車検シールさ:インスペクション済みなのさ:規範意識を鈍磨させないのさ

INLIFE~あなたと保険を繋げるメディア~ / 2017年7月31日 9時0分

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車検シールさ:インスペクション済みなのさ:規範意識を鈍磨させないのさ

見せる方のシール、隠す方じゃなくて



さて、車の所有権を公にするうえで必ず受けなければならない検査が「自動車検査登録制度」、略して「車検」ですね。

車検には大きく、新規検査、継続検査、構造等変更検査の3種類あり、新規検査は新車購入時にディーラーが手続きを行うものなので、巷で一般的にイメージされている車検は継続検査です。
なお、検査登録を済まさなければ車の所有権を行使できず、そのまま公道を走れば道路運送車両法違反の対象となります。

そして、車検を終えた車には『車検シール』が発行され、それをフロントガラスに貼り付けることが義務付けられています。


てなことで、今回は車検シールについて。


車検シール


車検シール

車検シールとは



車検シール(車検ステッカー)の正式名称は“検査標章”で、車検を受けたことを証明するシールです。
色は、軽自動車が黄色、普通自動車が青色で、中央に数字が2コ書かれています。
上の数字が車検が満了する月、下の数字が車検が満了する年<和暦>を表し、裏面には満了となる年月日が記載されているので、次回の検査を受ける日取りを確認できます。
また、バイクや小型二輪では、ナンバープレートの左上に貼り付けるタイプのものが発行されます。

なお、指定工場で車検と一緒に定期点検を受けた場合は、定期点検ステッカー(ダイヤルステッカー)という別の丸いシールを貰います。
これはプロの整備士が点検したという証明になり、車検シールと違い、貼り付け義務はありませんが、定期点検自体は法律で定められているものなので、車検シールとセットで貼っておいた方が無難です。
定期点検ステッカーについては後述します。

また近年では、ユーザー車検が一般化したこともあり、発行された車検シールを自ら貼ることが増えています。
そこで、貼り方や位置などに戸惑う人も多いようです。


車検シールの貼り方と位置


まず、新しい車検シールを貼る前に、古い車検シールを剥がします。
最近はだいぶ剥がれやすくなりましたが、スプレー式のシール剥がしを用意しておくと安心です。
また、糊を除去するプラスチック製のヘラがあれば、より綺麗に取り除くことができますが、ヘラで厳しいのであれば、シール剥がし液を吹き付け、乾いた後に擦るか、濡れた布で拭き取りましょう。


車検シールの貼り方ですが、まずは説明書き部分を切り取った後に、青いシールを透明シールの上に貼り付けます。
その後は透明シールごと台紙から剥がし、車内フロントガラス中央上部、バックミラー裏あたりに貼り付けます。
なお、フロントガラスが着色されている場合などは、外側からちゃんと見えるような位置に貼り付けましょう。

ちなみに、中には左上部などに貼り付ける人もいますが、道路運送車両法施行規則の第37条で、“自動車の全面ガラスの内側に前方から見やすいように貼り付ける”と規定されているので、特別な理由がない限りは、古い車検シールを剥がした位置、フロントガラス中央上部に貼りましょう。


車検シールのデザイン変更


2017年1月から、車検シールの見た目が変わりました。
これまでは車検満了年が楕円で囲まれているデザインでしたが、現在は上の写真のように、楕円がなくなり、数字のみを記載したシンプルなデザインです。

主な理由としては、車道に設置されているカメラなどでも車検期限を視認しやすくするためです。


※定期点検ステッカー


定期点検ステッカー

車検シールとは別に、定期点検ステッカーがあります。

丸型の定期点検ステッカーは、12ヶ月点検を受けた証として配布されます。
自動車の保有者は定期点検が義務付けられていますが、シールを貼ることに関しては規制はありません。
とはいえ、安易に捨ててしまったりせず、すぐに取り出しやすい場所に保管しておきましょう。
例えば、検問などで質問を受けた折に、提示を求められる可能性もあります。

そして、定期点検ステッカーには1~12の月数が円状に記されていて、次に点検を受ける月が一目で分かるようになっています。
こちらは、だいたいフロントガラスの左上に貼り付けるケースが多いですが、割と目立つので煩わしく感じるかもしれません。
どうしても貼るのがイヤだという場合は、定期点検を行ってくれる整備工場に事前にお願いしておきましょう。


なお、車検と定期点検を混同して、それぞれの点検を受ける時期を間違えないようにしましょう。
特に車検の期限切れになってしまうと、車に乗ること自体が違法となってしまうので、長期間車庫に保管しているような車を運転する場合は車検証の確認を忘れずに。


車検シールを貼らなかった場合


車検シールを貼らなかった場合

しつこいようですが、車検シールの貼り付けは法律で義務付けられています。

道路運送車両法の第66条で、“自動車検査証を備え付け、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない”とありますので、もし車検証を車内に保管していなかったり、車検シールを貼らずに走行していれば、50万円以下の罰金になります。
一度貼り付ければ車検切れとなる2年後、新車購入時であれば3年後まで剥がす必要はありませんので、半ば勢いで貼ってしまいましょう。

ただ、無車検運行には過失罰規定がなく、車検切れだと本人が気付いていなかった場合は罪に問われないことがあります。
要するに、たとえ車検切れを起こした車に乗っていても、車検切れだとは知りませんでした!と謝れば、口頭注意だけで済むことが多いのは事実です。
しかしながら、それはあくまで気が付かなかった場合の話で、車検切れとなった車を1年以上意図的に乗り回していたり、車検シールを偽造したりと、違法性のある行動は言語道断です。


車検シールの再発行



車検シールの再発行は、紛失以外に、フロントガラスが割れてしまったり、貼り付け時にシワがものすごい寄ってしまったなどの場合に、最寄りの運輸支局や自動車検査登録事務所で手続きを行います。
支局や事務所によって、手続きの内容に多少の違いはありますが、基本的には以下の流れとなります。

1.申請書と検査登録印紙を購入
2.手数料納付書を窓口で受け取り、購入した印紙を貼り付け
3.書類に必要事項を記載し、一式を窓口に提出


なお、再発行は郵送ではできないので、運輸支局などに出向く必要がありますが、施設は平日運営なので、ディーラーや整備工場に代行を依頼するか、知人に代理で申請してもらうかなども検討しておくといいでしょう。
当然ですが、ディーラーや整備工場で代行を依頼する場合は、代行手数料が発生します。
自分で手続きすればトータル1,000円もかかりませんが、代行をお願いすれば概ね5,000円以上はかかります。
また、代理を申請する場合は委任状が必要なので、運輸局のホームページなどを確認し、事前に用意しておきましょう。



さいごに



ということで、車検シールおよび定期点検ステッカー、存在感は薄い割に結構大切な役割を担っています。
一般道で車検期限を確認する取り組みが強化されるなど、車検切れに対する罰則が厳しくなっていく流れにありそうですし、適宜法律の改正も行われるかもしれません。




そして、ふと思ったのですが、人間社会にも似たようなシステムがチラホラあったりしませんか。
目に見えないシールと言いますか、何のシールか分からないと言いますか。
見せるためのシールか、隠すためのシールか、はたまたどっちもなのか、みたいなことがありますよね。


えっと、相当ややこしいところに突っ込んでゴリゴリに迷走しそうな予感がするので、これ以上は深入りしないでおきましょう。



後腐れだらけで、さようなら。

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