仮面ライダーガイム鎧武なのか?! 仮面ライダー!

インフォシーク / 2013年6月18日 17時30分

仮面ライダーガイム 鎧武、予想図。(イマジネーション不足です、申し訳ありません)

「仮面ライダーガイム 鎧武」!

先週、この名前がインターネット上を駆けめぐった。次期仮面ライダーの名前だともっぱらの噂なのである。

少し説明が必要だ。現在の仮面ライダーは1年ごとに新しい仮面ライダーが発表されて、9月~次の年の8月までの1年間、その仮面ライダーが放映されるパターンを繰り返している。するとこの時期、そう、だいたい毎年6月あたりは「もうすぐ次の仮面ライダーの発表だ! 次はどんなものなのだ!!!」と子供やファンは熱く議論するのである。

そんな真っ最中の先週。東映がまだ発表していないにも関わらず、「仮面ライダーガイム 鎧武」という次期仮面ライダーの名前(と思しきもの)が流出した! というニュースが飛び込んだ。当然ながら騒然となったのだ。

ちなみに発見先は「商法公報データベース」と記されている。そこに東映名義でこの仮面ライダーの名前が出願されていた、というのだ。なるほど、説得力はある。こういうものまでわかってしまうのだから、恐ろしい時代である。

「仮面ライダーガイム 鎧武」! 本当にこれが次期仮面ライダーなのか! 確実に和のテイスト、鎧の武士という字のイメージからは、プラモ狂四郎の武者ガンダムを思い浮かべてしまったが…きっとさすがに違うだろうなぁ。とはいえ戦国時代にも仮面ライダーがいて、それがタイムスリップして現代に来た! というような展開はあるのかもしれない! …あれ、そうするとショッカーに改造された仮面ライダー1号は、実は1号ではなかった! という別問題が発生するか…無いかもしれない、いや、でも無いとも言いきれない!

最終的には東映の公式発表を待つべきである。もしかしたら名前がデタラメの可能性だってまだあるのだ。

しかしこのバレ方、改めて仮面ライダーの人気っぷりを実感する。そのへんのドラマで、商標公報データベースまで調べられて流出、なんてことはやっぱり無いのではないか。

仮面ライダーは、なぜに今もなお人気があるのか。私はヒントがあるかもしれないと、仮面ライダーシリーズと、仮面ライダー映画で人気が高かったものをネットで調べてみた。しかしまぁ、残念ながら一致した意見は無い。仮面ライダーシリーズについては、おおむね「まぁ、とにかくさ、オレが見ていた頃の仮面ライダーが一番なのさ!」「つまりブラックだね!」「いや、オレが見ていたのはカブトだから、カブトさ!」というような完全自分人生意見なのである。

とはいえ念のために書くと、視聴率は元祖の仮面ライダー1号、2号の頃が第1位で、平均視聴率21.25%、最高視聴率30.1%! 驚異的。あの時代、どこまでも日本のヒーローであったのだろう。キャラクター商品売上高は2012年の仮面ライダーオーズ~フォーゼに切り替わる年が283億円とのことで第1位らしい。(これはウィキペディア上にあった数字より)

それでは最も面白かった仮面ライダー映画はどれだ?! という問題なのだが、これは比較的レビュー評価が常に高いと感じるのは、2010年公開『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』であった。

早速見てみた。この映画の主役はタイトル通り仮面ライダーWである。テレビの仮面ライダーから派生している仮面ライダー映画だけに、仮面ライダーWを多少は知っている、という大前提のもとに作られている。よって一見さんにとっては特に前半は少しついていけないところもあるだろう。

しかし実は(ここからネタバレします)、ラストが素晴らしい。

そもそも仮面ライダーWは「地球」というよりは、自分の住んでいる「街」を守るために闘うヒーローで、探偵的で(というか松田優作の探偵物語を彷彿させるシリーズ)、日常的人間的ライダーと言える。よって街のみんなからの愛され方もより大きいのかもしれない。映画は終盤を迎え、悪が強すぎて街は恐怖に支配されることが間違いない。最後まで死闘を続けていた仮面ライダーWも、とうとう塔のてっぺんから叩き落とされた。

落ちていく仮面ライダー…負ける、仮面ライダーが負ける…そのとき。

死闘を見守っていた街のみんな全員が、思わず声を出すのだ。

「仮面ライダー…仮面ライダー…仮面ライダー!」

みんなの呼ぶ声が風となったか街に突風が吹き、仮面ライダーは強い風に持ち上げられて、もう一度、敵の前に姿を見せる。そう、その風は「弱い立場でも、力が無くとも、闘おうと思えば闘える! やればできる!」というメッセージに思え、敵の前に再度現れることができた仮面ライダーは「生きていく上で大事なものは、守るべきものがあることだ!」というメッセージに思えた。

そうして仮面ライダーは、奇跡の瞬間の助けを借りたまま、ギリギリの勝利をするのである。

このラストに、仮面ライダーの魅力があるのかもしれない。憧れであり、等身大であり、辛い過去を背負い、あきらめないヒーロー・仮面ライダー。

社会に生きる私たちは、あきらめることが増えてしまった。そうしてそんなとき、本当は大きな力が欲しいと思うものだ。仮面ライダーは等身大で、強く、あきらめず、人のために生きている。

いやはや、この年齢で仮面ライダー映画を見て泣くとは思わなかった。次期仮面ライダー。あとは公式発表を待つばかりだ。私たちに、どんな姿を見せてくれるのか。楽しみである。

【バックナンバー】仮面ライダー徒然草はこちら

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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