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言葉のトラップ。それは突然やってくる。

インフォシーク / 2012年7月4日 18時0分

トイレ+滝=?

誰が仕掛けたわけでもないが、私たちは時に、言葉のトラップにかかることがある。

もうだいぶ前のことになるが、プロモーション関連の仕事をしている先輩と久しぶりに会ったときのこと。

「先輩、最近どんな仕事してるんですか?」
「最近ねえ、セーユーの仕事してるんだよね。」
「え!!声優ですか!本当に!?声優なんてできるんですか?」
「ん?やることは色々あるけど、基本は他と変わらないよ。」
「はー。そういうもんですかー。」
「うん。プロモーションをするわけだから。西友の。」

あ、とここで気がついた。

私はスーパーの「西友」とアニメの「声優」を聞き間違えていたのである。

危うく「どんな役なんですか?」なんて突拍子もない質問をして、混乱を招くところだった。

日本語は、同じ音で複数の意味を表すことがあり、時に私たちを惑わせる。

言葉のトラップは、日常に潜んでいるのだ。

以前、JRの駅でトラップにかかった。

トイレに入ろうとすると
「こちらは、滝のおトイレです」というアナウンスが聞えてきたのである。

滝のおトイレ?何だそれ?マイナスイオンでも出るのか!?

と興味津々で近づいてみると、何のことはない。それは「多機能トイレ」だったのだ。

初めて体験するような斬新なトイレを期待しただけに、ひどくがっかりした覚えがある。

これについては、私の他にも体験したという声が非常に多い。

「滝」と「トイレ」の絶妙なマッチングが印象に残るのかもしれない。

トイレと言えば、中学生のときの体験を思い出す。

お昼休みに、友達のA君が突然「今日はオレ、快便なんだ!」と言い放ったのだ。

私は「え?なにその報告!?いま必要?」と思って呆気にとられた。

しかし他の友達は「じゃあ弁当食ってようぜ」と気にもしていない様子。

そしてA君は、財布を持って外へ出て行った。

そう。勘違いしたのは私だけ。彼は「快便」ではなく「買い弁」と言っていたのだ。

ところでこの言葉のトラップ、見方を変えると言葉遊びになる。

言葉の区切りを変えて複数の意味をつくることは「ぎなた読み」と呼ばれている。
「あ、痛い!」「会いたい」
「飽きた」「あ、来た!」
「払いたくない」「腹、痛くない」
など、多くの例を挙げることができる。

そういえば子供の頃、こんな言葉が流行ったなあ。
「悪の十字架」
「青い血」
「恐怖のみそ汁」

知らない方はぜひ、ぎなた読みにチャレンジしてみてください。

石井 良
Ryo Ishii 1980年・東京都生まれ。コピーライター。制作プロダクションを経て独立し、良案工房を設立。広告・冊子・WEBなどのコピーや記事を書いている。真心を込めた文章で、多くの人の課題解決や夢実現の力になれるよう日々奮闘中。ロックバンドのドラマーでもあり作詞も手掛ける。憧れの甲本ヒロトに自分の書いた歌詞を歌ってもらうことが夢。MAIL:ishii@ryoankoubou.com

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