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どうか、仮面ライダーにビックリ箱を!

インフォシーク / 2014年4月1日 17時30分

上映中の映画に出てくる仮面ライダーらしい。十五って書いてある! ビックリである!

仮面ライダーの企画をしてみたい! いつかしてみたいと思うのだ。なぜなら…

例えば、2011年秋~2012年秋に放映された、仮面ライダーフォーゼ! モチーフはロケット!(この時点でかなりぶっ飛んでいる!)。主人公は不良少年で、青のブレザーが制服の高校に、黒い短ランにリーゼントで登校する異端児だ。怪人と闘うときの合言葉は、「タイマン、張らせてもらうぜ!」

例えば、2012年秋~2013年秋に放映された、仮面ライダーウィザード! 主人公は魔法使い! その割にベルトは科学的フォルム。魔法で空を飛べるが、なぜかバイクを愛用。ヒロインが人間じゃない。変身するときの合言葉は、「チョー、イイネ!」

例えば、2013年秋~放映中の、仮面ライダー鎧武! モチーフはフルーツと戦国武将。変身するときにホラ貝が鳴り、空からオレンジやバナナが降ってきて、頭にかぶってジューシーに変身!

…そう! 仮面ライダーの企画って、ケッコーぶっとんでいるのである!

最初は必ず「なんじゃあ、こりゃぁ!」と、松田優作の太陽にほえろ的叫び声をあげる視聴者も、次第に慣れていく。いや、作り手が慣れさせていく、とも言えるだろう。そして感動させる。慣れさせていって感…なんだか快感である。

仮面ライダーは、世界にもなかなか無いレベルの優良コンテンツである! なんてファンタスティック! なんて自由! そして、なんてパワー!

となれば、誰だって企画したくなるのが常である。

企画段階にあたって、無理はいけないだろう。背伸びして考えても上手くいかないのが、世の常だ。それよりも自分が好きなものから派生した方が面白く、愛されやすい。

例えば、私は松田優作が好きだ。…ってことは、バーボンあおって「なんじゃあ、こりゃあ!」と叫んでマグナムぶっぱなす! ワイルドな主人公ってのもアイディアだ。

例えば、私はボクシングが好きだった! …ってことは、蝶のように舞い、蜂のように刺して闘う、2つの拳が武器の仮面ライダーもカッコいい! (耳はかじらない!)

例えば、私はブルーハーツが大好きだ! …ってことは、必殺技のときにリンダリンダ~! と歌いながら、ライダーキックをしたっていい!

私はくだらない話が好きであるし、眠るのが好きである。…と、このような好きなものや愛せるものを並べてみて、合体していくと、こうなったりする。

新・仮面ライダーの主人公は、いつもくだらないギャグを言って周囲にアホ扱いされているが、怪人が現れたらサングラスをかけてバーボンをあおり変身! 蝶のように舞い、蜂のように拳をふるい、(耳はかじらない)、マグナムをぶっ放し、必殺技は歌いながらのライダーキック!

…今までの仮面ライダーを振りかえってみても、これくらいなら全然アリである。

さらに書いていけば、時代はスマホであるからベルトはスマホ! SNSの時代であるからして「ピンチなう!」「キックなう!」「ワロス!」とつぶやきながら闘ってもいい! 倒したあとはフェイスブックで怪人に友達申請!

クラウド時代であるからして、怪人がクラウドからやってくる、なんて設定も大いにアリかもしれない!

ロジックは一度置いておこう! もう、バカみたいなアイディアで世の中をビックリさせてみたいのだ。

そういう気持ちは、誰にでもあるんじゃないだろうか。

実は私は、すご~く若い頃に下手くそなバンドをやっていて、そこで「どうか、あなたにビックリ箱を」なんて歌を書いたことがある(詳細は聞かないように!)。当時、その歌を聞いたひとりに、いまや世界の映画監督・清水崇がいるのだが、彼が「呪怨」で有名になったあと、一緒に酒を飲んでいたら、こんなことを言ったのが印象に残っている。

「実はあの詞を思い出した、映画はビックリ箱でもある」

私の詞を自慢するために書いたのではなくて、上手くやることを追求するより、バカみたいなアイディアで驚かせた方がロックンロールで、壊れながらぶつかった方が本当にビックリするけど愛がある。

理屈なんて後付けでいい。

大人になると、忘れ物が多い。けれど、どれだけ大人になっても、心は自由でいることはきっと大事なのだ。慣れてしまうことに臆病でありたい。もちろん、自戒を含めて。

仮面ライダーの企画がしてみたい! どうやったら企画ができるのか。想像がつかないから、ひとまず、アホなりに、書いてみた。アホだと言われてもいいのだ、言わないよりは、ほんの少し、一歩を踏み出している。

【バックナンバー】仮面ライダー徒然草はこちら

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。MC。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」、フリーペーパー「ガッケンターニュース」、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)を展開。

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