30代を“女子”と呼ぶべきか。 ~1分でわかる大阪人の言い分~
インフォシーク / 2013年9月25日 17時30分
そんなタイトルの躍る女性誌が、コンビニで目立っていた。
「三十路でも39歳でも若く見えたら“女子”と呼ぶべきか」ってこと?と、男の私は一見そんなテーマなのかなと思った。
だが「あの女、いい歳してなに若ぶってんの」と苛立つ20代後半や「不倫相手は私を女子だと思ってくれる」と自称まだイケル30代後半などの女性を知っているせいか、きっと深い意味や黒い腹が秘めているのだろう。
それにしても「女は実年齢だけじゃなくて見た目の課題もあって大変」をカバーで謳う雑誌はなんかあざとい。しかし30代女子問題は女性に響くのか、コンビニでは結構売れているようだった。それはメディアが作り上げたネタに躍らされ、影響を受けてしまう東京人がいかに多いかが伺える実験のようだった。
全国各地から集まり東京で暮らす人は「東京人になりたい」とマジョリティを正解とする傾向があり、平均点なカルチャーを受け入れる人が多い。それが大阪と東京それぞれの文化の違いだと言える。
先日コンパで出会った29歳東京女性もまた、『コンパでモテる女子15ヶ条』みたいなハイパーベタな女性誌を熟読したような、まさに歩くコンパマニュアルだった。
見掛けやリアクションのどれもが、いかにもコンパっぽい。
たとえば見た目。黒髪、サラサラストレートロング、ワンピース、カーディガン、ふんわり感。狙っているとしか思えないポイントが並ぶ。9枚のパネルに男ウケが書かれた『男のストラックアウト』があれば、出だし好調に5枚抜きだ。
続いて、一杯目をオーダーした注文時。ビールの人々が手を挙げて、ハイボール、モヒート、烏龍茶とそれぞれ注文するなか、彼女はカシスオレンジだった。驚いた。
30歳前後ともなれば、酒は強い弱いではなく飲める飲めないに二分すると思っていたが、そこを敢えて軽めでかわいい酒を選んだのだろう。一瞬会場が大学生のサークルの小便臭い打ち上げに見えた。その後、彼女はラストオーダーにオレンジジュースを頼んだ。数名がむせた。
現在男のストラックアウトは「オレンジ2枚抜き」と、誰のリアクションでも手を小さくパチパチしながら「すごーい」で1枚が抜かれ、8枚。残すところあと1枚。
This is コンパな彼女が最後の一枚を豪快に突き破ったのは2軒目で起きた、とある質問タイムだった。
「休みの日って、なにしてるんですか?」という空気みたいなお題に映画や音楽などベタな回答が続いた時だ。100点の回答カモン!と祈った瞬間、「私、暇なんです。。。家のお掃除とか、家事やってます。」
週末空いてますアピールと家事やれますアピールの二重構造。さすが。100点だ。ベタだ。でも男はベタが好きだ。私の隣に座る後輩Kの目からハートが飛び出しているのが良い例だ。パーフェクト達成おめでとう。
一応書いておくが私は彼女を全く馬鹿にしていない。普段目につくベタな行動をとる東京人には個性を持てよ馬鹿と思うが、彼女に関しては、一つの試合に万全の体制で挑んだだけ。しかも男から好意を持たれたのだから勝者だ。
ただ、計画的犯行が匂う魔性な女っぷりが無かったのでどこかコントっぽかったし、29歳でそのキャラ選ぶ?女子とか思われたいの?とも思ったが、きっと彼女にとってコンパ経験がかなり少ないのだろう。いや、初めてだったと信じる。
そんなことを思いながら楽しく酒を飲み続けていたが、残念。寄せ集めの男性陣がつまらなかった。衝撃的にサブいリアクションをした東京男に「なに言うてんの」と柔らかく返すと、大阪弁に慣れていなかったのか「すみません。」と返された。そんなん要らない。東京特有の「大阪人はとりあえずキレキャラ」は要らない。
会場で仲良くなったThis isコンパじゃない東京女性に「あいつのリアクション、なんなんやろな?」と聞いてみたが、「見た目カッコイイからいいじゃーん」と返された。
男のコンパマニュアルが欲しい。
しかたかし ライター・コピーライター・歌い手(バンド活動休止中)。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を専攻した後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京、また東京在住の人からみた大阪人について研究。
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