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僕等は、へりくだり過ぎなのではないか!?

インフォシーク / 2012年8月30日 14時0分

「すみませーん!」タイミングも大事です。

「すみませーん!」

私の声はこもりがちで、通らない。

そのため居酒屋などで店員さんを呼ぶとき、「すみませーん!、、、すみませーん!」と何度も言うことがある。

それでも気付かれないとかなり恥ずかしいので、目が合うタイミングを見計らうことも多い。

先日もまた「すみませーん!」と3回くらい繰り返していたのだが、その時ふと思った。

店員さんを呼ぶのに、何でこんなに謝っているんだろう。

別に悪いことをしているわけじゃないのに。

なぜ「すみません」が使われるようになったのか。

言葉の由来を調べてみると「すみません」は、「済む」または「澄む」に打ち消しの「ない」が付いて、「私の気持ちがおさまりません」「私の気持ちが晴れません」ということらしい。

「ご迷惑をお掛けしてしまい、私の気持ちが晴れません」という謝罪や、

「こんなに良くしてもらっては、私の気持ちが晴れません」という感謝の意味を持っている。

店員さんを呼ぶ場合だと、手を止めてしまうことへの謝罪か、対応してくれることへの感謝の気持ちが込められているのだろう。

それにしても、ずいぶん謙遜が強い、もしくは相手への思いやりが強い表現である。

でもさすがに、「すみません!ハンカチ落としましたよ。」なんて場合は、謝罪や感謝を通り越していると思う。

むしろ親切なことしかしていないし。

言葉は時に不思議である。

家や会社を訪れる時の「失礼します」や「お邪魔します」も、おかしいと思う。訪問することが、失礼なことなのだろうか。

お邪魔しますと言いながら中に入って行くとは、なんて図々しいのだろう。

また、似ているものだと、「つまらないものですが」もツッコミたくなる。

じゃあ持ってくんなよ、と。

これは多くの人が感じていたようで、近年では「お口に合うとよろしいのですが」など、別の表現が増えている。

「ごめんください」も変だ。

そもそも「ごめん」を「ください」だから、謝罪してください、という意味にならないのだろうか。

と思ったがこれは「ご免させてください」から来ていて、「許してください」という意味になるようだ。

それはそれで「許してください!」と言いながら家を訪問するなんて、だいぶ怪しいと思うのだが。

これらの言葉は、謙遜の文化から生まれ、定着したのだろう。

でもよく見てみると、もう少し堂々としてもいいのではないかと思ってしまった。

それでは、失礼しました。

石井 良
Ryo Ishii 1980年・東京都生まれ。コピーライター。制作プロダクションを経て独立し、良案工房を設立。広告・冊子・WEBなどのコピーや記事を書いている。真心を込めた文章で、多くの人の課題解決や夢実現の力になれるよう日々奮闘中。ロックバンドのドラマーでもあり作詞も手掛ける。憧れの甲本ヒロトに自分の書いた歌詞を歌ってもらうことが夢。MAIL:ishii@ryoankoubou.com

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