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ただの通行人なのに美女揃い!『ゼンゼロ』の“モブ”に見惚れ、捗る「人間観察」と「妄想力」

インサイド / 2024年8月19日 11時45分

基本無料型のアクションRPG『ゼンレスゾーンゼロ』(以下、ゼンゼロ)の正式サービスが始まり、早くも1ヶ月半が経過しました。PS5/iOS/Android/PCとアクセス可能な環境も手広く、多くの人が爽快感溢れるバトルを楽しんでいます。


もちろん『ゼンゼロ』の魅力は、アクションだけに限りません。バトル中に操作できるエージェントたちはいずれも個性的で、バトルから日常まで様々な形でその内面を垣間見せてくれます。


また、主人公の兄妹をはじめ、戦闘に直接参加しないキャラクター陣も、物語を支える重要な役目を担っており、会話から窺える多彩な人間性も見どころのひとつと言えるでしょう。


ですが、『ゼンゼロ』の世界を支えるのは、名前を持つ「ネームドキャラクター」だけではありません。名も知らぬ通行人、街中で会話のみ聞こえてくる者たち……いわゆる「モブ」と呼ばれる人々の存在感も、本作の世界観を語る重要な役目を担っています。


『ゼンゼロ』に限った話ではなく、またリアル世界にも通じますが、数多くの人間が暮らしていても、直接知り合えるのはほんの一握り。大半の人は、名前や性格を知る機会すらなく、ただ通り過ぎていきます。また相手から見れば、こちらも「通りがかりのひとり」に過ぎないのでしょう。


しかし『ゼンゼロ』のモブたちは、そこにいるだけでも目を引き、性格や背景を勝手に想像したくなるほどの存在感があります。そこで本記事では、知り合う機会のないモブに注目し、限られた情報からアレコレと勝手に想像する人間観察に励んでみました。


接点がないからこそ、想像の羽が広がることもある。そんな楽しみ方も一興と言えるでしょう。


■カフェ前にいる男女の関係性は?


街のあちこちにいるモブと主人公はほとんど接点がないものの、しかしまったく情報がないとは言い切れません。例えば、六分街にあるカフェの前に佇む男女がいます。ですが、ただ立ち尽くしているのではなく、ふたりとも熱心にメニューを見ています。


カフェの前でメニューを眺める男女とくれば「恋人同士かな」と決めつけがちですが、肩を並べると表現するには若干距離が開いています。また、女性の方は腕組みをしており、デートにしては真剣みが溢れすぎな気も。


しかし、単なる仕事仲間にしては、女性の表情が柔らかめです。同僚だとしても、ある程度気心が知れた相手なのかもしれません。ですが、個人的には「久しぶりに会った兄と妹」説を推したいと思います。気取った空気はなく、かといって冷めてるわけでもなさそうなので、家族ならではの距離感なのだと(勝手に)直感しました。


……もちろんこれは、全て想像に過ぎません。真相を訊ねれば、まったく違う答えが出てくる可能性の方が高いでしょう。しかし、正解を求める必要はありません。自分だけの想像を楽しみ、それを押し付けないことが、「通り過ぎる者」に許された自由と節度に他なりません。


■学生同士の初々しい距離感に滾る!


そんな心境で街を歩くと、想像力を刺激するモブをいくらでも見かけます。プレイヤーが調律で世話になるCDショップの前には、制服姿の男女が並んでいます。放課後の寄り道といった風情です。


しかも、このふたりの会話も聞こえてきます。男子生徒は、店先に張られたポスターらしきものを見つめつつ、「ああ、彼の新しいギターアルバムは俺の脳を震わせ、魂のビブラートをかき鳴らしてくれる……!」と陶酔の声を漏らします。


そんな彼に対し、女子生徒は「…頭に音叉でも入ってんの?」と一蹴。なかなか容赦のない切り返しですが、だからこそ慣れ親しんでいる関係性も感じられます。また、男子が音楽好きなのは一目瞭然ですが、女子もツッコミに「音叉」というワードを選ぶあたり、彼女も音楽に造詣が深いのかもしれません。


趣味が近い、もしくは同じ部活(例えば軽音部)の友達同士で、関係性は恋人未満くらい……と、こちらも身勝手な妄想がすこぶる捗るふたりです。





■悩む側と受け止める側……先輩と後輩らしき関係も良き!


六分街を歩く人々の中には、ファッションセンスの高い人もちらほら見かけます。そうした影響からか、ファッションに悩む女子生徒もおり、年上らしき女性に相談を持ち掛けている姿も見かけます。


自分に合ったファッションが分からないと悩む女子生徒に対し、目の前の女性は「可愛いと思うスタイルを真似したらいいよ」と返答。始めは真似から始めるのも、ファッションの王道です。それだけ的確な答えがすっと出てくるあたり、上級生か卒業した先輩か。いずれにせよ、頼もしい相手です。


しかし女子生徒は、「ボンプが一番可愛いと思ってる場合も……?」と答え、彼女の悩みはさらに難しさを増していきます。ボンプは確かに、可愛くてキュートです。しかし、自分が身に着けるファッションにボンプの要素を取り入れるのは、かなり至難の技でしょう。


「そういう意味じゃなくて」と言わずにグッと堪えているのかな……と、関係性だけでなく先輩(仮)の心情まで勝手に想像したくなります。と同時に、こんな後輩だったら卒業後も気になってしまうよな……と、“私服女性+女子生徒”の組み合わせに“OGと後輩”という関係性を勝手に当てはめ、妙に納得しつつその場を離れました。


■ぶっきらぼうな優しさ? 成人男女の気取らない距離感


人々が行き交うのは、大通りだけではありません。ちょっと路地裏に目を向けると、そこにも様々な人間関係が交錯しています。例えば、ホロウ災害をきっかけに不安を感じる女性と、受け答えする男性の姿が目を引きました。


主人公やエージェントたちが明るく生き生きとしているため、うっかり忘れがちですが、「ホロウ」の影響で世界全体には終末感が蔓延しています。新エリー都も決して例外ではなく、この女性が近頃不穏になっていると感じるのも無理のない話です。


しかし男性は、「ここは昔からおっかなかっただろ?」と、励ましとも取れるような指摘を告げます。すると女性も「言われてみればそうだね」と、考えを改めました。


どちらもスーツ姿で、顔立ちも落ち着いており、成人しているように思えます。会話や態度に色気はありませんが、やりとりは自然で硬さがなく、円熟した関係性すら感じられます。付き合いの長い恋人同士か、信頼すべき仕事上のパートナーか。どちらにせよ、その関係性からさらに妄想が広がりそうです。


■色気も遠慮もない関係が味わい深い……!


一方、素晴らしいアイデアを盗まれたのかと危惧する男性と、率直な意見を述べる女性の間には、遠慮のない距離感を漂わせつつも、毅然とした関係性が漂っています。


男性曰く、自分が思いついたアイデアを友人の作家に伝え、「このアイデアを小説にしたら、分け前は五分五分でいいと提案した」ものの、それ以来返事がないとのこと。そのため、盗用されるのでは……と切り出したところ、女性は「自意識過剰だなあ、普通にブロックされたんじゃないの?」と一刀両断しました。


個人的にも彼女の意見に一票を投じますが、それにしても遠慮のない一言は切れ味抜群です。「不安を語る相手への返答」「相手の見解に別の視点で応える」という意味では、前述の男女と共通していますが、対応の温度はほぼ真逆です。


客観的に評価されたわけでもないアイデアに無根拠な自信を持ち、あまつさえ友達の人間性を貶める発想は、褒められたものではありません。しかし、それを真っ向から指摘するのは、かなり労力が必要です。知り合い程度の関係なら、適当に話を合わせつつ距離を置く、というのがセオリーでしょう。


そのため、容赦なく現実を突きつけつつも、その労力を厭わないというあたりから、かなり親しい間柄ではと推測します。恋人同士なら付き合いがかなり長そうですし、姉と弟という線も十分あり得そう。この姐さんなら、彼の性根をしっかりと叩き直してくれそうです。





■有能秘書風な女性から漂う、人生の達人感


想像が捗るのは、2人組の「通りすがり」だけに限った話ではありません。街中にひとりで佇む人たちも、興味深い人間観察の対象です。


カフェでひとり過ごす眼鏡美人は、スマホを片手に優雅な時間を過ごしていました。しかも、「仕事をすっぽかして飲むコーヒーは美味しいなぁ~」という、大胆な独り言つきで。


どうやら不真面目な社員のようですが、見た目は知的ですし身だしなみにも隙がありません。さぼりがいずれ問題になっても気にならないほど、肝が据わっているのか。それとも、多少の失点を補うくらいの結果を残しているのか。見た目とのギャップが、なんとも印象的です。


■自炊で倹約? 未練との間に揺れる女性心


焼肉が食べたいけど懐事情が厳しいと嘆く女性は、「ダイエットのつもりで我慢我慢」と自分に言い聞かせています。十分細身に見えるので、発言通り金銭的事情の問題なのでしょう。


彼女の興味深い点は、食材の詰まったバッグを既に持っていること。それなりに買い物を済ませているのに、それでも夕食の選択に悩むほど焼肉に惹かれていたのでしょうか。通りがかりの一瞬だけでも、意外な内面を覗き見ることができました。


■モブが持つ小道具ひとつも、想像が膨らむ材料に


職に悩む人もいれば、仕事に悩む人もいます。日々の残業に追われ、肌荒れを気にする女性も気になる存在です。


忙しない毎日を送っていれば、睡眠時間もまちまちになりますし、食生活も乱れがち。どうやらオレンジゴッドで補っているようですが、それでも肌の艶は取り戻せていない模様。食材を詰め込んだバッグを持っているのも、肌荒れを治すべく食生活を改善したい表れでしょうか。


ちょっと興味深いのは、焼き肉を我慢した女性や他の通行人も、同じような食材を詰め込んだバッグを持っている点です。


味気なく考えれば、モブに持たせる小道具を使いまわしているのでしょう。しかし設定的に解釈するなら、野菜やパンなどをまとめたバッグごと販売している食材店が近くにあるのかもしれません。モブの小道具から、この街の日常を想像するのもオツなものです。


■モブを通して『ゼンゼロ』の奥深さを知る


ここまで紹介した人物たちも含め、通行人たちは名前を持たず、せいぜい肩書きを持つ程度。しかし、モブながらキャラクターモデルは作り込まれており、そのビジュアルも注目すべき魅力のひとつです。


また、例えば夕方になると帰宅する人が増えたりと、世界観の選出にも一役買っています。マナー的には問題ですが、帰宅時間にスマホ歩きが増えるのも、時間帯的に納得です。


通行人は文字通り通り過ぎるだけなので、観察するのもちょっと大変ですが、学生から大人まで千差万別。使い回しこそありますが、モブとは思えないほどの完成度なので、一度じっくり見てみることをお勧めします。


目が隠れるほど前髪の長い女子生徒も、よく観察するとちゃんと目も描かれているのが分かります。普段はまず見えない、細かい点に気づくとなんだか嬉しくなります。


通行人の中には、頭部に角がついていたり、エルフのような尖った耳の少女もたまに見かけます。偽装したファッションという可能性もありますし、本作には様々な種族が存在するので、本物の角や耳なのかもしれません。そうした外見的特徴から、人となりや性格を推測してみるのも、人間観察の醍醐味と言えるでしょう。


ちなみに今回紹介したモブたちは、いずれも序盤でお目にかかれます。まだ『ゼンゼロ』を遊んでない人でも、それほど苦労せずに眺めることが可能です。


ただし、向こうはあくまでモブ。接点はなく、お互い通り過ぎるだけの関係です。また、同じ顔をしていても、別の場所で出会う人が同一人物とも限りません。まさしく一期一会の出会いと言えるでしょう。


印象深くも儚く、一瞬だけ交わっては離れていく。そんなモブだからこそ、気にせずにはいられません。あなたも『ゼンゼロ』のモブとたちと、刹那の交錯を楽しんでみてはいかがでしょうか。




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