黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.9 (1/4)

INLIFE~あなたと保険を繋げるメディア~ / 2017年11月24日 9時0分

写真

黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.9 (1/4)

黒船ガールとバスさんぽ


反11(五反田駅-世田谷区民会館)東急バス




東京都品川区は五反田。

山手線の目黒と大崎の間に位置し、グルメでは数多くの名店が軒を連ね、昔は花街、今は風俗街としても知られる多面的都市。

また、オフィス街としての側面も持ち合わせ、東側の再開発エリアには高層ビルやタワーマンションがそびえ立っている。



10:00 │ 五反田駅/色気のリーマン街



/GOTANDA-EKI




台風一過、風はまだまだ強い五反田駅で、黒船ガールと待ち合わせ。




フィン


ほどなくして現れたのは、イギリス人のフィン・ポンペルモ、24歳。

抜けるような白い肌、眉に沿ってパツンと切り揃えたブロンドヘアー、漆黒のまつげにグリーンアイズと、アンニュイの幕の内。




―――フィンです。こんにちは。




そう言ってペコリと頭を垂れる姿は、年齢のせいもあるのだろうか、どことなくあどけない印象も受ける。

とはいえ、黒ニットとショートパンツという一見地味な組み合わせを、透かし編みタイツを使って半ばロックに仕上げてくる力業は、いみじくもロンドナーといったところ。




「風強いし、ちょっと寒いかもしれないけど大丈夫?」

―――大丈夫です。とりあえず髪がボサボサにならないように、まとめてきちゃいました。




そんなことで、手始めに少しホットなスポットへ。

五反田駅西口から歩いて5分、目黒川沿いにある海喜館(うみきかん)。


海喜館
花街の名残を感じさせる海喜館



海喜館は、おそらく現存する中で五反田一古い旅館。

600坪ほどある広大な敷地と鬱蒼と茂った日本庭園、趣きのある朽ちた日本家屋が、あからさまに異彩を放つ。

かつて花街として栄えた五反田には、昭和40年頃までは多くの料亭が並んでいたというが、その当時の雰囲気を伝えてくれる貴重な建造物だ。




しかし、そんな海喜館、現在は閉館中。


フィン


というのも、今年の8月に大手住宅メーカーの積水ハウスが63億円を出して海喜館を購入しようとしたものの、“地面師”にその金を持ち逃げされたとして、大いに話題となった。

ここで、フィンに、そういう系のいわくつきの場所だということを説明しようと苦心する。




「幽霊が出るとか、殺人事件が起こったとか、そういう場所ではないんだけど、なんていうか、ちょっとピカレスク・ロマンを感じさせる、みたいな場所なんだよね」

―――え?

「うん、難しいね」


海喜館


―――でも、幽霊が出そうで、ドキドキしちゃいましたけど、そうじゃないんですね。

「そうそう、そうじゃないね」




とまあ、アンニュイなコミュニケーションにドライブがかかる一方で、さながら幽霊屋敷をバックに佇む英国ガールは、嫌味なほど様になっていた。







そんな具合で次に向かうは、五反田といえば的な有名スポット、五反田TOCビル。
言うなれば、生活必需品が全て揃うレベルの一大ショッピングセンターである。


駅前から出ているTOC行きの専用バスに乗り込む。


フィン


なお、TOCは東京卸売センターの略称で、地下3階地上13階の建物。


1970年の開館当時には日本最大の容積率を誇り、現在は飲食店が約25店舗、小売店が約60店舗入っている。



TOC
TOCは五反田のランドマーク的存在



「ドン・キホーテって行ったりする?」

―――はい、行きますよ。

「TOCって、かなり昔からあるドン・キホーテみたいなところだね」

―――それは楽しみですね。




TOCビルに入ってみると、クラシカルな内装が際立ち、昭和にタイムスリップしたかと思わせるような懐かしい空気が漂う。


フィン


早速、『おくらや』という卸売店を覗いてみる。


電化製品、化粧品、スーツケースなど、あらゆる商材が一緒に並べられているカオスな空間。


外国人観光客がお土産を探すうえでも人気のお店ということで、フィンも興味深げに品物を吟味する。


おくらや


「普段、買い物はどこでするの?」

―――いろいろなんですけど、洋服はZARAとかFOREVER21が多いかな。日本のブランドのモノって可愛いんですけど、サイズとか合わないことが多くて。




そうこう話すうちに、フィンが昔は日本のロリータファッションに興味があり、コスプレも好きなことが判明。

もともとは14歳頃にアニメ『DEATH NOTE』を観て、日本のアニメ好きに。
そして、アニメの主題歌などから日本の音楽にも興味を持つようになり、日本のバンドに精通するようになったという。
現在はBUCK-TICKなど、90年代に活躍したロックバンドがお気に入りなんだとか。




―――音楽が好きだから、ひとりで近所のロックバーに遊びに行ったりしますよ。

「お酒、好きなんだね」

―――好きですね。特にワインと日本酒が好き。ビールはあんまり。

「イギリス人って、結構お酒強いイメージあるね」

―――強いと思いますね。ていうか、日本人が弱いと思う(笑)日本人って、食事とお酒はセットっていう感じですよね。でも、イギリス人は食べ物と一緒に飲むとなかなか酔っ払えないから、お金のない大学生とかは、すぐ酔えるようにお酒だけ飲むようにするんです。

「へぇ、じゃあ、フィンは日本の男子と飲み比べたら余裕で勝つ?」

―――そうですね、クラブでナンパしてきた男の子がテキーラのショットを奢ってくれたりするんですけど、私が全然酔わないから、え?って感じになってますね。

「想像したら面白いね」





不敵な笑みに飲まれつつの、次なる目的地は武蔵小山、通称ムサコ。

現在では多くの人々が他県からも移り住み、賑わいを見せる街だ。



フィン




◇写真:鈴木清美
◇構成:前田レイ

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