リアル・マイケルジャクソン [Vol.74]_2000年inモナコ_モナコの街を大追っかけ! ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~

インフォシーク / 2014年2月20日 17時30分

上からマイケルが訪れたショッピングモール、モナコの街、マイケル一行が食事中の中華料理店。

5月11日。終日雨模様だった昨日とはうって変わり、今日は青空が広がる気持ちのよい天気だ!

すっかりお馴染みのガーデンテラスで眠い目をこすりながら朝食をとる(またもやジャン・クロード・バンダムがいて、「オハヨウゴザイマス!」と日本語で挨拶してくれた)。昨晩は、遅くまで続いたWMAアフターパーティーに加えて、夜中の3時に日本の出版社から取材の電話が入り(カメラマンのYさんの紹介)、ほとんど眠っていない。いまに始まったことではないが、マイケルがいる間は、ひたすら体力勝負だ!

「マイケルは、ショウのあともう一日モナコに滞在する」「今日はショッピングに出かける予定」と聞いていたので、わたしたちは、気合を入れてお出かけ先についていこうと決めていた!眠気覚ましに食後のコーヒーを飲んでいると、カメラマンのYさんが現れた。

「お、君たち!昨日はいい写真が撮れたよ~」出版社との連絡も終えて、今日は一日オフだという。わたしたちの予定を聞かれ、「マイケルのお出かけを追いかける!」と話すと、Yさんは、自分の車を出して一日運転手をすると申し出てくれたではないか。「君たちといると面白いことが起きるから」と、ノリノリのYさん。タクシーが思うようにつかまらない中、専属のドライバーがいたら、こんなにありがたいことはない!わたしたちの旅は、本当によく「拾う神」が現れる。

またあとで、と約束してYさんと別れ、わたしたちはロビーへと向かった。煌びやかで格式ある空間に、ポツポツといつものファンの姿が見える。みんなの表情は、緊張感と満足感、期待感や昂揚感といったものが入り混じっている。きっとわたしたちも、そうなのだろう。マイケルがいる場所は、それだけで全てが輝いて見える「特別な場所」だ!少しでも近くにいたくて、各々が抱えている日常を、いろんなリスクや覚悟のもとに置いて来る。だからこそわたしたちは、この素晴らしき「非日常」を、悔いのないように精一杯楽しむのだ。

そのうちロビーの様子が慌ただしくなり、お昼前、マイケルは子どもたちと一緒に外出した。わたしたちも、Yさんの車に乗り込んであとを追う!マイケルはいつもの白いバンに乗り、その前後を関係車両や警備車両が取り囲む。非常にわかりやすい集団で、これなら撒かれる心配もなさそうだ!そして、改めて車でモナコの街を走ってみると、やたらに急な坂道が多いことに気づく。これは、さすがに自力で走って追いかけるのは厳しいだろう!

しばらくして、マイケル一行はショッピングセンターに到着した。一斉にバンを取り囲む追っかけファン!関係者や警備に囲まれたマイケルがバンから降り、そのあとをファンが追いかけて走る!そのときわたしたちは、その一団には加わらず、少し離れた場所からあとをついていった。「マイケルに近づきたい!」というよりも、買い物を楽しむ様子をそっと見守りたいと思ったからだ。

ふと気づくと、アティーラとナニーがプリンスとパリスを布でくるみ、抱き抱えて後ろから歩いてきた。そうか、ファンが多くて危ないから、遅れてパパのところに連れて行くんだ。わたしたちは、彼らと一緒に歩きながら、プリンスをあやしたりパリスに声をかけたりした。この子たち(3歳、2歳)は、きっとまだ、こういう状況を理解できないだろうなあ。いつか、自分たちのパパが「世界のマイケルジャクソン」なのだと理解したとき、どんなにか誇らしく思うことだろう。

ショッピングセンターの中では、何人ものファンがマイケルにプレゼントを渡し、サインをもらうことができた。マイケルは、次々に受け取るプレゼントをウドとディーターに渡し、それを持ったまま彼らはマイケルの警備を続けている。(大変そうだなあ)と思い、ウドに声をかけると、「サンキュー!」と言いながらたくさんのプレゼントをこちらに手渡す。「申し訳ないが、マイケルのバンに運んでほしい」と言われ、わたしたちは、オーケー!とその場を離れた。ここまで来たら、もう身内の心境だ!バンの運転手にプレゼントを預け、ふたたびマイケル一行の元へと戻る。途中で、ショッピングセンター内をバックにちゃっかり自分たちの記念写真を撮る。長年の経験上、あちらこちらで無理にでも写真を残しておかないと、「記憶」はどんどん薄れていくからだ。

そのあとも、少し距離を置きながら、わたしたちはマイケルのショッピングの様子を見守った。ウェインが居ないせいもあるのか、その場の仕切りはいま一つで、延々とファンの相手をしているマイケルはほとんど買い物ができていない。わたしたちは、その場を離れ、バンのそばでマイケルが戻ってくるのを待つことにした。やがてエスカレーターを上ってきたマイケルは、わたしたちに気づいて握手をしてくれる。Yちゃんが日本で買ってきた「お寿司の形の飴」を手渡すと、「オー、スシ~!」と目を細めて喜んでくれた!

その後、ショッピングセンターを離れたマイケル一行は、市内のブックストアやレコードショップを訪れ、最後にチャイニーズレストランで食事をした。わたしたちは、Yさんの運転のおかげで、そのすべてについていき、車中から追っかけの様子をビデオカメラで撮影した。

「いや~面白い!」「こりゃすごい!」と、マイケル追っかけ初体験(?)のYさんは感心しきりだった。ヨーロッパに住み、ファッションショーや芸能人の撮影を仕事にしているYさんですらそうなのだから、いかにマイケルの周囲の「空気」が別次元かということだ!

長い一日を終え、ホテルに戻ったわたしたちは、Yさんと別れてロビーのいつものソファに腰かけた。明日マイケルがモナコを発ってしまうこともあり、いつにも増してファンの姿が多い。それぞれが、さまざまな余韻に浸る中で、この後とてもささやかな、だけどわたしたち3人にとっては生涯忘れられない出来事が起きたのだ。

【バックナンバー】リアル・マイケルジャクソン ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話

パリス川口
コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。

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