リアル・マイケルジャクソン [Vol.30]_1996年HISTORYツアーin東京_GHOSTS上映会&ディズニーランドへ! ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~
インフォシーク / 2013年3月28日 17時30分
1996年12月19日、マイケルのショートフィルム最新作、「GHOSTS」の上映会が有楽町マリオンで開催された。
このショートフィルムは40分にも及ぶ大作で、当時、マイケルがツアーで訪れるタイミングにあわせて世界各地でプレミア上映が行われていた。(EちゃんYちゃんはシドニーでもプレミアに参加!)
脚本は、ホラーの大御所スティーブン・キング。最新の映像技術がふんだんに盛り込まれ、おまけにマイケルは一人二役(三役、四役という解釈も)という気合の入れようだ!
上映会には200名のファンが招待され、幸運にも、マイケル本人と一緒に大画面で「GHOSTS」を鑑賞することができたのだ!
タワーレコードのイベントに参加したファンには招待チケットが送られてきたので、わたしたちも、マイケルとともに「GHOSTS」を楽しむことができた。
1Fの客席にファンが座り、マイケルは関係者とともに2Fのバルコニー席に座った。
「マイコー」「アイラブユー!」「アイシテマース!」
1Fからファンが声をかけ、手を振ると、マイケルもそれに応えて笑顔で手を振り返す。マイケルとファンの間に流れる、暖かくて、どこかほんわりとした空気。
日本のファンは、長年にわたってマイケルを応援してきた熱狂的な人が多い。
そして、「マイケルが嫌がることをしたくない」「ひと目見れるだけで幸せ」といった謙虚さも持っている。世界をまわってみて、その両方が揃っているのは、実は希なことなのだと実感した。
そんな、ハートフルな日本のファンに、マイケルは「特別」な想いを持ってくれていたと思う。
そして、20日の東京公演最終日をはさんだ翌12月21日、マイケルは「東京ディズニーランド」を訪れた。
オン・ステージの余波で(?)、追っかけ最前線からなんとなく脱線しかけていたわたしたちも、この日は気合を入れて追いかけた!なぜなら、4年前のディズニーが、あまりにもオイシイ状況だったからだ。
4年前は、一般客に混じって園内を歩き回ったマイケル。やたら大勢の警備員に囲まれるため、暗い園内でもすぐにマイケルが見つかる。当時は何人ものファンがマイケルと握手したり、プレゼントや手紙を渡したり、同じアトラクション内で遭遇するチャンスがあったのだ!
今回も、そんなイメージでマイケルのバンをタクシーで追い、ディズニーランドに到着すると、広い園内にマイケルの気配はない。怪しい警備の姿もまったく見当たらない。
(うわー、マイケル、どこにいるんだろう?)
園内を2周ほど走りまわったところで、わたしたちの焦りと不安はピークに達した。
いない!マイケルも、セキュリティも、関係者も、誰一人見当たらない!こんなに探してもいないなんて、もしかして、ディズニーで遊ぶのは中止になったのか?
あちらこちらで、同じようにマイケルを探して走り回るファンの姿を見かける。
「げー!俺マイケルジャクソンみちゃったよー!」
そのとき、すれ違いざまに、学生の男の子の興奮した声が耳に飛び込んできた!
なぬ!?おぬし、いま「マイケルみた」って言ったよねっ!!
つかまえて尋問(質問)すると、たったいま、ピーターパンにマイケルはいたらしい!でも、そのエリアは何度も往復したけれど、マイケルがいる気配はまったくなかった。
今日はクリスマス前の3連休初日。おそらく混乱を避けて、マイケルはVIP通路を使用することにしたのだろう。ということは、運良くアトラクションの中で遭遇する以外、マイケルを発見するのは不可能だ!
わたしたちは走りながら必死に考えた!この近くでマイケルが行きそうなアトラクションは…
「イッツアスモールワールドだ!!」
ディズニーを訪れるたびに、マイケルはイッツアスモールワールドに行っており、4年前も、EちゃんYちゃんを含む多くのファンが船着場からボートに乗り込むマイケルと交流できたのだ。
猛ダッシュでイッツアスモールワールドに到着すると、周囲は閑散として、入口には誰も並んでいない。
「とりあえず中に入る?」
「でも、入ったら乗らなきゃいけないよね」
「乗った途端にマイケルが来ちゃったら最悪だよね!」
「でも、ここにいても中の様子はわからないし…」
どうする?やめとく?いまいく?まだかも?
3人で意見を言い合い、さんざん迷った挙句、「ええい!とにかく中に入って、いなかったら一回乗っちゃおう!」と決心してアトラクションに突入する!
…それにしても、イッツアスモールワールドって、なんでこう空いてるんだろう(泣)。様子を伺いつつ、わざとノロノロ進んでみても、あっという間に船着場ではないか!
空のボートがどんどん流れてくる。係員に誘導されて、もう「乗るしかない」ムード。しょうがない、覚悟を決めて、一周まわってこよう!
片足をボートに突っ込んだ瞬間、前方の出口付近がざわめき、キャア!という歓声があがる。反射的に視線を向けると、わらわらと警備や関係者が現れ、その集団の中にマイケルの姿が見えた!
「マ、マイケルだ!!」
わたしたちは、半分乗り込んでいたボートから、転がるように船着場へ戻った!
【バックナンバー】リアル・マイケルジャクソン ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話
コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。
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