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視聴率に黄色信号か?! 仮面ライダーウィザード。

インフォシーク / 2013年1月22日 17時30分

えらい装備になってきた、仮面ライダーウィザード。

た、大変である! 仮面ライダーウィザードの視聴率が伸びていないのである!

これだけ仮面ライダーの記事を書いておきながら、いまさら気がついた、迂闊であった。放映開始当初は常々チェックをしていたのだが最近は怠っていたため、今見てビックリしたのだ。

前提を書いておくが、昨今の仮面ライダーシリーズは放映開始時の視聴率が最も良く、そこから細かいアップダウン凸凹を繰り返しながら微々下がっていき、ある程度で落ち着いて横ばいになる傾向がある。現在、仮面ライダーウィザードは第19話。全体のおおよそ5分の2ほど進んだ状態なので、動きとしては例年どおりではあるのだ。

だが! 私はある事実に気がついてしまったのである。

歴代仮面ライダーで最も視聴率が悪かったのは、ウィザードの前に放映していた仮面ライダーフォーゼ(※関東調べ)といわれる。そのフォーゼの平均視聴率を改めて見ると、な、なんと…2013年1月19日現在のウィザードの平均視聴率と…その差、おおよそ0.2%! 肉薄である! この薄さ、よくできた大人のゴム製品並! もしくは向こうが透けて見えるハム並である!

このままフォーゼよりも悪くなった場合‥まさかとは思うが、仮面ライダーシリーズ自体の危機か…?!

というわけで、今回はやたらに「!」を使いつつ、緊急寄稿(風)になっているのである。

まぁ、とは言いつつ、文字数の関係があるのでざっくりと進める。

仮面ライダーウィザードは「魔法使い」である。これは前回のフォーゼがメカニックな世界であったので、究極に反対側のテーマを扱ったのだ。初回あたりの視聴率が良かったことから、世の中の期待はそれなりに大きかったといえる。

仮面ライダーの象徴である仮面ライダーベルトも、かなりカッコイイ。変身のたびに軽くシャウトする仕組みは新しいインパクトがあり、初回放映のあとツイッターではそのシャウトの言葉があふれかえった。

最近の仮面ライダー映画も面白い。ネットのレビューもおおむね高評価だ。

さてはて、いろんな要素がおおむね好評であるのに、視聴率が目を見張るものではない? なぜなのか。ストーリーが進んでいく中で、どうにも見ている人の心が動きづらくなってきた‥ということか。

人の心が動くときというのは、どういうときであったろうか。

例えば、アーティストが熱唱しているとき、人はかなりの確率で心が動いている。会場で涙する者もいる。気持ちいっぱいに歌う声に、勇気を得るのだろう。良い映画を見たときも、多くの人が心を動かしている。実は私は「火垂るの墓」が見られない。子どもが気持ちいっぱいに生きようとする姿に、涙が溢れてモニターが見られなくなるのだ。マンガを読んで心が動く者も多い。ドラえもんならのび太が気持ちいっぱい勇気を振り絞る姿に泣けるし、スラムダンクなら気持ちいっぱいギリギリのプレイに泣ける。個人的には三井寿のスリーポイントに泣ける。

人の心が動くときというのは、気持ちがいっぱいになって行動しているとき、その姿を見たとき、なのではないか。演じる側の「気持ちの汗」が流れているときなのではないだろうか。

死ぬまで人の心を動かし続けた、芸術家・岡本太郎氏はこんな言葉を残している。

「自分という人間をその瞬間瞬間にぶつけていく。‥エネルギーを燃やせば燃やすほど、ぜんぜん別の世界観が出来てくる」「人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、その生き方こそが芸術なのだ」「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」

もしかしたら。

ここからの仮面ライダーに必要なものは、さらなる「気持ちの汗」かもしれないぞ。

岡本太郎風に言えば、仮面ライダーは爆発だ!

なのである。

【バックナンバー】仮面ライダー徒然草はこちら

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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