リアル・マイケルジャクソン [Vol.2] _ファンになった頃、マイケルとの距離は1番近くて遠かった。<前編> ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~
インフォシーク / 2012年9月6日 17時0分
今回は、わたしたちがまだマイケルに覚えてもらう前の、ファンになった当時の話を書いておこうと思う。
3人の中で、最年長のわたしがマイケルのファンになったのは、1987年9月「BADツアー」でのソロ初来日がキッカケだった。
当時、マドンナに続いてやってきた世紀のスーパースターに、日本中が沸き返っていた。新聞、雑誌、ワイドショー、どこもかしこも「マイケル」の文字が踊り、その姿が連日TVで放映されたのだ。
14回のスタジアム公演はすべてSOLD OUT(ちなみにマドンナは4回)。圧倒的な歌と踊り、そして本物の「MOON WALK」に日本中が酔いしれたのである。
空前のマイケルブームのさなかにファンになった自分にとって、マイケルは意外にも「身近な」存在だった。リアルに接していないからこそ、自由に妄想をふくらませ、誰より親しい「つもり」でいることができたのだ。
孤独でシャイで純粋なマイケルを、本当に理解できるのはわたしだけ!みたいな。
そんな中、翌年のBADツアー再来日公演が発表され、わたしは迷わず飛びついた。一度でいいから生のステージが見たい!本物のマイケルに会いたい!それに、近くに行きさえすれば、きっとこちらの存在に気づいてくれる・・・!
猛反対する親をときふせ、文通で知り合った友人からチケットを譲ってもらい、これまでの妄想を現実にすべく、いざ東京に出発したのである。
夜行バスに揺られてやってきた東京は、12月だというのに驚くほど暖かく、どんより曇った雪国から来た自分には、まるで夢の世界のようだった。そして、いま同じ空の下にマイケルがいることに、わたしは涙が出るほど感激していた。
6日間という短い滞在の中で、わたしは念願のコンサートを3回みて、会場にやってくるマイケルを張り切って入り待ちし、マイケルが帰国する日には宿泊先のキャピトル東急ホテルにいってお見送りもした。
それは、夢にまでみた素晴らしいひと時になるはずだった。
【バックナンバー】
リアル・マイケルジャクソン [Vol.1] _マイケルの死を乗り越えるために、ロスの追悼式へ飛ぶ。~おっかけOL3人組とマイケルの18年の交友実話~
コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。
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