東京のコンパで知った料理男子人気 ~1分でわかる大阪人の言い分~
インフォシーク / 2013年7月10日 14時30分
大手広告代理店に勤める営業A。その青年は打合せの時間こそ純朴で真面目そうな少年ぽさをかましていたが、仕事帰りに飲みに行くと豹変。「30歳はオバサンだ」と言い出しテーブルを囲む数名を震わせる面白い男だ。
「ほな若いお姉ちゃんとコンパ、セッティングしてよ」と言うや、次の日には一斉送信で場所と日付が送られてきた。さすが、摘発された某人気クラブの店員だけあるブッキング力とネットワーク。
そして開催されたコンパは3対3。女性陣は全員25歳。男は営業Aが23歳、知人Bは28歳。私は32歳。自身初の最年長として参加したコンパだった。なにかに付け「大人~!」や「さすがおじさんは違うわ!」と年寄りイジリの洗礼が続いた。
そのコンパの序盤「どんな人がタイプですか?」とのベタな質問が飛んできた。ベタとはいえ持ち合わせた返答が無く「なんでもええよ」と爺さん婆さんが好きな食べ物を聞かれた時と同じ反応をしてしまった。
ならばと「じゃあどんな人がタイプやの?」と聞くと、なんと全員が「料理ができる人」と言ってきたのだ。
私が知る限り、料理自慢を名乗る「手料理東京男子」はくせ者だ。料理好きを名乗り気に入られるために必死な男か、自分の家へ迎え入れる口実にしている男のどちらかしか知らない。
手料理東京男子に限って台所には「いつ使うねん」とツッコミたくなる量の調味料が並ぶ。同じメーカーで揃えたらオシャレだと思い込んでいるのか、棚の上にはギャバンギャバンギャバンギャバンと一同に鎮座する。
無味なお前の個性に振りかけとけ!と思ってしまうそんな東京人を知ってしまったせいか、便利な調味料であるはずのギャバンが、私が抱くオシャレ手料理東京クソ男子が好きなブランドイメージになってしまった。
そんなヤリチンが全身セレクトショップで買い揃えた無個性の個性を纏い、パスタをトングできゅいっと捻りながら盛り付けている姿を浮かべるとぞっとするが、25歳の東京女子にとってはそうでもないらしい。
料理上手を名乗る男にロクな男がいないということを切々と語ってみたが「は、はぁ。」とこのオッサンなに言うてんねんといった顔をされてゲームセットとなった。
料理好き全員が全員悪とは思わない。ただしコンパというチャラめのリングで「趣味は料理」とか言う男は、そんなに面白い人間ではない、ということは大抵の女性は解っていると思っていた。
とはいえ大阪の女性にも手料理男子好きはいる。私の大阪の女友達の中にも「料理が出来る男はええなあ」と言う声は聞く。
だが「料理してる姿がカッコイイ」「もこみちカッコイイ」といったミーハー感ではなく「そのほうが楽やん」と返ってくる。
大阪に住んでいた頃に参加した、とあるコンパを思い出す。
一緒に並んだある大阪生まれでない男が「趣味は、料理です!」と言い出した。
その瞬間
「料理は趣味ちゃうねん、日課やろ」
「アンタのオカンが“料理が趣味です”って言わへんやろ」
「ほな今度ここにおる全員分の料理作って来て~」と経験値の高い女性陣から手厳しい反応を受け瞬殺した。
「なにコイツモテようとか思ってんねんアホちゃう」と一発で見抜かれたのだ。
大阪男は手厳しい大阪女性のリアクションを知っているせいか、はたまた「料理好きって言うてもおもんない」と思っているせいか、料理好き男子を自称する比率は大阪と比べて圧倒的に東京で多く見る。
さらに東京の料理好きと大阪の料理好きで大きく違うのは、粉モンの国、大阪という点にある。
たこ焼きを転がすことやお好み焼きを裏返すことも料理に含まれるのだから、土着のソウルが違い、東京人が抱きがちな手料理がオシャレなイメージは低いのだろう。
とはいえ、料理であれなんであれ、女性は結局ビジュアルありきだ。私が台所に立ったところで、厨房で炒飯を振り回す金萬福にしか見えない。「俺、料理得意だよ」と言い放った28歳知人Bの評判が良かったのは、顔だ。
しかたかし ライター・コピーライター・歌い手(バンド活動休止中)。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を専攻した後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京、また東京在住の人からみた大阪人について研究。
この記事に関連するニュース
-
<漫画>「夫が突然殺された」女性漫画家が育った驚きの家庭環境「母の手料理を1度も食べたことがない」
日刊SPA! / 2024年11月21日 15時53分
-
“180cmの女性”が語る日常生活。実家は「頭をぶつけにくい設計のオーダー住宅」妹は184センチ
日刊SPA! / 2024年11月17日 15時54分
-
独身アラ還の恋バナはイタい?「LINEって嘘つきなのかな」と乙女みたいに泣く実母は61歳
オールアバウト / 2024年11月13日 22時5分
-
「朝は4時起き、夜は奴隷」“農家の嫁”がブチ切れ!お酒の席で『意外な逆襲』/義実家・家族人気記事BEST
女子SPA! / 2024年11月7日 8時45分
-
好きだけど別れるはアリ? 藤本美貴、“ならでは”の夫婦エピソードとともに自論展開
エンタメNEXT / 2024年11月1日 17時30分
ランキング
-
1「すごくひねくれてる」広瀬すずが大河俳優に“余計なひと言”で批判殺到、蒸し返される“音声さん”炎上
週刊女性PRIME / 2024年11月19日 21時0分
-
2兵庫女児刺傷事件には入念な計画があった 下見に数カ月、防カメの位置は把握と容疑者
産経ニュース / 2024年11月23日 7時20分
-
3スシロー「パペットスンスン」コラボに言及「追加販売を検討」 発売当日に一部完売したグッズも
ORICON NEWS / 2024年11月22日 17時45分
-
4《再放送が話題》今からでも間に合う!「カムカムエヴリバディ」を“はじめての朝ドラ”に推す3つの理由
CREA WEB / 2024年11月22日 6時0分
-
5【続報】自民・田畑議員巡る疑惑 無断党員登録 複数の事業所で
KNB北日本放送 / 2024年11月22日 20時37分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください