関西人を怒らせない方法 ~1分でわかる大阪人の言い分~

インフォシーク / 2013年8月7日 17時30分

大阪・梅田

「大阪人って怒らせたら怖いんでしょ?おっかねえ」とよく聞かれるが、大阪人じゃなくても怒ったら怖い。

「大阪人って関東の言葉嫌うんでしょ?おっかねえ」もよく聞かれるが、そんなでもない。ただ、敏感ではある。

あなたが関西に気が向いたとき、素敵な関西旅行になるよう、東京生まれの先輩と旅行時に経験したエピソードから、関西人に怒られない予防策と対処法を私なりに解く。

まず先輩と訪れたのは兵庫は阪神甲子園球場での阪神巨人戦だった。

「本場で伝統の一戦が観たい!」と先輩たっての希望をスタンドを埋め尽くす虎ファン達が歓迎していた。阪神タイガースの応援といえばドンドンドンウォーと一斉にメガフォンを叩くスタイル。しかしスタンド最上部などで応援歌に合わせてパラパラのようなダンスをするファンもいる。先輩は両手を振って真似してみたが場所はスタンド中段。前も後ろもぎゅうぎゅうの人人人。

「兄ちゃん、踊るんやったらアッチでやってや」と隣から厳しめの注意が入った。そういえば神宮球場でも後ろの席で誰かが踊っていた。その日も先輩はぎゅうぎゅうのスタンドで真似していたが東京人は泣き寝入っていたのか。

ここでポイント。地元の阪神ファンは、東京人が想像する以上に本気で応援していることを肝に銘じるべき。対処法はユニフォームを着用しスタンドじゅうに仲間意識を作っておくこと。応援するのもがぜん楽しくなるのでおすすめだ。選手名入りを選ぶなら、出来れば外様の選手は避けておきたい。

続いて向かったのは京都、とあるお寺でのお茶会。その場を仕切る50代位の女性が色々とご説明くださる。一通り説明を終えると「正座やなくてもよろしおすえ。ゆっくりしはってください」ときた。偏見だが京都人の優しい一言はある種の挑戦状だと思っている。オバサンも正座なのだから。

ここでポイント2。京都人から「寛いでもよろしおすえ」を貰っても文面通り受け取らず謙虚にいること。

では、先輩はどうしたか。「それでは失礼して」と足を崩そうとしたときにバランスを崩し、後ろの襖に背中をドーンと打ちつけた。するとオバサン「お兄さん、それなんぼするか知ってはりますの?」とはんなり。京都では高そうな物や古そうな物は「これいいですね」と世辞をかまし距離をとることが望ましい。

そして大阪。コーヒーゼリーが人気の老舗純喫茶で休憩。別にプロントでもいいが古い喫茶店のほうが老若男女様々な人間交差点があり人間観察甲斐がある。水分と糖分の補給を終え、トイレに寄ってから出ようということになった。私も同行した。小便器が一つ、大も一つの小さなトイレ。小便器におっさん。先輩はおっさんの後ろへ立ち待っていた。というか、待つ場所がない狭さだ(大阪は時代が止まったようなトイレが少なくない)。

するとおっさんは用を足しながら「兄ちゃん後ろ立つなやぁ!出るモンも出ぇへんなるやろ!」いや出てるやん。とは言い返せないムード。人間観察が楽しめた店であっても、おっさんから直の叱咤は怖かったに違いない。だが、恐れるなかれ。

ここでポイント3。大阪の中年には恐れず柔らかく反応すること。おっさんは新しい話し相手を見つけたくらいしか思っていない。

先輩は、うわ。となっていたので「すんませーん。行儀よう待ってしもた」とおっさんに軽く詫びを入れると「兄ちゃんらどこから来たんや?せやろ?東京やろ。さっき隣のテーブル座っとってん。もう一人おった兄ちゃん、通路に足ビーンて伸ばしとったから蹴っ倒したろかと思てん」

おっさんはただ喋りたいだけなので「ほんとすかぁ、すんませーん」で十分。ただ、あまりいい相槌を打っているといつまでも話が終わらないので白けた現代人顔で会話すべきだろう。

警戒した旅などつまらない。「関西人は怖い」イメージを捨てて適当にヘラヘラお過ごしいただきたい。

先輩は2泊3日で京阪神の各地で各関西人に怒られるという三都物語を達成したのだから、もし怒られたとしてもそれはそれでいい思い出になるのだろう。

鹿タカシ
しかたかし ライター・コピーライター・歌い手(バンド活動休止中)。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を専攻した後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京、また東京在住の人からみた大阪人について研究。

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