東京人に聞いた、好きな路線と嫌いな路線 ~1分でわかる大阪人の言い分~

インフォシーク / 2014年2月5日 17時30分

大阪・大阪駅

東京は路線数や駅数が多く、便利な反面憶えきれない。大阪も多くの路線が存在するが、東京に来て比じゃないことを知った。目的地への行き方がいくつもあるなんて驚きしかない。

そのせいか「家(職場)どこだっけ?」そして「何線使ってるの?」という会話は多い。時に「好きな路線、嫌いな路線」の件まで進むと会話は一気にヒートアップする。トライアル・アンド・エラーの連続は路線にもあるようで、転職や引っ越しを重ねた分ついでに路線の歴史も刻まれる。

「東西線に乗ると萎える」と言う東京人がいた。東京の路線図と照らし合わせながらお読み頂きたいが、東京メトロ東西線はサブカルチャーのメッカ中野や学生街の高田馬場~ビジネスパークの大手町・日本橋~若い夫婦が多く暮らす浦安・西船橋の千葉まで延びる路線(直通運転の他線を除く)。

数ヶ月前23区内に初めて引っ越した男(20代)は中心から少し東寄りに暮らす東西線沿線住民になった。その男が「深夜、千葉方面に乗るとなんか凹む」のだと言う。

私は以前、東西線の浦安を越えた場所で暮らしたことがある。同棲目的のため家賃を抑える理由だけで東京を離れた。そして街の雰囲気にはフィットしたが終電の早さには苦労した。

都内から船橋方面へ向かう地下鉄が唯一であるせいか、車内はご近所付き合いとは言わずとも沿線乗客特有のグルーヴ感があった。厳密にいうと、グルーヴ感のないグルーヴ。

九段下や大手町から賑やかに乗り換え、南砂町、葛西、妙典へと進むたびに家までの遠さを感じ、疲れ顔になっていく乗客が竜頭蛇尾に映るのかもしれない。

「京王線はわがまま」と言う東京人もいた。高尾山方面~新宿に延びる京王線と、吉祥寺~渋谷を走る京王井の頭線。「しょっちゅう遅れるし、なにかにつけ言い訳をするから」だと言う。

私はかつて沿線に住んでいたことがあり、また現在は下北沢へ向かう際に利用していることから京王線とは縁がある。そして、確かに妙な理由で遅延している印象を私も持っている。

前述の東西線は江戸川を渡るため「風の影響」で遅延が存在する。天候には抗えず住民は飲み込み待つしかない。京王線は「お客様トラブル」「線路に石が絡まった」などと言い、ちょっと疑わしい。ただそれらを信じるのなら人の多い東京ならではだと苛立ちを鎮める。だが、よく耳にする「混雑の影響」は我慢ならない。

混雑の影響?なんだそれ。京王線は渋谷と新宿の東京2大都市に向かう路線かつ、ともに住宅地から出発する。そのせいか通勤時や終電時は尋常でない乗客率。社会人だけでない。車内は毒にも薬にもならない学生の会話が溢れ過ぎてもはやノイズと化す。そんな路線が混雑に対し被害者面するのは本末転倒だ。

さらにはこんな嘘を聞いた。井の頭線のとある駅前、閉まった踏切内で立ち往生するお婆さんを救出したことがある。そのとき電車は踏切手前で一時停車していた。その後渋谷へ向かうため乗り込むと車内に流れたアナウンスは「“信号トラブルの影響”により3分遅れで運行しています」だった。踏切事故が起こりやすい路面電車寸前のクセに身の程知らずが。ふんぬ。

良いイメージといえば「千代田線を乗りこなす人は東京の地理に詳しそう」と言う人がいた。東京メトロ千代田線が通る駅。それは、日比谷という名の有楽町、乃木坂という名の六本木、明治神宮前という名の原宿という、主要エリア近くに構える駅と、代々木上原、赤坂、根津という10代はまず遊ばないスポットが並ぶからだそう。そういえば上京したての地方民は通勤途中の駅名に「渋谷」や「銀座」があると定期内で遊べる!と安心する。そのままズバリな駅名が少ない千代田線は東京暮らしの上級者なのだ。

他にもこんな印象が挙がった。良い印象は
「ドア付きのホームと、白金、麻布から漂うTOKYO感」(東京メトロ南北線)
「地上に出る瞬間うれしくなる」(東京メトロ丸ノ内線)
「たまに来る黄色い電車にアガる」(東京メトロ銀座線)
「風俗行くとき五反田まで運んでくれる」(都営浅草線)

悪い印象は
「乗客がただのオシャレ」(東急東横線)
「臭いでえずく(関西弁で「吐く」)」(都営三田線)

といった、好き勝手な印象を抱いていた。

好きな路線と嫌いな路線の会話は、その人の性格が見えてくる会話でもある。ただ「都営“大江戸線”は名前がダサい」は、誰もが言うのでなんの参考にもならないが。

鹿タカシ
しかたかし ライター。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を学んだ後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。
現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京人(主に上京してきた人)について研究。

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