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エース田中将大、まさかの黒星で無敗記録ストップ。日本シリーズはジャイアンツの「逆王手」でタイに。

インフォシーク / 2013年11月2日 23時30分

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まさか、まさかの田中将大の敗戦。「田中の負けを見られてファンは幸せ」と星野監督は試合後に語ったらしいが…それはいくらなんでも負け惜しみだろう。データ的にも優位と言われる、先に王手をかけての本拠地で迎えた第6戦、日本一をかけてマウンドに立つのは無敗のエース。舞台は整いすぎるほど整っていた。が、そこに落とし穴があった。

立ち上がりは完璧だった。150キロを超えるストレートと「世界最高」とも称される、140キロを超えて鋭く落ちる切れ味のスプリットで2イニングを完璧な内容で三者凡退に片付ける。

打線の方も、制球が定まらずボールが先行する菅野を攻め立て2回、桝田が四球で出塁し、続く松井がツーベース。桝田が判断よく一気にホームまで駆け抜け先制した。さらに聖澤の一塁線への当たりをロペスがトンネルし追加点。幸先良いスタートとなった。

その後菅野も立ち直り、投手戦となる気配の見えてきた6回、先頭打者の坂本にあわやホームランという当たりのツーベースを打たれると、シリーズここまで1安打、そしてこの日2エラーのロペスがスプリットのすっぽ抜けを捉えホームラン、まさかの一発で同点に。さらに寺内、長野と連打を浴び、高橋由伸にセンター前に弾き返され逆転となる3点目を奪われてしまった。

田中の今シーズン最大の失点は1試合で2点。それが1イニングで3点奪われたのだから、そのショックは大きかった。ジャイアンツ打線はこの回、ロペス以外は全てストレートを狙い撃ちし集中打を浴びせたあたり、田中攻略の成果なのだろう。やはり昨年の覇者はそう簡単に打ち取れる相手ではなかった。

さらに6回にも先頭打者村田にツーベースを打たれ、坂本にも内野安打と連打を浴びる。そしてボウカー送りバントで2、3塁とされると、続くロペスの内野ゴロの間に4点目をとられてしまった。

一方の楽天打線は菅野の前に完全に沈黙。7回まで3安打に抑えられ、8回から登板の山口・マシソンの鉄壁リレーで封じられてしまった。1~6番まで全員無安打では、逆転のいとぐちも掴めなかった。

田中は打ち込まれた6回以降も続投。スプリットは落ちず毎回ヒットは打たれるものの、フォークやスライダーに切り替え後続を断ち切り、それ以上の失点は許さない。100球、150球と球数は増えていくが交代の気配はない。自分に対する怒りをぶつけるような鬼気迫る投球で結局160球を投げきったその姿は、敗れたとは言えまさにエースのそれだった。

球数が増え打たれ始めても田中を変えないのは、この試合を田中に任せるという星野監督の意思かと思ったのだが、試合後の星野監督のコメントによるとどうやら田中本人の意志らしい。その際「これでファンの前で投げるのは最後」という、さりげなく衝撃的なコメントも飛び出したが、それについてはこの際おいておこう。自分で決める、そうでなくても他の投手に負担はかけられないという、彼なりのエースとしての責任を果たしたつもりなのだろう。

いかに田中とは言え、レギュラーシーズンで28試合、ポストシーズンで3試合投げ、ここまで31試合を無敗で貫いたという偉業は、やはり見えない負担となって彼を蝕んでいたのだろうか。それとも、日本一を決める、それも「ファンの前で投げる最後の試合」ということでどこか気負いもあったのだろうか。いや、ここはスプリットで追い詰められる前にストレートを狙い撃ちする作戦で攻略に成功したジャイアンツの勝ち、それでいい。

とにもかくにもまだ日本シリーズは終わったわけではない。これで3勝3敗のタイ、明日で全てが決まる。原監督の言葉を借りるなら「世紀の一戦」だ。運命を決める最終戦、イーグルスの先発はクライマックスファイナルと日本シリーズでも好投した美馬。そして今日、田中が完投したことで、第5戦でリリーフした則本も含めて全ての投手陣が休養充分、総力戦になる。

泣いても笑っても明日で最後。ここまでチームを引っ張った大エース田中を“戦犯”にしてはならない。彼のためにも、そしてもちろん東北のファンのためにも、チームの悲願のためにも、魂で打ち、投げ、守って勝つしかない。

日本シリーズを熱く実況!第6戦の熱戦の模様はこちら。

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