1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ゲーム

“PS5の値上げ発表”が新品や中古販売に与えた影響は? ネット通販と実店舗の「現状」に迫る

インサイド / 2024年9月1日 6時30分

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、PlayStation 5および周辺機器の希望小売価格を改定すると、2024年8月27日に発表しました。


円安を始めとする世界経済の変化に伴い、価格改定による値上げに踏み切る企業はSIEだけに留まらず、ゲーム業界でも各社が苦渋の決断を迫られています。しかし、そうした事情を踏まえた上でも、通常版のPS5本体が13,000円(66,980円から79,980円に)も価格が上がるのは、消費者にとって大きな痛手です。


また、PS5のデジタル・エディションも13,000円(59,980円から72,980円に)の値上げ。DualSense ワイヤレスコントローラーはバリエーションによって異なりますが、9,480円から11,480円、9,980円から11,480円、9,980円から11,980円といった具合に、1,500円~2,000円ほど価格が上がります。


価格改定は2024年9月2日に実施されますが、その影響は早くも広がっている模様です。SIEによる施策で、今現在の流通にどのような変化が訪れているのか。ネット通販や実店舗の一部について、その現状をお伝えします。


なお、ネット通販の状況は8月31日13時時点のもの、各店舗の情報は8月30日に調査した内容に基づいております。また、いずれも価格や在庫を保証するものではありません。


■ネット通販の新品は品切れ続出、中古もかなり厳しい局面


「ヨドバシ.com」より

オンラインを介したネット通販は、場所を選ばず気軽に購入できる強みを持ちます。そのため人気の高い商品に集まる注目も大きくなりやすく、ブームが起こるといち早く売り切れする場合も多々あります。


今回の価格改定もダイレクトに影響を及ぼしており、一例ですがヨドバシカメラやビックカメラのオンラインストアでは、PS5本体(新品)が軒並み売り切れ。「販売休止中」「販売を終了」などの文字が並んでいます。


「amazon」より

大手通販サイトのamazonでも状況はほぼ変わらず、新品の本体は在庫がないか、招待制に切り替わっています。


PS5本体は、発売直後から入手難が長く続きましたが、2023年頃に供給不足が解消され、いつでも買いやすくなりました。しかし、今回の価格改定をきっかけに駆け込みで購入した人が続出し、その結果ネット通販全般で品切れ状態に陥っているものと思われます。原因は異なりますが、PS5本体が買いにくい事態が再び巡ってきました。


amazonのマーケットプレイスでは、今現在も中古のPS5本体を取り扱っている店舗がいくつかありました。しかし、中古のPS5本体(CFI-2000A01)であっても、取引価格は7万円台前半~中盤。改定後の価格と比べると多少安く買えるものの、中古と新品の差を考えると、飛びつきたくなる値段とは言い難いものがあります。


「メルカリ」より

また、マーケットプレイスでの売買は、販売元によって信頼性が大きく変わるため、不慣れな人が手を出すのはお勧めできません。それは、個々人の取引になるフリマアプリも同様で、PS5本体の出品は多いものの、トラブルが発生する可能性も少なからずあります。。


簡単にまとめると、価格改定前にPS5本体をネット通販で購入するのは、かなり厳しい状況です。中古なら手段を問わなければ可能ですが、販売元が信頼できるか下調べも欠かせず、リスクも伴います。今すぐネット通販でPS5本体を買うのは、難しいと言わざるを得ません。


「ヨドバシ.com」より

なお、PS5のコントローラー「DualSense ワイヤレスコントローラー」の販売状況も、PS5本体とほぼ同じです。各通販サイトでは、新品が軒並み売り切れ。DualSenseの中古も珍しく、また価格もかなり高めです。





■関東圏の「古本市場」でPS5本体の中古品を確認


ネット通販は全体的に厳しい状況ですが、実店舗での販売状況も同様に厳しいのでしょうか。まずは、X(旧Twitter)でPS5本体に関する発言を眺めて見ると、「買いたかったけど売り切れていた」「中古の本体が売っていた」など、様々なコメントが飛び交っています。


ただしコメントの多くは、どの地域なのか明記していない場合がほとんど。そのため、販売状況の細かい実態までは測れません。


順当に考えれば、都内や大都市といった人口が集中している地域の店舗ほど売り切れしやすく、郊外になるほど在庫が残っている可能性が高いはず。そこで今回は、都内から少し離れた関東圏のゲーム取り扱い店舗(2店)に足を運び、実際にこの目で確かめてみました。


まずは、ゲームだけでなくトレーディングカードやプライズの中古も扱っている「古本市場」を訪れました。ここでも、新品のPS5本体は全て売り切れていました。また、新品のDualSenseも同様で、どちらも「次回入荷は未定です」といった一文が貼られています。


ですが、中古販売となると事情は少々異なります。今回調査した店舗では、型番CFI-1200のディスクドライブ版ですが、中古のPS5本体の在庫を2台確認しました。基本の販売価格は60,280円ですが、本体の傷や箱イタミの度合いに応じて、さらに1,000円から1,500円ほどの値引きが行われています。


また、現在「半期決算セール」が行われているらしく、スイッチ・PS5・PS4本体が、表示価格からさらに2,000円引きになる模様。9月1日までのセールですが、このタイミングで利用できれば、60,000円以下で中古のPS5を購入できます。


ネット通販全般と比べても、この価格は十分お買い得な部類です。しかもフリマアプリとは違い、商品の状態に問題があっても「古本市場」に直接掛け合えるので、リスクもかなり少なくて済みます。


DualSenseも中古なら在庫が残っていましたが、この店舗での価格は8,778円~9,878円ほど。改定前の価格と比べるとお得感は少な目ですが、改定後の11,480円を踏まえると、一考する価値はあるでしょう。ただし、コントローラーは消耗しやすい周辺機器なので、購入する前に現物をしっかりと確認してください。





■「ゲオ」店舗では、PS5の中古に加え、DualSenseの新品も


系列の違う店舗の状況も確認すべく、映画や映像作品、漫画のレンタルなども行っている「ゲオ」の実店舗にも足を運んでみました。さきほどの「古本市場」と距離的にさほど離れておらず、ほぼ同一の地域にある店舗です。


こちらも、新品のPS5本体は品切れ。価格改定による駆け込み需要は、都内のみならず関東圏にも広がっている模様です。ただし、新品以外となると話は変わり、こちらでも中古のPS5本体の販売を確認しました。


まず、型番CFI-2000の中古品(ディスクドライブ版)が、65,978円で販売されています。さらに、CFI-1200のディスクドライブ版の在庫もあり、基本価格が54,428円~54,978円、そこから不足品の状態に応じてさらに値引きされています。


また、DualSenseの販売状況には大きな違いがありました。今回調べた「ゲオ」の店舗では、カラーリングは限られていますが、わずかながら新品のDualSenseが残っています。店頭で確認できたのは、「コズミックレッド」「ノヴァピンク」「ギャラティックパープル」「スターライトブルー」の新品で、価格はいずれも9,878円です。


さらに、DualSenseの中古品も在庫がありました。中古価格は6,578円~7,678円なので、改定後の価格を考えると、状態さえ良ければ今のうちに買っておくのも十分アリでしょう。




今回紹介したネット通販や、「古本市場」と「ゲオ」の状況は、あくまで一例です。在庫や状態の違いは店舗ごとに異なるため、確実にこの値段で購入できるわけではありません。とはいえ、全ての店舗で品切れており、絶対に購入できないという状況までは及んでいない模様です。


しかし、この現状がいつまで続くかは分かりません。9月2日の価格改定を迎えた後は、中古の相場も自ずと上がっていくでしょう。すぐに切り替わるのか、徐々に推移していくのか。いずれにせよ、今現在よりも手が出しにくい状況になるものと思われます。


割安な中古品を買えるうちに購入するか。価格改定で値上がりしても、信頼できる新品を手に入れるか。また、噂されているPS5 PROの登場を待つか。どの道を選ぶにせよ、今一度スタンスを考えて直すタイミングかもしれません。


※価格表記はいずれも税込みです。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください