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リアル・マイケルジャクソン [Vol.72]_2000年inモナコ_ワールドミュージックアワード2000開幕! ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~

インフォシーク / 2014年2月6日 17時30分

WMA2000でのマイケル。他、会場の入り口で某セレブ姉妹さんと記念撮影。

5月10日の夕方、わたしたちは、小雨の降る中「モナコ・ワールドミュージックアワード2000」の会場であるスポルティング・モンテカルロに到着した。

ウドからVIPパスを受け取ったあと、「念のために」と持って来ていたドレスに着替えてダッシュでロビーへ!ホテルスタッフにタクシー乗り場を聞いて、ホテルの向かいのショッピング施設のさらに反対側まで走り、なんとかタクシーをつかまえてきたのだ。本当にヨーロッパでは、タクシーに乗るのも一苦労だ!

会場の入り口は、華やかに着飾った招待客やアーティスト、ハリウッドスター、マスコミで賑わっている。(あ、マイケル・クラーク・ダンカンだ!)(パメラ・アンダーソンもいる!)ゴージャスな顔ぶれが行き来する中で、わたしたちはディーターの姿を探した。会場の前で落ち合う約束をしていたからだ。

すぐにディーターは見つかり、同じくVIPパスをもらった3人のヨーロピアンファンとともに彼を囲む。ディーターはわたしたちを見回すと、「このパスはマイケルが急きょ用意したもので、シートが決まっていない。自分が責任をもって引率するからここで待つように」と説明をして、ふたたびどこかへと消えていった。このタイミングでわたしたちがパスをもらえたのは、本当に、異例の計らいだったのだ。

WMAの公式パンフを一冊ずつもらい、ディーターが戻るのを待っていると、そこに日本人カメラマンのYさんが現れた。「君たち授賞式のチケットは?」心配そうに聞くYさんに、あのあとVIPパスをもらった経緯を説明すると、「君たちは本当にすごい!」とひたすら驚いていた。確かに今回は、自分たちでも予想以上の成果だ。

しばらく4人で話していると、そこに某セレブ姉妹さんが到着した。「さっきはどうも」と妹さんと挨拶を交わしていると、すかさずYさんがセレブ姉妹さんに「○○○(女性週刊誌の名前)です、カメラ撮影お願いします!」と声をかける。そうだ、Yさんがモナコ入りしたのは、このワンショットを押さえるためなのだ!頑張れYさん!無事に撮影を終えたYさんは、会場内へと立ち去るセレブ姉妹さんを見送りながら「いい写真が撮れたよ~!」と喜んでいた。

そのうちディーターが戻ってきたため、わたしたちはYさんと別れていよいよ会場の中へと向かった!薄暗い会場内は、思ったよりも狭く感じられ、着席した招待客の周囲を報道関係者がぐるりと囲んでいる。客席の一部にはMJJプロダクションが用意したマイケルファン用のブロックがあり、見慣れたヨーロピアンファンの姿がチラホラ見える。

ディーターに誘導され、わたしたちが着席したのはステージからほど近いアーティスト席で、隣はバックストリートボーイズとロシアの女性歌手だ!すぐ近くにモナコ皇太子のアルベール王子も座っており、こちらに向かって会釈をしてくれる。(アジアの歌手か何かだと思ったようだ)ちゃっかり挨拶を返しつつ、周囲を見渡すとリッキー・マーティンの姿も見える。彼は今回、2つのアワードの受賞者として招待されているのだ。(ほかに、マライア・キャリー、ブリトニー・スピアーズ、クリスティーナ・アギレラ、さらに宇多田ヒカルも受賞者として名を連ねていた)

ステージ上では、女性歌手のパフォーマンスが行われている。途中で音楽がとまり、最初からもう一度。…あれれ?リハーサル?いや本番だよね?TV収録ならではの、ちょっと緩い感じの進行が続く。ステージはかなりコンパクトで、会場内のセットはまるでおもちゃみたいだ!でもこれが、ひとたびカメラのレンズを通すと「豪華絢爛」に見えるのだから、TVの世界って本当に不思議だ。わたしたちは、誰かがパフォーマンスをするたびに立ち上がったり手拍子をしたり、ノリノリで受賞式を楽しんだ!途中でトイレに行くと、広々としたスペースに椅子がいくつも置かれたサロンのような雰囲気で、ゴージャスに着飾ったご婦人たちが優雅に休憩をしていた。

そして、いよいよ今回のハイライトであり、アワードのトリを務めるマイケルが受賞する番となった。期待と興奮でファンの歓声が会場内から上がる!観客の一部がステージ下に駆け寄り、もちろんわたしたちもダッシュで最前列をゲットする!(隣にはカメラを持ったジャン・クロード・バンダムが立っていた!スターだって間近でマイケルが見たいのだ!)

大歓声の中、ステージ上にアルベール王子が現れ、マイケルの20世紀におけるさまざまな功績について讃える。「1000年後に振り返ったとき、これほど心に残るパフォーマーはいないだろう。」という言葉が印象的な、素晴らしいスピーチだった!(モナコの皇族は、本当にマイケルのことが大好きなのだ)

そして、会場内のスクリーンに、マイケルのプロモーションビデオやステージでのパフォーマンスなどのダイジェスト映像が流れる!ぎゃあ!ぎゃあ!カッコイイ!!この本人が、いまからこの場に現れるのだ!

やがて正面のスクリーンにシルエットが浮かび上がり、観客のスタンディング・オベーションの中、マイケルがステージに登場した。わたしたちは、ステージ右側の最前列で、飛びあがりながらマイケルに声援を送った!さっきまで「おもちゃみたいだ」と思っていたセットが、マイケルが現れた途端、命を吹き込まれたように煌めきだす。スモークと照明の中、静かにたたずむマイケルは、まさしく千年に一人現れるか否かの「真のスーパースター」だ!

アルベール王子からミレニアムアーティスト賞を受け取ったマイケルは、ファンの歓声にたびたび答えながら、2分間にわたりスピーチを行った。この賞をファンのみんなに送ること。自分は5歳の頃からステージにたって、普通の生活を送ったことがないけれど、その代わりたくさんの経験と世界中のたくさんの友人に恵まれたこと。神様が与えてくれた歌の才能とそれを表現する機会を与えられたことに感謝していること。自分がエンターテイナーであることを誇りに思うことなどを語った。そして最後に、「君たちはまだ何も見ていないよ(まだまだこれからさ!)」と宣言し、バシッ!とポーズを決めたのだ!(この様子は某動画サイトにもフルでアップされている)

途中、わたしたちがステージの下から「マイコー!」「D-PARTYはここにいるよ!」と声をかけると、マイケルはこちらを見て手をあげ、「I LOVE YOU」と返してくれた。VIPパスのおかげで、こんなにも近くでマイケルに声援を送れることに、わたしたちはただただ喜びと感謝の気持ちでいっぱいだった。

大歓声と割れんばかりの拍手の中、マイケルがステージの奥に消えると同時に、わたしたちもダッシュで会場の外へと走った!

【バックナンバー】リアル・マイケルジャクソン ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話

パリス川口
コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。

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