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「PS5」値上がりしても買う価値アリ!?“オンリーワンの体験”が味わえる4作品が遊べるのは、このゲーム機だけ

インサイド / 2024年9月7日 17時0分

2024年9月2日にPlayStation 5本体と周辺機器の価格が改定され、いずれも値上げとなりました。上がり幅は対象機器によって違うものの、PS5本体のディスクドライブ版は79,980円(税込)、デジタル・エディション版は72,980円(税込)と、いずれも13,000円の値上げです。


円安の影響が深刻なのも分かりますが、これまで買い控えていたユーザーがさらに手を出しにくくなるのも事実。これだけの額を出すなら、安めのゲーミングPCやXbox Series X|Sなど、代替機に目を向ける選択を選ぶ人も出てくるでしょう。


確かに対応タイトルの多くは、別の機器でプレイすることも可能です。しかし、現在PS5でしか遊べない独占的なタイトルも存在します。そうしたタイトルを今遊びたいなら、PS5を買う価値は十分あります。一方、強い魅力を感じなければ、様子見するのもひとつの手でしょう。


今回、PS5でしか遊べないタイトルや、PS5ならではの体験が味わえるものの中から、4作品を厳選して紹介します。こちらのタイトルを参考に、値上げしたPS5の購入を検討するか否か、ご判断ください。


■『ファイナルファンタジーVII リバース』:2024年2月29日発売


1997年に発売され、PlayStation人気に大きく貢献した『ファイナルファンタジーVII』をベースに、3部作構成で現代向けにリメイクするシリーズが現在展開中です。本作『ファイナルファンタジーVIIリバース』は、その2作目にあたり、物語が大きく動く中盤部分を担っています。


リメイク1作目の『ファイナルファンタジーVII リメイク』をプレイして、鮮やかな3Dグラフィックや、物語とキャラクターの深掘りに惹かれた反面、ゲームプレイとして物足りなさを覚えた人もいたことでしょう。


原作と比べてバトルのアクション要素が増したため、ゲームシステムを理解しないとATBゲージをうまく使えず、手こずった人も少なくありません。また、展開的に舞台がミッドガルに限られていたため、フィールド探索はどうしても物足りなさが目立ちました。


しかし『ファイナルファンタジーVII リバース』は、前作のベースに更なる進化を遂げており、ゲーム作品としてさらなる飛躍を遂げます。戦闘は、ゲージを使わずに繰り出す「連携アクション」や、特別な効果が得られる「連携アビリティ」などが加わることで、対応の幅が広がりました。


また、世界がミッドガルの外に広がったため、探索の幅が大きくアップ。オープンワールドではありませんが、エリアごとに広大な範囲の探索が楽しめます。また、キャラクターの側面を掘り下げるサブイベントも多数あり、冒険に物語と刺激的な要素を楽しむだけで時間があっという間に溶けていくほどです。


『ファイナルファンタジーVII リメイク』はPS4版もあったため、ミッドガル脱出まで遊んでそのまま、という人も少なくないはず。そこから先に待つ『ファイナルファンタジーVII リバース』の体験は味わう価値が十分あると、本作に触れたひとりのユーザーとして実感しました。





■『ステラーブレイド』:2024年4月26日発売


2024年も2/3が過ぎました。ここまででも様々な名作・良作がゲーム業界を賑わせましたが、その中でも異例の完成度を誇った『ステラーブレイド』が忘れられません。


『ステラーブレイド』を開発したのは、韓国のゲーム開発会社「SHIFT UP」です。同社はこれまで、『デスティニーチャイルド』や『勝利の女神:NIKKE』など、スマホアプリを中心に手がけてきました。


この『ステラーブレイド』は、当初「Project EVE」という名前で、2019年に発表されました。当時は対応プラットフォームも異なっていましたが、2022年にPS5独占タイトルに改められ、タイトルも『ステラーブレイド』に変更されます。また、一時期は2023年内に発売する予定でしたが、2024年4月26日に延期された後、ようやくお披露目を迎えたゲームです。


「SHIFT UP」初のコンシューマー向けの作品。プラットフォームの変更と、発売延期。実際に触れるまでは、こうしたポイントが個人的に不安だったのは事実です。同じような展開を迎え、残念な出来に仕上がった作品がいくつもあったため、警戒心が先に立ってしまいました。


しかし、その警戒が浅はかだったことを、即座に思い知らされます。フル3Dのハイテンポなアクションゲームを水準以上のレベルで作り上げるのは、大手のメーカーでも決して簡単ではありません。しかも初コンシューマーという状況で、「SHIFT UP」は卓越したアクションRPGに仕上げてきたのです。


俗に“死にゲー”と呼ばれる高難易度アクションを彷彿とさせるゲームデザインになっていますが、“死にゲー”の中ではかなり遊びやすく調整されている部類です。折々の強敵で絶望感を味わいつつも、アクション上級者でなくともギリギリ超えられる絶妙なバランス感覚が、プレイ意欲を削ぐことなくクリアまで導いてくれます。


そして、“死にゲー”で重要な要素になりやすい「パリィ」も入力しやすく、しかも入力受付の幅を広げる手段を複数用意。装備品の強化やスキルの獲得を通じて、戦いやすさが段階的に上がっていきます。


また、エリアは限られていますが広域を探索する楽しさもあり、見た目から設定まで世界観の作り込みも上質。過去の名作アクションRPGを研究し、独自の要素を加えて磨き上げた……そんな印象を受ける、非常に優れた作品でした。


個人的に特筆したいのは、2周目要素の豊かさ。一般的なケースでは、2周目の特典がもらえる程度で、あとは別エンディングを求めて突き進むだけです。しかし『ステラーブレイド』の2周目に入ると育成限界が突破し、さらなる強化が可能に。また、2周目で手に入る装備品はグレードアップするため、一層の戦力向上が望めます。周回することで獲得できる新衣装も多く、2周目だからこそ楽しい要素がたっぷりと詰め込まれていました。


見ただけで分かる質の高いグラフィック、バランス感覚が絶妙なゲーム性、苦手要素も克服しやすい装備品や育成、そして周回プレイへの配慮と、完成度の高さと隙のなさで舌を巻いた『ステラーブレイド』も、力強くお勧めしたい作品のひとつです。





■リメイク版『デモンズソウル』:2020年11月12日発売


“死にゲー”という言葉自体は昔からありましたが、「フロム・ソフトウェア」が放つ高難易度アクションゲームの数々が、その知名度と存在感を強く押し上げました。


近年では、“死にゲー”にオープンワールド要素を組み込んだ『エルデンリング』が国内外で大ヒットを記録。全世界累計で2,500万本を超え、従来のファンのみならず、カジュアル層も取り込み、“死にゲー”の存在をさらに広く知らしめました。


「フロム・ソフトウェア」の“死にゲー”は、『ブラッドボーン』に『ダークソウル』シリーズと、多岐に渡ります。その多くはPS4などの現行機で遊べるため、今も十分アクセスしやすい部類です。ただし、同社の作品が“死にゲー”として注目を集めたきっかけとなる『デモンズソウル』だけは、話が少々異なります。


『ダークソウル』に先駆けて作られた『デモンズソウル』は、“ソウルライク”と呼ばれる一連の作品の原点に当たり、昨今の“死にゲー”ブームの元祖とも言える存在です。しかし、この作品のオリジナル版はPS3向けのみ。1作目の『ダークソウル』のようにPS4向けのリマスターもありません。


そんな『デモンズソウル』を現行機で唯一遊べるハードが、PS5です。オリジナル版をベースにリメイクした同名の作品が、PS5のローンチタイトルのひとつとして発売されました。


グラフィックの刷新、マシンパワーを活かした快適なロード、音声の切り替えなど、見た目や音、プレイ環境などを向上させつつ、ゲーム性の基本部分を継承。現代風に作り上げながら、当時のプレイ感を再現させた一作として、“死にゲー”の原点を蘇らせます。


細かい調整が入っているため、コアなファンは納得しかねる点もあることでしょう。ですが、今では環境的に遊びにくかった『デモンズソウル』を、リメイクしてアクセス手段を増やしただけでも、PS5版の価値は十分過ぎるほどあります。


『エルデンリング』で初めて“死にゲー”の洗礼を受け、さらに絶望を味わいたい人は、PS5版『デモンズソウル』でその原点を辿ってみてはいかがでしょうか。





■『グランツーリスモ7』:2022年3月4日発売


ここまで、現在PS5でしか遊べない独占ソフトの中からお薦めを取り上げましたが、最後は少し異なる切り口で選ばせていただきます。


PlayStationシリーズを代表するレースゲームといえば、『グランツーリスモ』シリーズを思い出す人も多いはず。初代PS向けに2作品をリリースし、以降も歴代のPS系列にシリーズ作を展開し続けてきました。


本シリーズの特徴は、3D空間上に描かれたリアルな臨場感。いつの時代も、実際のレースさながらの迫力を追求し、車体の再現度と豊富な車種、走行中の挙動など、ドライビングの魅力が詰め込まれた作品として愛され続けました。


ゲーム機が進化するほど車がより写実的に描かれ、ハードの性能が特に実感できるゲームシリーズのひとつと言えます。最新作の『グランツーリスモ7』はPS4でも遊ぶことができますが、プレイするならばより上質な体験が味わえるPS5版を強くお勧めします。


PS5版を推す理由は、ハード側の単純な性能差だけではありません。特に重要なのが、PlayStation VR2に対応している点です。ほぼ全てのレースのVR体験が可能になっており、こだわり抜いた作り込みを文字通り“体感”できる経験は圧巻の一言です。


レースゲームとVRの相性はとても良好で、これほど没入感豊かに『グランツーリスモ』を遊べる作品は、VR体験を存分に味わえる本作が随一でしょう。PS5に加えてPSVR2も購入するのは、金額的に厳しい面があるのは確か。ですが体験の質は非常に高いので、興味があるならばぜひご一考ください。


『グランツーリスモ7』は、最新ハードの底力と、PSVR2の理想的な体験を同時に味わえる作品です。PS4版も悪いものではありませんが、最先端のレースゲームを最高の条件で楽しみたいなら、PS5版かつPSVR2の組み合わせでご堪能ください。




PS5でしか味わえない独占タイトルと、PSVR2ならではの体験を含むお勧め作品、いかがでしたでしょうか。このほかにもPS5でしか遊べない作品はいくつもあり、本体にインストール済みの『ASTRO's PLAYROOM』もお勧めしたい作品のひとつです。


ただし冒頭でも述べたように、PS5は値上がりを迎え、買いにくくなっているのも事実。こうしたタイトルに価値を見出すなら購入に踏み込むのもアリかと思いますが、まずは一旦様子を見るのも悪くありません。


価格を改定したばかりなので廉価版が出るかは不透明ですが、いずれそうした展開を迎えるかもしれません。また、PS5独占で発売された『ファイナルファンタジー16』のPC版が、2024年9月18日にリリースされます。このように、後々他のプラットフォームに展開する場合もあるため、動向を窺う手もあります。


PS5を購入するか様子見に入るか、買うとすればいつ頃にするか。この機会に改めて一考し、今後のゲームライフを組み立てていきましょう。


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