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実に甘っちょろい話。仮面ライダーウィザード。

インフォシーク / 2012年12月26日 9時30分

2号ライダーは永瀬匡さんと発表された。なんと仮面ライダーフォーゼ役の福士蒼汰さんと同じ事務所だ。

もう、ダメだ…

仮面ライダーウィザードに出てくる者のセリフである。ウィザードでは、絶望に負けてしまった気持ちから怪人が生まれる設定なので、悪者たちは特定の個人を定めると、あの手この手で絶望に追い込もうとする。

仮面ライダーウィザードは、狙われた者が絶望に負けないように、必死に闘い守るのが役目である。

…って、考えてみれば、なんとややこしい話なのか!

「世界征服だ、ババババギョェェェエエエ!」

と火を噴きながら暴れてくれる方が、よっぽどわかりやすい。でもそうなると仮面ライダーよりもウルトラマン兄弟を呼んだ方が役に立ちそうなので、やっぱり仮面ライダーであるからには、このような個人的事情が先行するくらいの事件がちょうど良いのかもしれない。

ところで、絶望に負けるとき、というのはどのようなときなのか。

浅はかな自分の人生を思い返してみても、昔は気持ちが苦しくて苦しくて仕方なかったな、という思い出なのに、いざとなるとなぜそんなことになっていたのか、さっぱり記憶の外である。お金が無くて3日間コーヒーの粉だけで過ごしたときも、自分から体温が逃げないように一日中毛布にくるまっていたのは覚えているが、今思い返せば、そこまで気持ちが落ち込んでもいなかったかもしれない。

仮面ライダーウィザード第16話では、児童養護施設育ちの若者が、施設に匿名でクリスマスプレゼントを届けている。

それはろくなもんじゃなかった若者自身が、唯一見出した希望でもあった。

しかし、必死にアルバイトをしてたくさん買い揃えたプレゼントは、悪者の陰湿な手段によって全て焼きつくされてしまう。悪者の思惑通り絶望に追いやられた若者は、身をよじり、焼けるプレゼントに手をのばす。

「もう、ダメだ…」

このときの表情が痛々しい。この若者を演じた役者さんはとても良かった。

プレゼントが焼けたのちもウィザードと悪者の死闘は続き、最終的には若者の思い出の中にまで入り込んで、ようやく悪者を排除する。

するとなぜかその思い出の中に、サンタクロースが現れ、ウィザードに小さな指輪を渡すのだった。

絶望には打ち勝ったがプレゼントが焼けてしまい、心底落ち込む若者の隣で、ウィザードは訳もわからないままその指輪を使用する。すると、焼けてしまったプレゼントが、まるでドラえもんの道具を使ったかの如く、元に戻るのである。

…この物語を見て、あなたはどう思ったか。

私は思った。

「こんな甘っちょろいこと描いてんじゃねぇ! 一度失ったものは戻らねぇ、それが現実よ、ケッ!」

ただし、その後すぐに猛省した。これは大人の感想なのである。

実は最近、私の記事を小学生も読んでいる、と聞いてぶったまげた。そんなつもりはなかった。ありがたくて身が引き締まる思いだ。きっとみなさんには、まだサンタクロースが来ているのかもしれない。心が汚くなった私のようなオジサンには、もうサンタクロースは来ない。そうしてサンタクロースの存在すら忘れていたオジサンは、「ケッ!」と思ってしまったのだ。まさに大人のダメなところなのである。

今回、ウィザードの若者には、サンタクロースがやって来た。あの若者が、人のために一所懸命になっているので、特別にやって来たのかもしれない。おそらく今回だけだろう。

ただし、もう、ダメだ…と思っても、自分の心を大事にして絶望に負けなければ、いつまでもサンタクロースはやってくるのかもしれない、と覚えておいてほしい。

自分次第で、いつでも希望はやってくる。

えっ、話が甘っちょろい? いや、今回はこれでいいのである。

仮面ライダーは子供のものである。

メリークリスマスなのだ!

【バックナンバー】仮面ライダー徒然草はこちら

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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