「なんでやねん」の8割はニセモノ ~1分でわかる大阪人の言い分~
インフォシーク / 2012年11月14日 17時30分
「違いますよ!」→「ちゃいまんがな!」
「なんですか!」→「どないやっちゅうねん!」
「本当ですか?」→「ほんまでっか?」
東京人にとって、大阪弁は面白く聞こえるらしい。
でんがな、まんがな、でっせ、まっせ。
んー、それ、テレビの中でのハナシですよ。
東京人は「テレビで見る関西の芸人さんの言葉」と「東京で暮らす大阪人の言葉」との区別が、なかなかどうしてつかないらしい。
東京で暮らしていくうえで、コテコテ過ぎる大阪弁は「伝わらんかったり、怖がられたりしたらアカンやん」と方言を抑えて、やわらかい大阪弁に変換してから、喋っているんですよ。
なんというか、“弱”大阪弁とでもいうべきか(逆に大阪在住の大阪人はそれを嫌うので、地元では意図的に“大阪弁濃いめ”に話したりするのだが)。
要するに大阪人はただ標準語がヘタなだけ。聞こえやすさを求めて弱大阪弁になっているハズなのに、東京人はみんな「関西人はでっせまっせな人」と思いがち。
そしてこの聞き違いが、大問題を生んでいることに気づいていない!
みなさんは東京都内の落ち着いた飲食店や電車内、エレベーターなどで遠くから「なんでやねーん」と大声の大阪弁を聞いたご経験があるだろう。私自身もそんなデリカシーのない人を見たことがあるが、それらの大阪弁が、どれもこれもニセ大阪弁なのだ。
周りを和ませようと酔っ払って心が大きくなったのかも知れないけれど、大声でニセ大阪弁なんて喋られた日にゃもう、大阪人とニセ大阪人の区別がつかない人達には「大阪=クソね」な印象がついてしまうじゃないか!
もし本物の関西人だったらそんなヤツは仲良くしなくていい!
だけど、ニセモノに変なイメージをつけられるなんてのは、ただのテロやないか!
大阪弁はお笑いの世界じゃ全国的に違和感のない言葉になっていて、東京人から「おもしろ道具」として重宝されやすくなったのは、メッチャありがたい。
しかし、そんなやさしさが「誰でも大阪弁を遣えば面白くなるのでは?」の錯覚を生んでしまって、なんでも味の素とケチャップをかけたら旨いと思っているバカ舌が増えているのも事実。
こんな事件が頻発している。
さほどお笑いを知らないおじさんがお酒の席で「ボクもウケたい!」と厄介な欲が芽生える。
そして部下のなんてことない話が終わりかけるや否や、電光石火のスピードでアノ魔法の言葉が口から飛び出す。
「え、オチは?、どこヤネンッ!」
大爆笑である。自分大爆笑。部下も大爆笑。最悪である。
他にも「そこそこっ!ツッコミ入れなきゃアカンヤロッ!」や(部下の口が回らない姿に)「今、噛んだヤロ~?」などなど。
怖い!怖過ぎる!
これが近年大発生中の流行り病「大阪弁=ジブンのギャグ」と思っている問題なのだ。
当然ながら使い方など知ったこっちゃない。「オチは?」が言えた時点で言った本人は大満足してしまい、なんとそこで会話が終わってしまうのだ。
ちょっとちょっと、部下の話にオチは要る?ちょっと噛んだだけで話終わらせる?コミュニケーションはどうなってるの?と言いたくなる。
とはいえ、大阪名物って言葉かもと思うことだってあるくらい多くの人が面白がってくれる。
だから、大阪弁は使い方次第でなかなかの武器になると思う。
それは「ウケを狙わない」だけでも、そこそこ和ませる道具にはなるだろう。ましてや東西問わず多くの男からは「ニセ大阪弁ったら、なんかかわいい」の声はよく聞く。偏見かもしれないが、私もその一人なので否めません。
ということで、どんどんニセ大阪弁を遣って周りの男たちを転がしていってほしい。
そして心をつかんで小悪魔になってどんどん手のひらに乗せては転がして「なんでやネン(はーと)」なんて言ってくれると男の顔は緩みっぱなしだろう。
男のみなさん、くれぐれもコテコテ詐欺にご注意を。

しかたかし ライター・コピーライター・歌い手(バンド活動休止中)。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を専攻した後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京、また東京在住の人からみた大阪人について研究。
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