リアル・マイケルジャクソン [Vol.32]_1996年HISTORYツアーin福岡_東京から福岡シーホークホテルへ! ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~

インフォシーク / 2013年4月11日 17時30分

福岡空港とシーホークホテルにて。手に持っているのはわたしたちの質素な垂れ幕。

東京での2週間に及ぶ滞在を終えたマイケルは、12月24日キャピトル東急ホテルを出発し、専用ジェット機で次の公演地「福岡」へと移動した。

朝からキャピトル東急ホテルのロビーは大勢のファンで賑わい、わたしたちは、支配人のYさんはじめ、顔なじみのホテルスタッフにお礼の言葉を伝えた。うっかり警察を呼ばれそうにもなったけれど、振り返ればキャピでの滞在はよい想い出ばかりだ!

マイケルは昼ごろにロビーに現れ、ロープの向こうから大歓声をおくるファンにむかって、最後に手を振ったり、握手をして応えてくれた。

そして、目の前にやって来たマイケルの表情を見て、わたしたちはビックリしてしまった。マスクをしているマイケルの目は充血し、どんよりと虚ろなのだ!どこか焦点が合っていないようで、目の前のわたしたちにも気づいていない。

それでも手にはマジックを握り、サインを書こうとしている。

「マイコー」

呼びかけると、突然マイケルはこちらに気づき、(あ!)と驚いた。

どどど、どうしたのマイケル??マイケルにしては早起きだし、寝不足?それとも具合が悪いの??

マイケルが立ち去ったあと、わたしたちもキャピトル東急ホテルを後にし、急いで羽田から福岡へと飛ぶ。空港に到着すると、警備チェックのため福岡に前のりしていたウェインがいた。

「ハーイ!」

ひさびさにウェインと握手をする。とっくに到着していると思ったのに、マイケルはまだ福岡に来ていない。もう夕方の4時近くだ。ウェインに状況を聞くと、マイケルは今朝から頭痛がひどく、体調が良くないのだという。

ああ、それでか・・・。さっきの虚ろな様子が思い浮かぶ。

(マイケルに、はやく元気になってもらいたい!)わたしたちは、急いで大判の白いハンカチを広げ、赤と黒のマジックで、「はやく良くなってね!」というメッセージと3人の名前を書いた。

ようやくマイケル一行は福岡空港に到着し、出迎えたファンの声援に応えたあと、迎えのバンに乗り込んで宿泊先の「シーホークホテル&リゾート」へと向かった。

わたしたちも急いでタクシーに乗ったものの、スタートで出遅れたため、ホテルでのお出迎えには間に合わないだろうと諦めていた。

ところが、マイケル一行の車列は、信じられないほどノロノロ走っている。あれれ?この調子だと、ファンの乗ったタクシーが、みんな追い越しちゃうよ!?

マイケルのバンに近づくと、先導車に乗っている日本の警備責任者が、「早く行け行け!」と、あえてファンの車を先に通しているのが目に入る。ホテルでは大々的な歓迎セレモニーが準備されており、空港で出迎えたファンがそちらにも間に合うように、気を配ってくれたのだ。

おかげで、ほとんどのファンがホテルで行われたセレモニーに参加することができた!

わたしたちも、柵沿いに立って、広場の中央にいるマイケルに声援をおくる。マイケルは、折り紙のレイを首から下げ、着飾った大勢の子どもたちに囲まれて満面の笑顔だ!

よかった~マイケル!さっきとは別人のように、元気そうに見えるよ~(泣)

するとそのとき、ウェインがマイケルに向かって、(ホラ、彼女たちがいるよ!)と、こちらを指し示した。

わたしたちは、さっき書いたメッセージをマイケルにむかって広げる。マイケルはそれを見て、笑顔でウンウンとうなずいている。ウェインは足早にわたしたちのところに来て垂れ幕を持っていくと、そのままマイケルに手渡してくれた。

歓迎セレモニーの間、質素な垂れ幕をずっと持っていてくれたマイケル。その後、一緒にマイケルの部屋に入った某関係者がわたしたちのところに来て、「マイケルは、あなたたちのバナーを自分の枕元に飾っていたよ!」と教えてくれた。

「はやく良くなってね!」その想いを、しっかりとマイケルが受け止めてくれたことを知って、わたしたちは久々に号泣した。

そしてその夜、わたしたちは、思いもかけずホテルの中でマイケルに遭遇するのだ。

【バックナンバー】リアル・マイケルジャクソン ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話

パリス川口
コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。

インフォシーク

トピックスRSS

ランキング