もうすぐ終わるぞ、仮面ライダーウィザード!
インフォシーク / 2013年8月20日 17時30分
イメージというのは、怖いものである。一度ついてしまうとなかなか拭えない。
以前、若い男性広告営業マンが、クリエイターと熱心に打ち合わせをしている光景に出会った。営業マンはクリエイターの机でかがみ込み、パソコンのモニターを見ながら話している。たまたま私の方にケツが向いている状況になったわけだが、まぁ、そんなことはよくある風景なのでいいのである。
問題はここからだ。
その営業マン、熱く語っているうちに素が出てしまったのか、無意識に自分のケツの穴に指先をグイグイと押し込み始めたのである!
数分後には、もはや軽い挿入に近かった。公然の場において、パンツスーツの上から挿入。まさにアナーキー(穴―キー)である。以来、私にとって彼は「ケツの穴」だ。どんな賢いことを言おうが気の利いたギャグをかまそうが、「ケツの穴」。一度ついたイメージは揺るがない。
現在放映されている仮面ライダーウィザードにおいても、私はどうしてもイメージを拭えなくなってきた女優がいるので紹介したい。刑事の凜子役の高山侑子である。
前提として、私は彼女が好きだ。可愛いから美人へと成長をしながら、暗いイメージの刑事をハツラツと元気に演じていて何よりなのである。パンツスーツ姿も得点が高い。
そんな彼女にイメージがついてしまったことは、女優の将来としてプラスかマイナスか。難しいところである。
そのイメージとは、「アスファルトに這いつくばる」だ。
仮面ライダーウィザードにおいて、彼女はとにかく這いつくばっている。敵にぶっ飛ばされ、川に放り出され、出会い頭にぶつかって…這いつくばる。念のために最近3話分の放映を確認したが、しっかりと3回這いつくばっていた。プラス1回、ひざまずいてもいる。
もはや脚本家や監督は狙っているのではないか。徹底的だ。最近では、彼女がアスファルトを歩いているだけで、「おっ、そろそろ這いつくばるか…」と期待してしまうようになってしまった。イメージとは本当に怖いものなのである。
それにしても。
這いつくばっている彼女から見えている光景とは、一体どのようなものなのだろうか。
彼女の這いつくばる姿は、とにかく諦めていない。ぶっ飛ばされ、転がされ、負けそうになっても、彼女はいつも何かを信じてキッと前を見つめる。
そもそもの高山侑子は、今まさに売り出し中の女優である。多くのCM、多くの映画(仮面ライダー電王の映画にも!)、そしてヒャダインのPVにも出演しており、仮面ライダーウィザードを経てここからさらにメジャー女優へ飛躍する可能性を持つ。
そんなことを考えてしまうからか、私は彼女が這いつくばりながら見ている光景が、メジャーという大きな壁に見えるのだ。まさに立ち向かおうとしているように思えてしまう。いや、もちろん考えすぎである。重々承知である。
高山侑子に限らないことだ。主役である白石隼也、2号ライダーである永瀬匡、ヒロインである奥仲麻琴、戸塚純貴…彼らの演技も、若者が明日を掴もうとしている姿にときどき見える。
仮面ライダーウィザードは、最終回まであと1ヶ月だ。この1年で成長した若き俳優たちの、最後の熱き演技が盛りあげてくれることだろう。そしてみんな、明日に向かうために、仮面ライダーウィザードを卒業していくのだと思う。
あと1ヶ月。しっかりと見たいものだ。もしも最近見ていない方がいたなら、見てみてはいかがだろう?
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。
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