のかけ声として。
もはや、疲れている・いないということは関係なく、
便利な合言葉のように「お疲れ様」は連発されているのである。

つまり、私たちは毎日「疲れ」という言葉を浴び続けている。

言葉は言霊といわれるように、言ったり聞いたりしたことは、
意識していなくても心や体に影響を与えるという。
これはまずい。このままでは、日本人がどんどん疲れていってしまう。
むやみな「お疲れ様」の連発は、控えた方がいいのではないか!?

そう思って少し調べてみると、
どうやら京セラグループでは「お疲れ様」を禁止にしていて、
代わりに「お元気様」を使っているらしい。
お元気様。なかなかに力があり、インパクトのある挨拶である。

ここでふと気になった。
欧米諸国で「お疲れ様」にあたる言葉はあるのか。
しかし私は多国語を操れるわけもなく、
Infoseekマルチ翻訳に頼って「お疲れ様」と入力してみた。
その結果がこちら。

フランス語→Merci(メルシー)
イタリア語→Grazie(グラッチェ)
スペイン語→Gracias(グラシアス)
ドイツ語→Danke(ダンケ)
ポルトガル語→obrigado(オブリガード)
英語→Thank you(サンキュー)

なるほど。どうやら欧米には「お疲れ様」にぴったり合う言葉はないようだ。
全て同じ意味。「ありがとう」と翻訳された。
「お疲れ様」と「ありがとう」確かに遠いようで近いかもしれない。
そう思たったとき、ふと「まいどあり」という言葉を思い出した。
商人が使う「毎度ありがとうございます」を縮めた挨拶である。
「まいどあり!」元気な響きがあるし、感謝の気持ちを忘れずにいられる。
日々の挨拶にいかがだろうか?

でも、「お疲れ様」も日本人らしくて趣がある言葉だと思う。
深夜にひとり原稿を書いている私に、
「お疲れ様です」と素敵な女性が缶コーヒを差し出してくれたら
もっと頑張れるのは間違いない。
(これが「まいどあり!」だったらいやだなあ)

石井 良
Ryo Ishii 1980年・東京都生まれ。コピーライター。制作プロダクションを経て独立し、良案工房を設立。広告・冊子・WEBなどのコピーや記事を書いている。真心を込めた文章で、多くの人の課題解決や夢実現の力になれるよう日々奮闘中。ロックバンドのドラマーでもあり作詞も手掛ける。憧れの甲本ヒロトに自分の書いた歌詞を歌ってもらうことが夢。MAIL:ishii@ryoankoubou.com

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