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【東京五輪 30日の見どころ】メダルラッシュの柔道、最重量級で“怪物退治”でラストを飾れるか。隠れ金メダル候補?トランポリンにも注目

インフォシーク / 2021年7月29日 18時0分

【東京五輪 30日の見どころ】メダルラッシュの柔道、最重量級で“怪物退治”でラストを飾れるか。隠れ金メダル候補?トランポリンにも注目]

【陸上】
30日から陸上競技がスタートする。早速決勝が行われるのは男子10000m。昨年の箱根駅伝で名勝負を演じた相澤晃と伊藤達彦が出場する。
当時東洋大だった相澤は2区で史上初の1時間6分台を切る1時間5分57秒という驚異的な区間記録を打ち立てた。この年度に出場した、いわゆる3大大学駅伝ではいずれも区間賞を記録した。東洋大を卒業後、日本選手権で10000mに出場し従来の記録を大きく更新する日本記録で優勝し代表の座をつかんだ。
その伊藤とともに出場するのが伊藤達彦。東京国際大学時代に出場した箱根駅伝では2区で相澤と15キロにわたってデッドヒートを演じ、5人抜きの1時間6分18秒の区間2位となった。この2人の死闘は箱根駅伝の歴史に残る名勝負と言われている。卒業後、日本選手権で相澤に次ぐ2位に入った。
高速化が進む長距離界で、タイムだけを見ると2人のそれはトップグループに遠く及ばないが高温多湿が予想されるレース環境は他の国の選手には過酷なはず。地の利をうまく生かして、入賞をめざしてもらいたい。

【バドミントン】
ベスト4入りをかけて女子シングルス準々決勝が行われ、日本からは山口茜と奥原希望が出場する。
世界ランキング5位の山口茜は決勝トーナメント1回戦で18位の選手ににストレート勝ち。準々決勝では16年リオ銀メダルのシンドゥ・プサルラ(インド)と対戦する。プサルラは19年に世界王者にもなった強豪で、山口とは国際大会で何度も対戦している好敵手だ。前回のリオでは準々決勝で奥原希望との日本人対決に破れ姿を消した山口、今回はベスト8の壁を打ち破って悲願の金メダルを狙う。

リオ銅メダルで世界ランキング3位の奥原希望は1回戦、世界ランキング11位にストレート勝ち。準々決勝では9位の何冰嬌(中国)と対戦する。前日には同じコーチに師事する、いわば同門の金メダル候補・桃田賢斗の敗戦を目の当たりにして「勝負は難しい。結果はどうあれ、後悔なく終えること」と気を引き締め直した。対戦相手の何は19年の世界選手権で3位になったこともあるサウスポー。直接対決では奥原が大きく勝ち越しているが、直近の対戦となった2020年のマレーシア・マスターズでは何がストレート勝ちしているのはやや気になるデータだが、悲願の東京での金メダルを狙う奥原はここで止まるわけにはいかない。

前回のリオで山口と奥原は準々決勝で対戦したが、今回は反対のブロックに入ったため決勝まで当たらない。決勝で日本人対決なるか。

また、混合ダブルスの3位決定戦も行われ、渡辺勇大・東野有紗“ワタガシ”ペアが出場する。準決勝では世界ランク3位の中国ペア相手に第1ゲームを奪ったものの逆転負け。3位決定戦では世界ランク13位の香港ペアと対戦する。
渡辺勇大は遠藤大由と組み男子ダブルスにも出場していたが、準々決勝で台湾ペアにストレート負けし4強入りを逃した。だが「本職」は東野との混合ダブルス。東野が高1、渡辺が中3の時にコンビを組み、全日本総合選手権で4連覇。18年の全英オープンでは日本人として初の優勝も果たした、混合ダブルス界の第1人者コンビだ。2011年には福島で被災も経験した2人。同種目日本勢初のメダルをとることで「被災した方々や福島県の皆さんに勇気や笑顔を与えたい」という思いを実現したい。

【フェンシング】
フェンシングは男子エペの団体戦が行われる。ちなみにフェンシングは攻撃の反映で種別が変わり、「エペ」は全身への突きが有効となる。
過去にフェンシングは08年北京五輪で太田雄貴が個人銀、12年ロンドンで団体銀メダルを獲得しているが、いずれも胴体を突く「フルーレ」だった。しかしエペもメダルの可能性は決して低くない、というよりむしろ高いほどだ。2019年に行われたワールドカップでリオ団体金のフランスを破るなどして優勝、世界一になっている。その時のメンバーは見延和靖、加納虹輝、宇山賢、山田優と今大会と全く同じだ。
中でもエース格の山田優は世界ランキング4位、2020年にはグランプリを2勝し世界ランキング2位になっている。個人戦でも日本選手として過去最高の6位に入った。また34歳のベテラン見延和靖も元世界ランキング1位(現在は10位)。日本フェンシング界史上初の年間王者に輝いたこともある、世界トップクラスの実力者だ。
日本フェンシング9年ぶりのメダルの可能性は充分にあると見ていい。

【競泳】
ここまで不本意な成績が続いた男子競泳陣。男子200m個人メドレー決勝には瀬戸大也、萩野公介が出場する。メンタル面、フィジカル面のどちらか、あるいはどちらもなのか不本意な泳ぎが続く両名だが、本来の泳ぎが出せるかどうか。“自分超え”で逆転の金メダルを狙う。

男子200メートル背泳ぎ決勝には入江陵介が出場する。同種目で12年ロンドン銀の入江は4大会連続の出場。リオでは無冠に終わった31歳、競泳日本選手団の主将はこれが集大成の泳ぎとなるか。

【トランポリン女子】
あまりメジャーとは言えないトランポリンだが、出場する森ひかるは金メダルの「大本命」と言われる存在だ。2019年の世界選手権で日本人初の優勝という快挙を成し遂げている。
小学生からトランポリンを始め、14歳で日本選手権で最年少優勝。18年の世界選手権では「シンクロナイズド」というペア種目で日本女子として初の金を獲得している。
高くジャンプし前方へ3回転し体を半分ひねる「トリフィス」という高難度技に小学生の頃からチャレンジし続け、今や彼女の代名詞的な技になっている。高さ、速さ、美しさを備えたこの技で金メダルを目指す。

【バスケットボール女子】
予選ラウンド第1戦を強豪フランスに74-70で勝利した日本。次は“最強の的”アメリカと対戦する。世界ランク1位、大会7連覇を狙うアメリカは第1戦を勝利しオリンピックで通算50連勝を飾った。193cmのエイジャ・ウィルソンが19得点13リバウンド、203cmのブリトニー・グライナーも13得点10リバウンド。
高さでは圧倒的にアメリカが上、日本としては得意の堅守速攻でかき回していって、歴史的なアップセットをつかみたいところ。

【柔道】
柔道最終日は最重量級、男子100キロ超級は原沢久喜、女子78キロ超級は素根輝が登場する。
原沢久喜が出場する男子100キロ超級には大きな壁がそびえ立っている。同級2連覇中のフランスのテディ・リネールだ。18歳5ヶ月で男子史上最年少で世界選手権を優勝すると、その後同大会を8連覇を含む10度優勝。オリンピックは12年ロンドン、16年リオを連覇し野村忠宏以来となる五輪柔道史上2人目の3連覇に挑む。204cm、130kgの恵まれた体躯とパワーを生かした大外刈や内股を武器に10年間に渡り国際試合で154連勝を記録した。連勝記録は日本の影浦心がストップしたが、怪我でブランクの影響があった上に、その影浦は今回出場していない。コロナで柔道の練習が出来ない期間は自宅のジムでウエイトや自転車のトレーニングを行い、体のキレは戻っているという。
実業家の顔も持ち、学校経営を行うなどして年収は6億円とのウワサ。
原沢はリオでこのリネールと同級決勝戦で対戦。開始早々に原沢が注意を取られたこともあり、リネールは消極的な守りの柔道を展開、ポイント差でリネールが勝ったものの場内は大ブーイングに包まれた。今回はそのリベンジマッチとなる。柔道界のレジェンドを倒し、メダルラッシュの日本柔道を金で締めくくることができるか。

女子78キロ超級、20歳の素根輝は柔道全14階級どころか、全ての種目の中で最も早く東京五輪代表を内定させた選手だ。彼女の存在が全国の表舞台に出たのは16歳の時。16年9月に全日本ジュニア柔道体重別選手権78kg超級で優勝すると、2カ月後の講道館杯の同級で2位、翌月の国際大会でも2位。翌年には全日本選抜体重別と世界ジュニアで優勝し、高校3年の18年には全日本選手権を初出場初優勝、女子最重量級のトップシーンに躍り出た。19年には主要な大会を勝ちまくり、8月の世界柔道に初出場で優勝し19歳で女子重量級の頂点にたった。それまで東京オリンピックの最有力候補だった元世界王者の朝比奈との直接対決にも勝利し、早々とオリンピック代表に内定した。
162cmとこの階級にしては小柄ながら豊富な練習量で鍛え上げられた無尽蔵のスタミナと技の切れ味を誇る。得意技は左右の一本背負い。52キロ級を制した阿部詩とは同い年で、高校時代から代表に選ばれ続けていたこともあり大の仲良し。

【サッカー女子】
決勝トーナメントに進んだなでしこジャパンの初戦の相手は16年リオ銀のスウェーデン。世界ランク5位で1次リーグはアメリカを3-0で下すなど今大会唯一の3戦全勝でトップ通過している。北欧特有の高さと強さで3試合9得点の圧倒的な攻撃力を誇り、金メダル候補筆頭といってもいい存在だ。
ここまで安定しているとはいいがたいなでしこに対し、かつてなでしこを世界一に導いた佐々木則夫氏は「攻守の切り替え」の問題を指摘している。岩渕をはじめとするけがやコンディションの問題でメンバーが固定できず、そのため連携が消え攻守の切り替えのスピードが上がらいない状態だという。この課題をどう修正してくるか。
攻撃の中心として期待されるエース・岩渕は足の負傷もあり、コンディションの状態は不明。そのプレッシャーからかチリ戦後の会見では涙を見せる場面もあり、試合前の会見を回避して集中させている。
強敵だがここを勝ち上がればメダルも現実味を帯びてくる。高倉監督の手腕に注目だ。

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