黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.9 (3/4)

INLIFE~あなたと保険を繋げるメディア~ / 2017年12月8日 9時0分

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黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.9 (3/4)

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14:50 │ 学芸大学駅/トリック・アンド・トリップ



/GAKUGEI-DAIGAKU-EKI




目黒通りから学芸大学駅に向かって、バスは北西に進む。



学芸大学は、東京都目黒区鷹番三丁目にある東急東横線の駅。
渋谷まで10分もかからず出られるうえ、商店街は充実し、実力派の飲食店も多く、住みやすい街として長らく安定的なポジションを誇っている。


なお、その駅名に関する歴史を振り返ると、若干愉快なことがある。

学芸大学駅は最初、1927年に東京横浜電鉄が“碑文谷駅”として開業。
その後1936年に東京府青山師範学校、現在の東京学芸大学の誘致に成功したのを機に“青山師範駅”に名を変えたが、同校の改称に伴い、1952年に“学芸大学駅”へと変更。
が、当の東京学芸大学は1964年に小金井市に移転。

というわけで結果、学芸大学駅に学芸大学はございません、という話は割と有名だ。


ちなみに、“碑文谷”の由来は、鎌倉街道端にあった碑文を刻んだ石。
“鷹番”は、江戸幕府が目黒の鷹場に設置した鷹番屋敷から来ている。




フィン


さて、学芸大駅前に降り立ち、まず向かったのは、駅の西口側正面の入り口に佇む「第一ストア食品街」。



第一ストア食品街


ここは、古い雑居ビルの地下1階にある、戦後の名残りが色濃い食品街で、乾物屋、不動産屋、定食屋、製麺工場の倉庫などが点在している。



フィン


―――映画でしか観たことないような、古い日本を感じますね。

「そうだね」



フィン


タイムスリップしたような感覚ということで、街の人に聞いたところ、このビルは建てられて50年以上の、学芸大学界隈では一番古い建物だということが分かった。


フィン




そんなわけで、せっかくなのでタイムスリップ。






たどり着いたのは、線路沿いのこじんまりとした喫茶店『COFFEE CABIN 雑伽屋』。
1978年創業の老舗カフェ。


COFFEE CABIN 雑伽屋


内観はクラシックな山小屋風で、カウンターにテーブルが3つ。
犬の陶器などのアンティーク品や年代物の漫画が所狭しと並べられており、秘密基地めいた楽しさがある。

手描きのイラストが施されたメニューにほのぼのしつつ、フィンはブラックコーヒーを注文。




「落ち着く店だね」

―――まったりしてて、眠くなってきちゃいますね。

「今日、早起きだったの?」

―――8時起きだから、私にしては早起きですね。いつもは11時くらいに起きて、日本語学校に行ってますよ。

「友だちできた?」

―――できない(笑)クラスに英語できる人がいなくて。日本語もあまり話せないし。ちょっと寂しいかな。



フィン


その流れで、フィンはイギリスでの学生時代、友人がほとんどいなかったと語り始める。




―――高校生のときに、日本のアニメ、コスプレ、ロリータファッション、音楽に興味があったんですけど、話ができるコが全然いなくて。だから、休み時間もずっと1人でヘッドホンつけて音楽聞いてましたね。

「なるほど、そういう系ね」

―――人に合わせて楽しそうにはしゃぐとか本当にできないタイプなんですよ。孤独でしたよ。




余談、彼女は今もそこまで社交的ではないわけだが、日本に来てからは趣味の合う友だちが何人かできたという。

派手なルックスながらシャイで不器用な一面が垣間見える彼女に、微妙な安堵を覚えたのだった。






喫茶店を出てからは、駅周辺をうろつき、碑文谷公園へ。

碑文谷公園は周辺住民の憩いの場として愛され、その中心にある碑文谷池は、昔から水田灌漑用の貯水池として地元の人々に大切に管理されてきた。


フィン


池の周りには遊具や樹木、ポニーやウサギといった動物に触れられる「こども動物広場」なんかもある。




寒秋の木漏れ日がそそぐ水辺で、しばしまったり。




―――この辺、大きくて素敵な家が多いですよね。

「高級犬の散歩をしてる人も多い気がするね」

―――私、大型犬、好きなんですよ。飼いたいなぁ。こういう家に住んで、犬の散歩するって理想。




そう言ってフィンは、絵に描いたようにハイカラな邸宅を指差し、微笑む。




「日本にずっと住むのはアリ?日本人と結婚とか」

―――住みたいし、日本の男性、全然アリです。

「好みのタイプは?」

―――ロン毛!絶対これは譲れない。

「さっき、hideとかBUCK-TICKが好きって言ってたもんね」

―――ふふ。影響あるかもしれない。






さしあたり、日本でロン毛が爆発的に流行った一昔前にイメージを飛ばしながら、次へ向かうことにした。




フィン

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