東京男は大阪女子に弱い ~1分でわかる大阪人の言い分~

インフォシーク / 2013年1月9日 17時30分

大阪弁の魅力とは?

喋り方がかわいいから大阪女子が好き、という東京の男は多い。

「『そんなんいややぁ』とか『なんでなぁん?』とか、『ウチなぁ、めっちゃ好きやねん!』みたいな大阪弁が好きなんですか?」

東京で知り合った先輩コピーライターに聞くと「それ、オマエでもいいわ」と髭だらけの私をフィルターに幻想を抱いた。

柔らかくて甘くて心のこもった大阪弁。少し背の高いあたしの彼氏はカブトムシなぞ言われたらラブストーリーは突然に、なんだろうか。

かわいさは人による。東京人だって、ウクライナ人だって人による。個人差もある。いくら方言フェチが多いとはいえ、どの女子アナでもストライクゾーンに入らない面食いな先輩が大阪弁だったら誰でも好きだとは到底考えられない。

さらに大阪女子にとって標準語は「なんかオカマっぽいからイヤ」だとか「ええ格好し過ぎてる気がする」と、長い年月大阪で暮らしてきた女子や大阪の下町で暮らしてきた女子を中心に、標準語の男はよかれと思われていなかったりする。

とはいえ、さんざん標準語を否定しておいて付き合ったのは男前な東京人という大阪女子も数知れず。東京男も結局は人による、ということか。

東京男にとって大阪女子はうまく標準語が話せない田舎っぽさを感じるのだろう。それってイケメン韓流スターが「愛シュテマス」と流し目でポツリとこぼしたとたんキャーキャー言う人と大差ない。

でも、大阪弁をかわいいと思える東京人は羨ましい。大阪のことを悪く思っているわけではないからそもそもありがたい。

昔「モテへんのなら女は東京来たほうがええかも」なんてことを言った憶えもある。今思えば何を根拠にとは思うが、一方で最大公約数が大きく変わるのは事実。

「なんでなぁん?」を連呼して響くのは地元にないメリットだ。

大阪へ帰るときは、どこにでもあるカフェでの人間観察を楽しんでいる。特に気に入っているのがプロントで、市街地の少し外れに構える店舗は、歩き疲れた大阪人を癒すスポットとして休日は老若男女問わずたむろしている。

狭すぎず広すぎない机の間隔から聞こえてくる大阪弁の会話は、ダイレクトに聞こえるファストフード店のうるささとは違って漏れ聞こえてくる程度。大概は聞こえては忘れる程度の面白くない会話なので特に記憶には残らないが、隣の机を囲む、見たところ十代の男女4人の中にいた女子の声が聞こえてきた。

「せや、この前やぁ、ジブンらとユニバ行ったときの写メくれやぁ?」

ユニバ?湯に場?YouにBar?など一瞬混乱したが、ああ、ユニバーサルスタジオか。と理解。

しかしユニバーサルスタジオを“ユニバ”とは、なんとも大阪感。横文字もコッテリとした大阪弁で略される、さすがマクドナルドがマクドな国だ。

そんなユニバ(敢えて)は大阪人から愛されてるんだなあと思ったが、そんな風に実感するのは“ユニバ”に引っ掛かった、最近の大阪を知らない大阪人だけであって、もし東京男が聞いていたら、抱いていた幻想に水をかけられる強烈な大阪弁だっただろう。

今度東京人と大阪へ行くときは、絶対プロントへ連れて行こう。そして「ユニバ、げっさ(=とても)おもろかったやんなぁ」と楽しげに話す大阪女子に目を向けさせ、これが本当の大阪女子であることを告げたうえで、大阪人をもっと好きになってくれるまで全力でプレゼンしようと心に決めた私がいる。

大阪が大好きだ。

鹿タカシ
しかたかし ライター・コピーライター・歌い手(バンド活動休止中)。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を専攻した後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京、また東京在住の人からみた大阪人について研究。

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