「佐川急便」を装った、悪質巧妙な迷惑メールが来た。

インフォシーク / 2012年7月4日 17時30分

「佐川急便」を装った迷惑メール。差出人名をよく見たら「佐川急“更”」だ。騙されてクリックしないように注意したい。

携帯電話に届いた1通のメール。差出人を見ると「佐川急便」、件名は「佐川ROYALメール便※配送付着のご案内※」とある。本文を読むと「お客様あてのメール配送便」について、配送先の確認が必要とのことで下記のURLをクリックして配送確認して頂きたい--。偶然にもネットショップで買い物をした直後だったので、何か問題あったのかなとURLをクリックしようと思った瞬間、ふと疑問が浮かぶ。ん?なんで佐川は俺の携帯メールアドレス知ってるの??

ネットショップに登録しているメールアドレスはPCのものだからネットショップ経由からならそちらに届くはずだし、佐川急便にはメールアドレス自体登録してない。それにメール便って書いてあるけど注文したのはPCのACアダプターだ、普通メール便では送ってこないだろう。いやそもそも、注文したのはついさっきなのにこんなに早く発送されるものだっけ?

不審なことがありすぎるので、クリックしようと思った手を止めてメール本文の確認用アドレスを見ると、明らかに佐川急便のドメインとは似ても似つかない、意味不明な文字が羅列するURLになってる。

これはもしかして新手の迷惑メールか。そう思って念のため佐川急便のサイトに行くと、案の定こんな警告ページがあった。

佐川急便を装った迷惑メールにご注意ください

最近、佐川急便を装った迷惑メールが届くというお問い合わせが増えております。このような迷惑メールに記載されているアドレスにアクセスされますと、意図しないサイトへアクセスしてしまう場合がありますのでご注意ください。迷惑メールであるか分からないなど、不明な点がございましたら担当営業店または「ご意見・お問い合わせ」までお問い合わせください。

というわけで、今回は危ういところで危険なアドレスにアクセスする危機を回避できたわけだが、考えてみたらかなり巧妙な仕掛けだ。普通知らないアドレスからメールが来たら誰だって警戒するが、差出人が大手の宅配業者という「知った名前」だったら。宅配についてのメールサービスは最近は珍しくないから警戒度はぐっと下がるだろう。今回、筆者が間一髪で魔の手を逃れたのは、たまたま当日にネットショップで注文をするという偶然があったからで、そうでなければかなり高い確率でクリックしていたと思う。

こんなメールはユーザーだけでなく、佐川急便もいい迷惑だろうが、一方でうまいこと思いつくな…と一瞬感心しそうになったが、そんな場合ではない。総務省の調べによると迷惑メールの数は国内で1日に15億通を超え、被害総額も年間7000億円以上になるんだそうだ。その量はスマホブームにも乗って、ますます増えていくだろう。

ISP業者や携帯キャリア各社もフィルタリングなどの対策をしているが、最後は自己責任だ。フィルタの網をくぐり抜けて今回のように言葉巧みにあの手この手でクリックさせようとするメールは今後も絶えないだろうが、受信拒否設定や「知らないメールは、見ない読まない返信しない」の原則を守るだけでなく、迷惑メールとの「知恵比べ」で遅れを取らないようにしたいものだ。

そう思ってもう一度メールを眺めてみる。これ、よく見ると「佐川急便」じゃなくて「佐川急“更”」じゃないか!(拡大写真参照)気のつく人なら一瞬でニセモノと見破ってたってことか。勝負に勝って、相撲で負けたような気持ちになったのであった。

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