スケ番と仮面ライダーウィザードと仮面ライダーガイム鎧武、なのだ。

新仮面ライダーになるのか！ スケバンライダー！

スケ番といえば刑事（デカ）なのである！

それはスケ番を刑事が捕まえるというような話ではない。そして、刑事といえばヨーヨーなのである！ 水戸黄門の印籠の如くヨーヨーをかざせば、桜の代紋が飛び出して、なんの因果か落ちぶれて今じゃマッポの手先なのである！

わからない人にはさっぱりだろうが、1980年代中盤テレビドラマ「スケバン刑事（デカ）」だ。このテレビドラマは当時大流行していて、私も中学生ながらヨーヨーで桜の代紋を出す演技をしたり、授業中に原作マンガをむさぼり読んだりした。

ただ、テレビドラマのスケバン刑事は、やけに制服が真面目なのである。スケ番といえばBE-BOP-HIGHSCHOOLの順子のような服装であるべきで、スカートの丈は長く、腕をまくってスカーフをはずし、できればパーマをかけているに限るのである。

そう、テレビドラマのスケバン刑事の真面目セーラー服は、まさにアイドルそのものなのだ。もしもだよ、もしもそんな真面目セーラー服の女子学生が、めったやたらに腕っぷしが強くて犯人捕まえてヨーヨー振り回していたら、それはもう、変人ではないか！

まぁ、ともあれ、なぜにこのような話をしたのかと言うと、もしかしたらこれはスケバン刑事へのオマージュだったか?! …と思ったドラマがあったのだ。

いつもながらに9月22日放映の仮面ライダーウィザード第52話なのである。

第52話は、何度見てもなかなかわからない話で（東映さん、ゴメンナサイ…）、仮面ライダーウィザードが妙な世界に入り込むと、元の世界にいた知人たちが違う年齢や違う職種で過ごしている。ドーナツ屋の店長だった女性（KABAちゃんが演じているから女性と思うのだが…）がおばあちゃんになっていたり、ウィザードのアシスタントをしていた男が高校生になっていたりする。

そして脇役のメイン的存在である女刑事は、なぜかスケ番になっているのである！

刑事がスケ番！ スケ番だけど刑事！ この設定はゾクゾクするのだ。第二次ベビーブーム・スケバン刑事世代にはうれしい限りである。スケバン刑事も仮面ライダーも、実は東映が製作しているのだから、どうせならヨーヨーくらい持たせてもよかったのではないか！

それにしても、美人のスケ番というのはどこか男をゾクゾクさせるものである。そこには、美人で不良、とか、若いのに大人の魅力、とかいう組み合わせの妙からくる魅力があるように思う。そういえば、アイドルには元・スケ番っぽい人が多いようにも感じる（特に80年代ですが…）のだから、誤解を恐れずに言えば、ゾクゾクとか美人とかいうものには、どこかスケバン的要素が魅力要因として絡み合っているのかもしれない。

さてそんなことを書きながら、いきなり仮面ライダーの話に戻るのだが、仮面ライダーウィザード第52話には、10月から放映される新・仮面ライダーの「仮面ライダーガイム鎧武」がとうとう登場した。この仮面ライダーは、侍でありながらフルーツがモチーフという、どえらい組み合わせなのである。

おそらくこれも組み合わせの妙において、「なんじゃ、こりゃ！」という驚きと共に、見ている人をゾクゾクさせてファンにしちゃおう、という考えがあると思うのだ。

それがありなら…まぁ、あくまで希望だが…いずれ、仮面ライダーガイムの次の仮面ライダーくらいに…スケバンライダーがきてもいいではないか！ と、私はここで大きな声で書いてしまうのである。

同じ東映なんだし、ヨーヨー使ってマッポの手先で仮面ライダー！

いかがだろうか。

ダメ…？

ダメっぽいですよね。まぁ、ともかく、これからも仮面ライダーに期待しているという話です。

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ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。MC。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターＴＶ」（インターネット）の製作、映画の宣伝などをしている。