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『メタファー:リファンタジオ』の魅力は、バトルや探索だけじゃない! 上質な“旅情”を感じる「鎧戦車」による一泊二日レポ【TGS2024】

インサイド / 2024年9月29日 11時30分

『ペルソナ』シリーズをはじめ数多くの代表作を持つアトラスが、新たに完全新規のファンタジーRPGを2024年10月11日にリリースします。その名は、『メタファー:リファンタジオ』。これまで積み上げた実績と経験をもとに、全く新しい世界の構築と表現に注力し、かつてないRPGに取り組みました。


本作の主人公は、「死の呪い」をかけられた幼馴染の王子を救うため、相棒の妖精「ガリカ」や様々な仲間たちと共に、「鎧戦車」に乗り込んで世界中を飛び回ります。


そんな広大な冒険に触れる試遊体験を、「東京ゲームショウ 2024」で味わうことができます。今回の試遊版では、ダンジョン攻略が楽しめる「占領された大聖堂」や、ボスバトルに挑む「大海獣・強襲」のほか、「海洋都市での遠征」が初めてお披露目されました。


本記事では、この「海洋都市での遠征」のプレイ体験をお届けします。今回の試遊版ならではの“旅の一部”をご覧ください。


■試遊版ならではの“「鎧戦車」の旅”にトライ


街や村から一歩出ると、外には危険が満ちています。そのため、長距離を出来るだけ安全に移動するには、「鎧戦車」と呼ばれる乗り物が欠かせません。


「鎧戦車」のサイズはかなり大きく、規模としては「車」や「戦車」ではなく「列車」と言ってもいいほど。大型の動力を有しており、仮眠室もあるため、実質的には「移動式のアジト」となります。


「海洋都市での遠征」を選択すると、「鎧戦車」の作戦室にある「円卓」のシーンから始まり、今回の行き先を決める会議が始まりました。


今現在いるのは「ブライハーヴェン」という海洋都市。ここから、「イヌンド村」「湿地帯の野営地」「嘆きの墓」「グラシア密林」といった候補地が選べるようです。


「イヌンド村」はかなり近く、昼には着いて、夜には帰ってこられる模様。一方、「嘆きの墓」は遠いため、着くのは明日になり、戻ってくるのはその夜になると告げられます。


この日数の経過はフレーバー的な数字ではなく、本作には日付の概念があります。今回プレイした範囲では、日付がゲーム進行にどこまで深く関わるかは分からなかったものの、“今ある時間を、どこに使うのか”という選択は攻略する上で重要なポイントになりそうです。


今回は「鎧戦車」による旅をできるだけ楽しみたかったので、最も遠く見える「嘆きの墓」を選択してみました。


■移動時間が“仲間と交流するひととき”に


「鎧戦車」の操縦は、登場人物のひとり「ニューラス」が行うため、移動中は車内で自由に時間を過ごすことが可能。設置された設備を使うことで、街ではできない能力の強化や、有用なアイテムの獲得などができます。


例えば、仲間と一緒に料理をすることで、素材と引き換えに貴重なアイテムを得られますし、関係を深める機会にもなります。本棚や洗濯機といった設備もあり、移動中も充実した時間を過ごせそうです。


今回はまず、目の前にいた「ストロール」に話しかけてみました。公式サイトでは、「正義を尊ぶ好青年」と紹介されていますが、実際に接してみないと人となりは分かりません。声をかけてみると、これから武器の手入れを行うと言われたので、ついていくことにしました。


甲板に出て、ストロールと共に武器の手入れに励む主人公。流れる景色を見ながら、手元の作業に没頭できるのも、旅ならではのひとときです。早速、旅の雰囲気に浸っていると、ストロールが「全てが片付いたら、剣を持たない暮らしをしたい」と、その心境を明かします。


怪物も暴力も存在せず、誰かに何も奪われずに済む──そんな世界への憧れを抱く様子から、それと無縁でいられなかった立場や、見過ごせなかった性格などが、漠然と感じられます。


そんな一面を覗いた後に、「お前は戦いの後、どうするんだ?」と質問が飛んできました。「分からない」「手伝わせてくれ」「旅に出たい」といった3つの選択肢から、今回は「手伝わせてくれ」を選びます。……筆者的にはストロールと初めての接点だったので、全力でおもねってみました。


その返答が的確だったのか、それともストロールの包容力が高かったのか。いずれにせよ、「お前がそう言ってくれると、心強いな」と笑顔を返してくれました。おもねる作品、無事成功の模様です。


■交流の中身も“旅”の大事なポイント!


こうした筆者の反応も、本作に実際触れた際には、その気持ちが分かってもらえると思います。というのも、相手の心を揺さぶる受け答えが出来た時、基本的には戦闘でしか得られない「MAG」が手に入るからです。


今回のプレイでは、「MAG」を活用できるシーンには出会えなかったものの、RPGではリソースがとても大事です。おそらくこの「MAG」も、本作を遊ぶ上で大事なリソースのひとつとなるはず。得られる機会には、少しでも多く得たいものです。


ストロールとのやりとりは1度きりではなく、「隊長がお前でよかった」「その胆力はどうやった身につくんだ?」と、主人公に対する興味も示します。これも好意の表れかと思うと、こちらのテンションもちょっと上がります。


こうしたやりとりを行った後、武器を手入れした結果なのか、戦意がみなぎって「勇気」が高まりました。このほかにも、「見識」「包容力」「説得力」「想像力」があり、これらを総じて「王の資質」と呼びます。この「王の資質」を高めるのも、大事な目的のひとつです。





■「寄り道」や「野営」も“旅”の楽しみ


ストロールとの交流が終わると時間が進み、「鎧戦車」が「イヌンド村」に差し掛かります。目的地は「嘆きの墓」なので、寄らずに進むこともできますし、村への寄り道も可能です。


今回村に寄ってみたところ、村人と軽く会話をしたほか、武具やアイテムの購入などができました。今回は試遊なので早々に切り上げましたが、立ち寄る先ごとに売っているものをチェックするのも、旅につきものの楽しさでしょう。移動が増えるごとに、その楽しさも広がりそうです。


村を出た後は、また時間が進んで夜を迎えます。夜の移動は危険なので、野営で一夜を過ごすことに。ここでも交流の機会があり、今度は女性騎士の「ヒュルケンベルグ」から鍛錬を受ける機会に恵まれました。


ただし、その鍛錬はかなり厳しく、共に受けていたストロールが音を上げるほど。模擬剣での稽古に入る前に、彼はあえなくダウン。コミカルな彼の姿を横目に、ヒュルケンベルグとの模擬戦で夜が過ぎていきます。


■“旅”にはハプニングもつきもの!?


……と思った矢先、「鎧戦車」がモンスターに襲われました。寝ていた主人公も飛び起き、早速甲板に向かうと、今回のプレイで初となるバトルが始まります。


ちなみに、本作におけるバトルの基本はコマンド選択型ですが、フィールド上にいる格下の敵には、アクションで挑む「ファスト」といった攻撃手段があります。また、手ごわい敵が相手でも、有利な状態でコマンドバトルに移行する「スクワッド」というシステムもあります。


しかし今回の場合、「ファスト」や「スクワッド」はなく、そのままコマンドバトルに突入。野営中の強襲なので、おそらくそうした余裕がないのでしょう。


バトル自体は、試遊の他のルートや、配信中の体験版で味わえるものと同様で、武器攻撃やスキルを繰り出して進めます。ただし、体験版よりもステータスは高く、攻撃手段なども多め。ネタバレになりかねないので詳細は控えますが、成長に合わせて戦略の幅が広がっていく王道的な楽しさは、本作にもしっかりと備わっています。


すでに公開済されている範疇では、必殺技に相当する「ジンテーゼ」を使うことができました。馬車で駆けつけたり、上空から強襲したりと、派手な演出で威力も抜群。ジンテーゼのおかげもあり、恐ろしげなモンスターもさほど手こずることもなく打破できました。





■移動が“旅”となり、思い出に繋がる『メタファー:リファンタジオ』


戦いが無事に済むと、そのまま夜が過ぎて翌日に。日付経過時の演出時に王子の姿が表れ、この旅の重要性を改めて実感させられます。


この日の昼も時間があったので「鎧戦車」の内部を散策し、今回は軽く仮眠を取ってみました。すると、そこでちょうど目的地に到着。製品版なら、これから「嘆きの墓」の探索に移るのだと思いますが、試遊版の「海洋都市での遠征」はここまで。残念ながらコントローラーを置く時間になりました。


今回は、ひとつの目的地に着くまでの体験となりましたが、移動中の車内で仲間と過ごす時間、甲板から眺める壮大な世界と流れゆく景色、道中での寄り道、物静かな野営のひととき、そして襲撃というハプニングと、2日間の旅は実に濃密でした。


RPGの多くは、フィールドを移動している間もプレイヤーが操作します。そのため、意識は移動と目的地に集中し、いかに早く辿り着くかに縛られがち。旅と呼べる余裕は、なかなか味わえません。


しかし本作では、移動先こそ決定するものの、後の移動は操縦士任せ。移動に意識を払う必要がなく、道中の時間を好きに使えます。景色を眺めたり、誰かと関わったり、ひたすら眠り続けることもおそらくできるのでしょう。


そうした自由を得られるのは、移動に「余裕」があるからこそ。そして、この余裕が「旅」を感じさせてくれたのでしょう。実際はモニターの前に立っていただけなのに、プレイ終了後は“なんだかちょっと遠くに来た感じ”が残りました。


今回味わえた“旅気分”の断片を、製品版ではどれくらい堪能させてくれるのか。残り2週間を切った『メタファー:リファンタジオ』の登場が、さらに楽しみになった試遊体験でした。皆様にも、良き旅があらんことを!




(C)ATLUS. (C)SEGA.


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