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サーバーの電源ケーブルを抜線しなければいけないほど…「ニコニコ」へのサイバー攻撃の苛烈さが調査報告より明らかに

インサイド / 2024年6月14日 16時50分

ドワンゴは6月14日(金)、8日早朝より発生している「ニコニコ」のサービス全般が利用できない障害について、現在の状況を報告しました。


◆サイバー攻撃に対応すべく、サーバーのケーブル類を物理的に抜線し完全封鎖


本障害は、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を理由とするもの。公式サイトでは「サイバー攻撃を確認後、直ちに関連するサーバーをシャットダウンするなど緊急措置を実施するとともに、対策本部を立ち上げ、被害の全容解明、原因究明およびシステムの復旧対応に総力を上げて取り組んでおります」と報告しています。


今回の第三者によるサイバー攻撃は発覚後も繰り返し行われ、遠隔でプライベートクラウド内のサーバーをシャットダウンした後も第三者がさらに遠隔からサーバーを起動させて感染拡大を図るといった行動が観測されたとのこと。


そのため、サーバーの電源ケーブルや通信ケーブルを物理的に抜線し封鎖。これを受け、グループ企業が提供するデータセンターに設置されているサーバーはすべて使用不可に。また、さらなる感染拡大を防ぐため、社員の歌舞伎座オフィスへの出社を原則禁止とし、社内ネットワーク、社内業務システムも停止させているといいます。


◆被害状況について


ニコニコ動画のシステム、投稿された動画データ、動画の映像配信システムはパブリッククラウド上で運用されていたため、被害はないとのこと。


ニコニコ生放送もシステム自体がパブリッククラウド上で運用されていたので被害はなかったものの、映像配信を司るシステムはグループ企業のプライベートクラウド上で運用されていたため、過去のタイムシフト映像などが使用できない可能性があるといいます。


これ以外のシステムも状況の確認を順次進めているとのこと。また情報漏洩についても調査中であり、個人情報・クレジットカード情報などの漏洩は現時点で確認されていませんが、引き続き調査を進めていくとしています。


◆復旧の見通しや今後の対応について


復旧には1か月以上かかる見込み(※正確な時期は被害状況の調査結果次第)であり、再開できるサービスから順次再開していくとのこと。今後の対応としては、引き続き被害状況や影響範囲の究明を行うとともに、流出の可能性がある情報について調査を進めていくとしています。


なお、ニコニコ生放送・ニコニコチャンネルを含むニコニコサービスの再開時期は現時点で未定。月額会員料などの補償についても検討中とのことです。


◆サービス最初期を再現した「ニコニコ動画(Re:仮)」をリリース


「ニコニコ」が停止している間の対応として、新バージョン「ニコニコ動画(Re:仮)」が6月14日(金)15時からリリースされています。



開発チームが自発的に3日という短期間で作り上げたもので、「ニコニコ」のサービス最初期(2006年)と同じ、動画視聴やコメントといった基本的な機能のみを備えた動画コミュニティサイトです。


サービスの負荷を考慮し、ニコニコ動画に投稿された作品の中から選ばれた一部の動画のみが視聴可能となっています。主に2007年の人気動画が中心のラインナップで提供され、アカウントなしで無料で視聴できます。


また、「ニコニコ漫画」アプリも影響を受けなかったシステムが多いことを確認できており、基本的な機能が利用可能な「機能縮小バージョン」でのサービス再開を検討中とのことです。




「ニコニコ」のサービス全般が利用できない障害についてのその他詳細は、ニコニコインフォからのリリースをご確認ください。




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