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現代の“音ゲー”がスゲェことになってる!なんか難しそう…とビビっていたレトロゲー愛好家が、ゲーセンに直撃【特集】

インサイド / 2024年8月15日 11時0分

ゲームが好きな人でも、「このゲームなんか難しそうだしな…」となんとなく敬遠しているジャンルや作品はあるのではないでしょうか?筆者はゲームライターという職業であるためなるべく食わず嫌いはしないようにしていますが、「音楽ゲーム・リズムゲーム」はどうしても怖い印象があったのです…。


とはいえ、ゲーム好きとしてはなるべくたくさんのゲームの楽しさを知りたい!と思うのも事実。そこで、思い切ってゲームセンターに突撃し、たくさんの音ゲーをプレイしてきました。本記事では、初心者目線としてどこが怖く感じていたのかを分析しつつ、プレイした作品の感想や音ゲー全体への印象をお届けします。


◆キャラクターとハイタッチ!ドラム式洗濯機!?ユニークすぎる筐体たち


『オンゲキ bright MEMORY』(セガ)


公式サイトより引用

『オンゲキ bright MEMORY』は6つのボタンと筐体中央のレバー、そして左右の壁面にある大きなサイドボタンを使う作品です。基本は6つのうち3つのボタンとレバーに手をおきつつ、たまにサイドボタンを叩く……という感じ。うまくノーツを叩くことで曲ごとに設定された敵キャラクターにダメージを与え、HPを0にできたらクリアです。


本作は自機の概念があるのが特徴で、レーンから外れないようにしたり、敵の弾に当たらないようにしたりとレバーで左右移動させる必要があります。レバーとボタンの流れるノーツに対処するのは少し忙しいですが、うまく達成できると快感です。


性能の違うキャラカードを編成したり、ストーリーを選択したりと一部要素にはとっつきづらさを感じましたが、実際のところゲストプレイであればそれほど気にしなくてもOK。個人的はにシューティングゲーム『まもるクンは呪われてしまった!』の名曲「YO-KAI Disco」が収録されているのが嬉しかったです。


『DANCERUSH STARDOM』(コナミ)


公式サイトより引用

床面のパネルを使い、足を動かして楽しむ作品です。ノーツにあわせて左右の足をステップさせたり、ジャンプやしゃがみをしたりと、全身を動かすのが気持ちよく感じました。体を横に向けたり、左足でホールドしながら右足でステップしたりと、カッコいい動きも多くテンションがあがります。


システムはかなりシンプルで分かりやすいため、ゲームに不慣れな人でも楽しめそう。踊っている人を外から見ているだけでも楽しいです。ただ、羞恥心とは戦う必要があるかもしれません……。楽しいので、あまり気にせず遊びたい!


『ポラリスコード』(コナミ)


公式サイトより引用

キーボード状のパネルを押したり、2本のフェーダー(レバー)を弾いたりして操作する作品です。キーボード部は鍵盤の数に応じて細かくレーンがあるわけではなく、大きく4つに分割されているので、初心者でも遊びやすいです。


本作に感じた魅力は、瞬間的な気持ちよさです。キーボード上で手をフリックさせるノーツがあったり、レバーを同時に弾いたりといった操作は爽快です。手をスライドさせるのもキーボーディストになった気分でとても楽しい作品でした。


『MUSIC DIVER』(タイトー)


円型の操作パネルで、スクリーンと外側のエッジをバチで叩く作品です。叩く場所で音色が違うのが特徴で、シンプルな仕組みでありながら深みのある演奏ができます。ホールドなど音ゲーにありがちな仕組みはほとんどなく、ただただ叩くだけという潔さがお気に入り。


公式プレスリリースより引用

Yunomiさんの「インドア系ならトラックメイカー」をプレイしましたが、自然とカッコいい演奏ができる叩いていて楽しい譜面でした。キャラクターがクールでちょっとセクシーなのも好きなポイントです。


『maimai でらっくす BUDDiES PLUS』(セガ)


公式サイトより引用

円型のタッチパネルと8つのボタンを使って楽しむ作品で、ドラム式洗濯機のような目を惹く筐体が特徴です。ボタンの押し心地がかなりよく、気持ちよくプレイできました。


なんだか難しそうなイメージがあった作品でしたが、実際にはわかりやすく、他の音ゲーとそれほど変わりません。タッチパネルを横断させるような動きや、外周をぐるっと回るようにノーツがデザインされているところは本作ならではですね。


『pop’n music UniLab』(コナミ)


筆者が『太鼓の達人』の次に知った音ゲーです。9つのボタンがあるだけという仕組みのシンプルさに、これまで生き残ってきた歴史を感じさせます。


しかし、シンプルが故に難しいところも……!ノーツの判定が短く感じるため、一度ミスすると混乱状態に陥ります。初心者がいきなり上位の難易度に挑んで痛い目に遭いましたが、順当に簡単な曲から遊ぶと楽しく感じられました。


『テトテコネクト』(タイトー)


モニターに表示されたキャラクターの動きにあわせてハイタッチするように遊ぶという作品で、筆者は最もコンセプトに惹かれました。


大きく表示される3Dのキャラクターたちは可愛らしく、一体感も感じられる仕組みはナイス。ただ、ゲームプレイの難易度が高めで、操作部もただのタッチパネルなので、あまり触り心地は良くないかも。



キャラは魅力的なものが多いのですが、中でも「ナイセム」というキャラはめちゃくちゃ攻めています。胴体部分が脊椎しかなく、片腕片脚も義足というアンドロイド……とてつもない“癖”を感じました。


『jubeat Ave.』(コナミ)


4×4で並んだMIDIパッド状のコントローラーが画面にもなっている筐体が特徴的な作品です。基本的にはパッドに表示されるノーツをタイミングよく押すだけで、わかりやすいです。


しかし、筆者の感覚では見た目よりも難しく、悪戦苦闘……。左右下のパッドが手で隠れて見えないことがしばしばあったので、慣れが必要かもしれません。


とはいえ、筐体のカッコよさは随一なので、遊んでいるだけでカッコよく演奏している気分に。曲選択もパッドにずらりと並ぶのがクールです。


『beatmania IIDX 31 EPOLIS』(コナミ)


音ゲーにそれほど詳しくなくても、弐寺こと『beatmania IIDX』が音ゲーの王様であるという印象は抱いていました。こちらは4つの白鍵と3つの黒鍵、そしてターンテーブルを使って楽しむ作品です。


今回プレイした中でも鍵盤の押し心地が最高で、とにかくプレイ中はずっと気持ちが良いです。指の運び方など難しいところもありましたが、ターンテーブルがプレイに良いアクセントになっていて、かなり良い体験でした。




音ゲーはそれぞれの筐体がまったく違った操作形態をしており、1プレイの満足感が高いです。「なんだこれ!?」と一見奇抜なコントローラーに驚いたり、遊び方を学ぶチュートリアルだけでもワクワクしたり、今の家庭用ゲームではなかなか味わう機会が少ない楽しさが確かに味わえました。


お店の設定にもよるようですが、ほとんどのゲームが100円で2、3曲プレイできるのも嬉しいポイント。とりあえずお金を入れれば10分~15分ほどじっくり遊べます。


◆音ゲー初心者的「怖いと思っていたところ」


筆者が音ゲーを怖いとおもっていた大きな理由は、やはり上手い人のプレイでしょうか。家族層でも遊びやすい『太鼓の達人』でも、お店で見かけるプレイヤーはみな驚くほど上手く、すごく上級者な世界に見えたのです。


もちろん、うまいプレイヤーの存在が邪魔だ!とはまったく思いません。ただ、このジャンルに限らず「上は意識しない方が良い」ということに気づきました。初心者から見ればある程度プレイしているユーザーはたいてい上手く見えるものですし、動画サイトなどで再生数が多いものも大概はかなりベテランプレイヤーのものです。


かっこいい、いつかこうなりたい!という憧れを持つのはもちろん悪いことではないですが、それを目指して身の丈に合わない難易度のものを遊んでも心が折れるだけです。まずは普通のゲームと同じく基本システムをマスターし、徐々に難易度を上げていくという遊び方がベターですね。


また、近年のアーケードゲームではほぼ標準搭載となったアカウントやカードの概念もよく理解していませんでした。これについてはまずアカウントを持っていなくても100円でプレイできるということ、そして気に入った筐体があったらスマホなどで登録してみれば良いということを学びました。


◆音ゲー初心者として感じた、プレイヤーとしての課題


今回プレイしたゲームはどれも楽しいものでしたが、音ゲー初心者として感じた課題もあります。まずひとつは、知らない曲が多すぎるという点。多くの筐体では流行りのJ-POPやインターネット発の楽曲、ボーカロイドや東方アレンジなどが用意されていますが、正直なところ筆者はどれにも疎かったのです。


「知ってる家庭用ゲームのサントラで遊べれば良いな」と考えていましたが、意外とそういった楽曲は少ないため、事前に収録曲を調べたり、知らない曲をディグりにいく感覚で楽しむというマインドが必要そうです。


また、難易度の上げ方にも注意。何回かプレイした曲を調子に乗ってハイレベルな難易度にすると、これまでとは別次元の難しさで悶絶した苦い記憶が……。ある程度自分がやれる範囲を見極めて、ひとつを極めるよりいろいろな曲を遊んでみるほうが良いかもしれません。




筆者は正直に言うと、これまでレトロアーケードゲームにしかほとんど興味がなく、これまでは多くのゲームセンターに見向きもしませんでした。しかし今回音ゲーの魅力が理解できたことで、出かけたときにフラっとゲーセンに寄りたくなる気持ちが芽生えました。


筆者と同じように音ゲーを敬遠していた人も、ぜひこの夏はお近くの涼しいゲームセンター・ゲームコーナーで音ゲーを楽しんでみてはいかがでしょうか。


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