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約12万円の「PS5 Pro」、“高すぎ”と“妥当”の声がせめぎ合う─「子供に買ってあげられない」「PCに匹敵するゲーム機が出る時代」など賛否【アンケ結果】

インサイド / 2024年10月20日 11時0分

「PlayStation 5」の体験を更に向上させる新たな機種「PlayStation 5 Pro」が、2024年9月11日に電撃発表されました。PlayStation系列の「Pro」展開は、PS4の時代ですでに行われており、PS5でもその流れを踏襲した形となります。


GPUのアップグレードや2TBのSSDを搭載するなど、基本性能が向上しているため、必然的に「PS5 Pro」の価格は無印のPS5を上回っています。そのため、希望小売価格も119,980円(税込)と大台を突破。この価格設定は予想外という人も多く、発表当時驚きの声がSNSなどに相次ぎました。


約12万円もする家庭用ゲーム機は過去のゲーム史を紐解いても例がなく、「PS5 Pro」に関する意見には賛否が渦巻きます。そこで今回、ゲームファンの率直な声を浮き彫りにすべく、アンケートを実施して「PS5 Pro」に対する実感を募りました。購入意欲や価格面の印象、回答者の生の声など、率直な意見の数々をご覧ください。


■「買う予定はない」が過半数を占める結果に


まず「PS5 Pro」の購入意欲を訊ねてみたところ、最も多かった意見は「買う予定はない」という声でした。投票の割合は63.6%で、全体の半数を上回っています。


「PS5 Pro」で得られるゲーム体験は、かなり上質になると思われますが、プレイできるゲームタイトルそのものはPS5と変わらず、少なくとも現時点では「PS5 Pro」専用タイトルは予定されていません。


すでにPS5を持っているユーザーにとって、“1段階上のゲーム体験”と“12万円の出費”を引き換えるのは、なかなか難しい判断です。興味があったとしても、12万円という壁が高く立ちはだかったものと思われます。


また、PS5向けの独占タイトルとして登場した作品が、一定期間を経た後にPC版が作られるケースも増えてきました。そのため、十分な性能を持つPCユーザーにとって、「PS5 Pro」は魅力的に感じにくいのかもしれません。


割合は大きく下がりますが、次いで多かった意見は、13.6%の声が集まった「どちらとも言えない、検討中」です。数字上のスペックが判明しても、実際に蓋を開けてみないことには、どれだけ魅力的なゲーム機か判断できません。


加えて、今後の展開次第で購入する余地があるとし、今後の展開を見守る意味で「どちらとも言えない、検討中」に票を投じた人もいました。


「発売日に合わせて、ぜひ買いたい」ならびに「いずれは買いたい」という意見に集まった声は、同率でそれぞれ11.4%。約1割ずつの回答者が、即購入と今後の購入希望に票を投じました。


「PS4 Pro」やニンテンドースイッチの「有機EL」版といったハイグレードモデルは、一定の支持を集める一方で、通常機を上回るほどは普及しない場合がほとんどです。その視点で見れば、「ぜひ買いたい」と「いずれは買いたい」を合算して2割ほどのユーザーが高い購入意欲を示し、さらに1割強が「検討中」となれば、妥当な結果なのかもしれません。


とはいえ、6割強の方々が「買う予定はない」と早くも判断を下している点は、楽観視できる傾向とは言いかねます。ややネガティブ寄りの印象を、これから覆していけるのか。今後の展開にも要注目です。


■価格に対する意見は「高すぎる」と「性能を考えれば妥当」の二分


「PS5 Pro」の価格に対する印象は、「高すぎる」と「性能を考えれば妥当」に二分されました。この2つ以外にも「安い、買いやすい値段」という選択肢を用意しましたが、こちらに票を投じる人はおらず、届いた意見は「高すぎる」か「妥当」のみに分かれています。


2つの回答はいずれも多くの票を集めましたが、投票率56.8%を占めた「高すぎる」が上回る結果となりました。無効票もなかったため、「性能を考えれば妥当」への投票率は43.2%。13%ほどの差がつきましたが、大きな偏りには至っていません。


PlayStationシリーズを含め、これまでのゲーム機の価格帯を振り返ると、“12万円のゲーム機”を高額と感じるのはごく自然な話でしょう。円安などの影響があるとはいえ、単品の家庭用ゲーム機で6桁の大台に突入するのは異例の事態です。


12万円あれば、ゲーム向けの性能も備えたノートPCも購入できますし、大型家電並みの金額と言っても過言ではないでしょう。もちろん上を見れば12万円では足りませんが、TVや電子レンジ、洗濯機あたりなら十分な性能の機種が視野に入ります。


一方で、「性能を考えれば妥当」といった判断も納得がいきます。12万円でそれなりのPCは買えますが、「PS5 Pro」と同等の性能を欲した場合はとても足りません。近年の大作を快適かつ手軽に楽しみたいなら、「PS5 Pro」のコストパフォーマンスはかなり優れています。


物価の高騰、円安といった事情もあるため、12万円という金額に理解を示す声も一定数あり、「PS5 Pro」の価格設定については今後も意見が分かれることでしょうp。





■「子供が欲しがっても、買うのは難しい」など、厳しい意見も


ここからは、回答者から届いた生の声をお届けします。まず、「PS5 Pro」の価格について「高すぎる」と答えた人のコメントは、「買わせる気がないなぁと感じました」、「親として子供が欲しがっても、買うのは難しいと思います」、「ディスクドライブ無しで10万以上は想定外だった」といった、厳しくも率直な意見が目立ちました。


また、価格帯を鑑みてPCと絡めてコメントした人も多かったものの、「すでにデスクトップPCを持っているのならこの価格を出すならGPUを差し替える選択もあると思う」、「高いけど、昨今のグラフィックボードに代表されるPCパーツの価格高騰高止まりを考えれば選択肢にはなりうる…かなぁ?」と、意見の方向性は様々です。


このほかには、「発売時期を逸した」とリリース時期に問題があるといった声や、「PCと比較すると安いが、ソフトラインナップが少ないのでそこまでの価値があるか微妙」のように、「PS5 Pro」そのものよりもゲームソフトの選択肢に問題があるとの指摘も届きました。


【回答者のコメント】(一部抜粋)


・今後PS5Pro並のスペックを要求される事があるのならば、さすがにゲーミングPCの購入を検討する。PS5に比べて汎用性も拡張性も高いので。


・PCでいいです。PS4は持っていますがnasne専用でPSでゲームはもう10年していません。PCとSwitchが基本になっています。


・そもそものPS5の価格設定にも言える事ではありますが、ゲームが高級品となる事により、ゲームをする機会それ自体が奪われていると思います。
PS5の価格がもっと手頃ならばPS5のゲームを買おうかな、と思う人が増えて売上の増大に繋がると考えます。
このままではPSでゲームをする人口それ自体が減り、他のコンソールに流れたり、ひいてはゲーム文化の衰退に繋がるおそれもあると思います。


・スペックで見る分には価格も納得できるものの、円安の影響で国によって価格差が出ている分があるので、そこを考えると納得できない気持ちが強いです。また、少しでも高額なイメージを抑えたいのか、外付け可能なディスクドライブは別売りにして、ディスクレスのみのラインナップにしている点も歯痒いところです。


・性能を上げれば高くなる。これは当たり前。だけども昔はゲーム専用機として許される価格帯というものがあって、それに収まるように作られていた。PS5は無印も含めてその価格帯を超えてしまっていると思う。
おそらくもうプレステは、家庭用ゲーム機ではなくゲーマー向けゲーム機にターゲットを絞ったのだと思います。ライトユーザを根こそぎかっさらっていった初代PSの時代では無いと。(まあスマホに奪われちゃったんですけどね)


・ドル円の関係性や世界情勢による部品や輸入に関する高騰など仕方がないと思いつつも、待ち望んでいたProの発表前にPS5が高めに価格改定されたことで半ば予想できたことではありますが、正直なところがっかりしました。
性能面のみで考えれば、同等性能のPCなどと比べれば適正以上に安いと見ることもできますが、これまでのPS製品の経年による価格推移と、PS4・PS4 Proの価格比などを鑑みて考えると、やはり「家庭用ゲーム機にしては高価過ぎる」という印象しか抱けません。
もしもドル円・世界情勢などの影響がなければ……と考えてしまうと、PS5の発売からの経年や技術的な進歩によって順当に安価な価格帯に推移できていればもっと手頃な価格になっていたのではないか? と思えてならないですね。





■「妥当」派も、価格やラインナップに不安の声


「性能を考えれば妥当」を選んだ回答者も、コメントを見ると様々な意見に分かれています。まず価格については、「現状、価格だけで言えば高い。でも、高くても出せるかと言えば出せる。って言う感じです」と、高いとしつつも許容範囲である、といった声もありました。


また、「より高性能を求める人向けのハードなので、むしろ性能の良いゲーミングPCに匹敵するゲーム機が出る時代なのだな、という印象。Switchとの差別化も強くなり良いと思う」と、「PS5 Pro」の立ち位置として理解を示した意見も少なくありません。


一方で、「妥当な値段だと思うがそれにしても高いと感じた」「ゲーム機としては高すぎます。この価格であれば15万以上のゲーミングPCを買います」など、性能を踏まえれば納得できる金額ながら、それでも割高感は拭えないといった声も複数届きました。


「スーパーカーは魅力的な自動車だ。しかし、自分がスーパーカーを買うかと聞かれれば躊躇する。PS5 Proは魅力的なゲーム機だ。しかし、自分がPS5 Proを買うかと聞かれれば躊躇する」と例える人もおり、魅力と価格の折り合いがつくかどうか、個々人で判断も変わります。


「どうしても遊びたいゲームが出るなら買う」といった声もあるものの、「買いたいと思わせるだけの魅力を感じない」「モンハン以外やるものが無い」といった手厳しい声もあり、ラインナップの不足は「性能を考えれば妥当」派の人にとっても拭いきれない不安のようです。


【回答者のコメント】(一部抜粋)


・ゲーム機としては高く思えるがゲーミングPCなどを考えると性能としては本体の値段は妥当。ただしデュアルセンスはあまり使われていない機能がある割に単品1万超えるのは、ちょっとどうかと思う。コントローラーは消耗品として考えて欲しい。


・性能に対しては妥当な価格だと思うが、それならPCを買うと言う人がほとんどだと思う。PS5 Proで遊ぶようなハイエンドタイトルは、マルチプラットフォーム展開が当たり前の今どき、需要があるとは思えない。


・9/30に予約しました。値段に関係なくコンソールゲーム機はすべて買う人間なので、値段は正直気にしていませんでした(いくらだろうが買う)。ちょっとでもいい環境で遊ぶためには妥協しないコアゲーマー向けなのは変わりありませんが、いろいろな条件を加味すると値段設定としてはコスパはいいと思います。


・2020年にPS5が発売された時、5万5千円とPS4のハイエンドモデルPS4 Proの4万5千円(のちに4万円以下へ値下げ)より高かったがその時は驚かなかった。いずれこれまでの様にコストカットされたモデルが出ると思っていたから。
しかし世界情勢の変化で過去とは逆の流れになった。新型のPS5 Slimが出た時も値下げとは逆に値上げされた。
物価高の時期に更に豪華なPS5 Proを出すのはさすがにタイミングが悪すぎたと思う。こんな世界になるとは誰も思っていなかったと思うのでSONYを責める事はできないが。


・よく「同じ性能のゲーミングPCを組む事に比べれば安い」という意見を見るが、家庭用ゲーム機が売れる理由のひとつに『手頃な価格で家庭でゲームが遊べる』という面もあると思う。
その観点から考えるといくら価格性能比がよくてもある一定の価格を越えてしまうと手が届かなくなって〈絵に描いた餅〉になる気がする。
個人的には家庭用ゲーム機の価格の許容範囲は誕生日やクリスマスに親が子供に買い与えられる範囲だと思う。
とはいえSONYの開発陣もPS5 Proを設計している時期は今のようなインフレーションの時代になる事とは予想していなかった。 当初はこのような価格にするつもりではなかったのは想像に容易いので、そこはメーカーにも同情するところですが…。




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