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見逃してない? 豊作過ぎた2024年上半期のラインナップ─誰もが唸る名作リメイク、時間泥棒のSLG、2,500万本を記録したARPGの新展開

インサイド / 2024年7月7日 11時0分

夏らしい暑さが続く中、2024年も折り返しを迎え、後半戦に突入しました。これから夏にかけてリリースされる新作も興味深いものが多く、目移りしてしまいそうです。


しかし、今後の展開に負けないくらい、今年の上半期も充実したラインナップで賑わいました。一部のタイトルは新作群の発売日が近かったため、見逃してしまった人や、様子見したままうっかり忘れてしまった人もいることでしょう。


前に進むには、まず心残りや見落としをなくしたいところ。どんな名作・良作が今年の上半期を彩ったのか、独断で厳選した5作品を紹介します。


■『ペルソナ3 リロード』:2024年2月2日発売(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC)


2024年は年明け早々、『鉄拳8』や『龍が如く8』といった人気シリーズの最新作が登場しましたが、今回最初にお届けするのは『ペルソナ3 リロード』です。


ジュブナイルRPGのナンバリング3作目にして、シリーズの転換期として大きな役割を果たした『ペルソナ3』をベースにフルリメイク。時代に合わせた進化と遊びやすさを備えつつ、原作の魅力をさらに広げる肉付けで多くのユーザーを満足させました。


原作の時点でゲーム性や物語は高く評価されており、当時は追加ディスクも販売されたほか、女性主人公を追加したPSP版が時代を経て現行機向けにリマスターされるなど、長く愛されてきました。その熱い支持に応えた今回のリメイクは、原作やPSP版同様、長く愛されることでしょう。


また本作は、「エクスパンションパス」によるDLC展開を行っており、今年9月には追加ディスクで描いた「Episode Aegis」の配信を予定しています。後発のPSP版やそのリマスター版には収録されなかった物語が復活するのも、注目したいポイントのひとつです。


現在『ペルソナ』シリーズは、ナンバリングが5作品展開しています。後の『4』や『5』に続く新たな路線を打ち出した『ペルソナ3』を押さえることで、シリーズ全体の魅力をより感じやすくなることでしょう。





■『ファイナルファンタジーVII リバース』:2024年2月29日発売(PS5)


『ペルソナ3 リロード』が発売された今年の2月は、ファン向けの域を超えた完成度で話題となった『グランブルーファンタジー リリンク』など、様々な作品で盛り上がりましたが、その締めくくりを飾ったのが『ファイナルファンタジーVII リバース』です。


原作の『ファイナルファンタジーVII』は、初代PS時代に登場。シリーズで初めて本格的に3D描写に取り組み、最先端のグラフィックと忘れがたい物語の融合で多くのユーザーを虜としました。


本作は、舞台がミッドガルの外に広がったことで、前作を遥かに上回る探索や寄り道できるコンテンツをたっぷりと用意。カームの街からミスリルマインにたどり着くまでの間だけでも、数時間ではとても収まらないほどの要素が詰め込まれており、前作では物足りなかった冒険観をたっぷりと味わえます。


アクション性の高いバトルも進化し、操作可能なキャラが増加。そのコンビネーションを含めた戦略性も楽しく、探索・戦闘・物語といずれも手応え満点です。前作で物足りなかった点の多くが補強されているので、ためらっていた人はプレイ候補に加えてみてはいかがですか。


■『ユニコーンオーバーロード』:2024年3月8日発売(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S)


濃密な2月を越したと思いきや、翌月に入って早々の3月8日に『ユニコーンオーバーロード』が発売されました。本作は、『オーディンスフィア』や『朧村正』、『ドラゴンズクラウン』といったゲームファン好みの作品を生み出してきた「ヴァニラウェア」の最新作となります。


前述の作品が印象深いため、“ヴァニラウェアはアクション”というイメージを持つ人も少なくありません。しかし、古くは『くまたんち』といった個性派の作品から、近年のヒット作『十三機兵防衛圏』など、ジャンルに縛られず手広く作品を手がけています。


この『ユニコーンオーバーロード』もアクションではなく、戦略的要素の高いシミュレーションRPGです。絶大な支配力を持つ帝国に反旗を掲げる主人公の元には、ナイトにファイター、シーフにハンターと、様々なクラスに就く仲間たちが集います。


この仲間たちを最大5人編成の部隊にまとめ、各部隊に指示を出し、リアルタイムで変化する戦況を見極めながら敵の撃破を目指します。クラスによって有利・不利があるため、自分なりのベストな編成をあれこれ考える時間が非常に楽しく、ともすれば実際に戦っている時間よりも長く費やしてしまうほどです。


本作の素晴らしい点のひとつは、敵と接触した場合、そのユニットで戦うか、一定範囲にいる別の部隊と交代するか選べるシステムがあることです。相性が大事なゲームなので、単純なステータスだけで押し切ることができません。しかし、逐一変化する状況に合わせ、敵味方全ての部隊を把握し、運用するのは簡単ではないでしょう。


ですが、入れ替え可能なシステムを前提とすれば、それぞれの不利を補うような部隊同士を近くに置くことで対応力が高まります。また、相性の全てを把握していなくても、方向性の違う部隊をいくつか用意するだけで、有利に戦える組み合わせが生まれやすくなります。


シミュレーションRPGは遊ぶ人を選びやすいジャンルですが、システムの全てを熟知していなくても十分戦うことができる一方で、知識が深まるほど戦局を有利に運べるので、初心者から上級者まで広く楽しめる作品に仕上がっています。


発売から1ヶ月も経たずに、全世界累計販売本数が50万本を突破したのも頷ける『ユニコーンオーバーロード』。シミュレーションRPG好きなら当然お勧めですが、このジャンルが苦手な人でも試す価値のある1作です。





■『ドラゴンズドグマ 2』:2024年3月22日発売(PS5/Xbox Series X|S/PC)


今年の3月も話題作が続き、『Rise of the Ronin』や『プリンセスピーチ Showtime!』なども登場し、盛り上がりに拍車をかけました。この2作品はいずれも3月22日に発売されましたが、今回取り上げる『ドラゴンズドグマ 2』も同日発売され、上半期の中でも特に目玉となる作品が集まる日となりました。


シリーズ1作目の『ドラゴンズドグマ』は、2012年5月に発売されたオープンワールド・アクションRPGです。当時はまだ国産のオープンワールド作品が少なく、「カプコンがオープンワールドを手がけた」として、大きな注目を集めます。


特に関心を集めたのが、アクション性の高さと「ポーン」の存在です。当時のオープンワールド作品はシンプルなバトルが多く、『ドラゴンズドグマ』が持つアクション性の高さはかなり刺激的でした。また、プレイヤーに付き従い、共に戦う「ポーン」がいることで、ソロプレイなのにマルチプレイを楽しむような新鮮さがありました。


こうした特徴で好評を博した一方、オープンワールドとしてはフィールドの広さが物足りず、探索要素などに不満の声も挙がりました。そんな1作目から10年以上の月日が経った2024年、念願のナンバリング続編『ドラゴンズドグマ 2』が、満を持して登場します。


『ドラゴンズドグマ 2』のフィールドは一気に拡大し、数十時間程度では遊びきれない広大な冒険が待っていました。もちろん、アクション性の高いバトルや「ポーン」の魅力は継承されており、さらなる進化を遂げています。


ただし、手軽なファストトラベルがなく、UIが使いにくいなど、不便な面も目立っており、賛否両論分かれる向きもありました。そうした点に不満を持つのも当然の話ですが、移動中に起きるハプニングや出会い、洞窟や宝箱の発見など、「道中」と「冒険」が密接な関係にあるため、敢えて調整した面が見受けられます。


体験したプレイヤーの思い出に残る、偶発的な「冒険」を大事にする『ドラゴンズドグマ 2』は、万人向けという点からは外れるかもしれません。ですが、4月2日時点で販売本数が250万本を超えるなど、確かな人気も得ています。これだけ個性的な作品、見逃すには惜しいばかりです。


■『ELDEN RING』DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」:2024年6月21日発売(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PCS)


『デモンズソウル』をはじめとする数多くの高難易度アクションゲームを手がけ、国内外に多くのファンを持つフロム・ソフトウェア。同社の一部タイトルは“死にゲー”という通称が代名詞ともなり、刺激を受けたクリエイターが多くのフォロー作品を生み出しました。


フロム・ソフトウェア自身も、高難易度アクションゲームの開発に磨きをかけ、2022年に『ELDEN RING』を発売しました。従来のような高難易度のアクション性に、広大な世界を舞台とするオープンワールド性を加え、これまでにない斬新なプレイ体験が好評を博します。


“死にゲー”の多くは、ゲーム進行の要所に手ごわい敵がおり、その敵を倒さないと先に進めない場合が多々あります。そのため、何度挑んでも勝てない強敵を前に、心が折れそうになることもしばしば。しかし『ELDEN RING』はオープンワールドなので、ある箇所で詰まっても進める場所は多く、その先々で武器やアイテムが手に入ることもあります。


高難易度アクションを自由度の高さでカバーできるユニークなゲーム性は、従来のファンのみならずカジュアル層にも受け入れられ、発売から約2年で世界累計出荷本数2,500万本を記録。ゲーム史に残るほどの大ヒット作となりました。


そんな『ELDEN RING』の遊びの幅を広げるDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」が、6月21日に配信を開始。マリカが神となり、黄金樹が生まれた「影の地」を舞台に、『ELDEN RING』の新たな冒険が楽しめるようになりました。


広大なフィールドやダンジョンはもちろん、武器や魔法、戦技といったバトルに直接関連するものも追加され、戦いの幅も広がった「SHADOW OF THE ERDTREE」。これまで語られなかった物語と共に、刺激に満ちた冒険が今一度幕を開けます。


『ELDEN RING』は2年前に発売されたゲームですが、その人気と注目度は衰えることなく、「SHADOW OF THE ERDTREE」は発売からわずか3日で、世界累計売上本数が500万本を突破。今もなお活気づく『ELDEN RING』、そのDLCでも豊かなプレイ体験が味わえます。




今回は上半期の中から厳選させていただきましたが、このほかにも『百英雄伝』や『SAND LAND』、『サガ エメラルド ビヨンド』に『ステラーブレイド』と、4月だけでもこれだけの話題作がひしめいていました。


その後も、『ペーパーマリオRPG』に『真・女神転生V Vengeance』と、人気シリーズの復活からバージョンアップ版まで、その展開も様々。2024年の上半期も、濃厚なタイトル群に恵まれました。今一度改めて見落としていた作品がないか確認し、今後のスケジュールを見つめ直してみませんか?


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