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ライダーキックを力学的に考えてみた! 仮面ライダー鎧武/ガイム。

インフォシーク / 2014年1月14日 17時30分

耳にバナナが突き刺さっている! やはり、そうきたか! 第13話の鎧武。

ライダーキックというのは、実際どのくらい威力があるものなのか!

最近のライダーキックはどうもCGが多くて、その場合、グッと片足を伸ばし、体全体が一文字になった状態でやや斜め上あたりから、やけに長い滞空時間を経て相手に向かってぶつかっている。自分の全体重+飛び上った高さから斜めに落ちていく力が足の裏の小さな1点に集中されるわけだから、それなりの威力にはなっているのだろう。体を一文字にしているので、空気の摩擦抵抗も少ないように思う。

しかしどうも、私にはこれが…槍投げの槍のように見えるのである! 人間離れした力を持つ仮面ライダーが、その力をジャンプにしか活かさないキックというのは、はたしてどうなのか?!

さらに気になるのは、足が伸びきったまま突き進むところだ。伸びきったものは衝撃に弱い! 最近のライダーキック … 骨折しやすくないか?!

私が思うに、相手を蹴る直前まではもう少し力を抜いておいた方がいい。当たる瞬間に全身にグッと力を入れ、足をえいやっと伸ばし、タイミング良く足の裏の1点を突きつけた方が、仮面ライダーの力をより生かせるのではないか?! 専門家の皆さん、このあたりはいかがなのでしょう…? 戦闘中の動作としても、そうやって緩急をつけた方が蹴ったあとのボディバランスがとりやすく、再攻撃へのアクションがしやすいはずだ! …専門家の皆さん、どうなのでしょうか?

何より緩急をつければ、骨折のリスクは低い! …専門家の皆さん、いかがでしょうか?

と、そんなくだらないことを考えながら仮面ライダー鎧武の第13話(1月12日放映)を見ていたら、なんとタイムリーにも! CGではないライダーキックが描かれていたのである!

これがなんともカッコいいのだ! 人間が演じているだけに滞空時間はとても短いが、助走をつけて飛んでいるので横向きの力もキックに加わっており、なおかつ当たる瞬間に体に力を入れている。100点である!!!

そのときの状況も記しておこう! 前提として書いておくが、仮面ライダー鎧武はモチーフが「フルーツ」である。主人公の鎧武は「オレンジ」、ライバルの仮面ライダーバロンは「バナナ」、傭兵経験のある仮面ライダーブラーボは「ドリアン」、といった具合だ。余談だがこのドリアン、なぜか仮面ライダーの恰好でワインを飲む! 仮面ライダーになっているときは口が無いのだ。一体どうやって飲んでいるのか!いつも不思議でならない。人間の恰好で飲めばいいのに…妙なこだわりが変人的である。

さてさてライダーキックである! 第13話では、合計4発のライダーキックが炸裂している! 1発目 → 怪物に対して、変身前の主人公がキック!

2溌目 → 変身前のバナナが、敵対しているドリアンにキック!

3・4発目 → オレンジがバナナからバナナに変身できる道具をもらい、耳にバナナが刺さった「オレンジ&バナナ」に変身、バナナはマンゴーの変身道具を使って「バナナ&マンゴー」に変身して、オレンジ&バナナとバナナ&マンゴーが揃って飛び上がりドリアンにキック! オレンジ&バナナ&バナナ&マンゴーのフルーツパフェ風キックをくらったドリアンは、「そんなバナナ~!」と言いながら去って行く!

文章だけ読むと、フルーツがバカみたいに戯れているだけだ! が、実際はかなり見ごたえあるアクションであったのだ!(本当です!)

仮面ライダーは確か生誕43年であるからして、ライダーキックも慕われ続けてもう43年である! 子供からおじいちゃんまで、日本国民のほとんどがライダーキックに魅せられてきたことになる。

ライダーキック、歴史も含めて奥が深い! これからもキックの描き方には注目である!

【バックナンバー】仮面ライダー徒然草はこちら

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。MC。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作、映画の宣伝などをしている。

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