評価・期待値高めJRPGタイトル5選!「ドラクエ」や「幻想水滸伝」シリーズのリマスターから骨太ファンタジーまで、秋の夜長にぜひ!
インサイド / 2024年10月27日 11時0分
秋になると日が昇っている時間が短くなり夜の時間が増えてきます。地域によっては鈴虫の声が夜を彩ることもあるかもしれません。そんなゆったりと流れる夜の時間帯におすすめしたいゲームジャンルがJRPGです。
この記事ではストーリーが楽しめて、自分のペースでまったりと遊べるJRPG作品を5つ紹介します。なお今後このようなタイトルも出るよという紹介も兼ねて、発売がまだ少し先の作品も敢えて含みました。ぜひ最後までご覧ください。
◆2024年9月24日(火)『Bloomtown: A Different Story』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam)
『Bloomtown: A Different Story』は、60年代のアメリカーナを舞台にした、ターンベースの戦闘、モンスター育成、ソーシャルRPG要素を組み合わせたナラティブJRPGです。
夏休みにおじいちゃんの住む静かな小さい町にやって来た「Emily」と弟の「Chester」は、突如魔界が広がり、子どもたちが次々と行方不明になるという事件に遭遇します。好奇心旺盛な2人は、「Bloomtown」とそこに住む人々を絶望の運命から解放するためこの難事件に挑むことに。仲間と力を合わせて謎に挑みましょう。
JRPGらしく、戦闘はターン制バトルで展開されます。主人公たちの中に潜むデーモンの力を駆使してモンスターたちと戦いましょう。戦闘中に弱らせたモンスターは捕まえて仲間にし、敵と戦わせることが可能です。各キャラクターの能力や特長に加えて、数々の個性的なモンスターがバトルに奥深さを与えています。
世界を救うための戦いだけではなく、ひと夏の冒険も本作の魅力です。町の秘密基地を探検したり、ジムで身体を鍛えたり、雑貨屋でお小遣いを稼いだり、頼れる友人を作ったり、ガーデニングを楽しんだりと、さまざまなアクティビティも用意されています。
王道のシステムに遊びの要素もふんだんに取り入れたナラティブJRPGを、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。
◆2024年10月11日(金)発売『メタファー:リファンタジオ』(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam/PC)
『メタファー:リファンタジオ』は、アトラスの35周年記念作品として展開される完全新作ファンタジーRPGです。プレイヤーは幼馴染の王子にかけられた「死の呪い」を解くため、相棒の妖精「ガリカ」と共に世界を旅することになります。
本作はコマンドRPGをベースとした作品です。しかし、格下の敵はコマンドバトルに突入することなくアクション操作だけで倒すことができます。また格上の敵でもアクション操作で有利な状況を整えてからコマンドバトルに持ち込むといったプレイが可能です。
最大7名のパーティメンバーは、一般的なRPGにおける職業やジョブに相当する「アーキタイプ」を使い分けることができるので、自由度の高い編成が楽しめます。アーキタイプは14系統、全40種以上が存在し、さらに戦闘を通して育て、旅先で出会う支援者たちと絆を深めることで進化させることも可能です。
またアーキタイプによって武器は変化し、これが主人公のみフィールドで使える「ファストアクション」にも影響を及ぼします。例えばオールマイティーな性能のアーキタイプ「シーカー」の片手剣は、素早い連撃で敵にダメージを与えることが可能です。剣撃で圧倒する「ファイター」の大剣は、大振りですが一撃が強力で、攻撃中なら敵の先制攻撃を受けず戦うことができます。アーキタイプにより、コマンドバトルとフィールドアクションの両方とも遊びの幅が広がるので、自分にあったスタイルを模索するのは楽しそうですね。
『ペルソナ3』『ペルソナ4』『ペルソナ5』のスタッフである橋野桂氏、副島成記氏、目黒将司氏が手掛ける本作。普段アトラス作品を遊ばない方も、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
◆2024年11月14日(木)発売『ドラゴンクエストIII そして伝説へ… HD-2D版』(ニンテンドースイッチ/PS5/Xbox Series X|S/Steam/PC)
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、1988年にファミリーコンピュータ向けとして発売された同名タイトルが、HD-2Dによる新たな映像表現で生まれ変わった作品です。
小国アリアハンの勇敢なる戦士「オルテガ」の子である主人公は、16歳の誕生日を迎えたある日、王から重大な使命を告げられます。それは、亡きオルテガの遺志を継ぎ、闇の国より現れた魔王「バラモス」を倒すこと。世界を救うため、仲間と共に魔王討伐を目指し、壮大な冒険へと旅立つ物語が描かれています。
本作では、モンスターが使う攻撃や味方の回復までこなせる新たな職業「まもの使い」や職業ごとの「特技」が追加されたり、「ルイーダの酒場」にて一緒に冒険する仲間の名前・性別・容姿(見た目と髪の色)・ボイスなどの選択や、登録時にある程度ステータスにボーナスを与えることなどが可能となり、より自由で幅の広いパーティー編成ができるようになりました。
町やダンジョンなどで保護した“はぐれモンスター”で挑む「モンスター・バトルロード」などの新コンテンツにも注目です。バトルロードは、作戦を指示しておくことでモンスターたちが自分たちの判断で行動し戦う勝ち抜きバトルで、NPCのチームに勝って優勝すると報酬を獲得できます。ランクシステムやここでしか手に入らないアイテムもあるとのことなので、積極的にはぐれモンスターを見つけていきたいですね。
HD-2D版シリーズでは、始まりの物語である本作の後に、物語や舞台で繋がりがあり、2025年に発売予定とされている『ドラゴンクエストI&II』をプレイすることで、名作を違った角度から新たに楽しめる展開が用意されています。そのためシリーズファンはもちろん、ドラクエを今まで遊んだことがなかったけど興味はあるという新規プレイヤーは、ここから始めることをおすすめします。
◆2024年12月5日(木)『FANTASIAN Neo Dimension』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Setam)
『FANTASIAN Neo Dimension』は、初期「ファイナルファンタジー」シリーズを手掛けた坂口博信氏や植松伸夫氏らによって、2021年にAppleのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」にて配信された新作RPG『FANTASIAN』の移植版です。
人の感情と命を奪う死の球体「死械球」によって脅かされている世界で、記憶を失った主人公「レオア」が「ワープマシン」を操り、失われた記憶を求めて仲間たちと次元を巡る物語が描かれています。
本作の大きな特徴は、コンセプトアートを元に手作りで精巧なジオラマを制作し、それをゲームに取り込むことで物語の舞台を生み出していることです。150点を超えるジオラマとCGが融合した温かみのあるグラフィックをバックに、豪華客船「ウズラ号」を操船して探索したり、ワープを駆使して世界を自由に移動する独特な冒険が楽しめます。
フィールド探索中にランダムエンカウントした敵は、「ディメンジョンシステム」により一時的に異次元にストックすることが可能です。これにより道中の敵をスキップして進めるほか、ストックした敵とまとめて戦うこともできます。ストックした敵はバトルにて、スキル「軌道操作」や戦いを有利に進められる専用のギミックを駆使し、効率よく一掃していきましょう。多彩なギミックを備えた大量の強敵を次々と倒していく爽快感が期待できますね。
育成面ではバトル中にパーティメンバーを好きなタイミングで入れ替えることができるほか、「成長マップ」によってキャラクターに任せたい役割に応じてスキルを習得させることが可能となっています。
マルチプラットフォームに対応し遊びやすくなった本作。これまで数々の名作を手掛けてきたレジェンドたちによる新感覚RPGを、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
◆2025年3月6日(木)『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam)
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』は、1995年に発売された『幻想水滸伝』と、1998年に発売された『幻想水滸伝 II』のHDリマスター版です。中国の英雄物語「水滸伝」をモチーフにした世界で、主人公が“108人の仲間”と共にさまざまな運命や宿命に立ち向かう物語が描かれます。
本作のターン制コマンドバトルは、レンジ(射程)が異なるキャラクターを、パーティー隊列の前列と後列に分けた変則的な戦いが特徴です。後列からの攻撃ができない「レンジS」、どの列からでも攻撃できるが敵の後列を攻撃することはできない「レンジM」、どの位置の敵でも攻撃することができる「レンジL」のキャラクターを使い分け戦いましょう。また大軍を率いて戦う「戦争」や、キャラクターが1対1で戦う「一騎打ち」というバトルシステムがゲームに幅を持たせているのでこれらにも要注目です。
シナリオを進めていくと、本拠地として使える城を手に入れることができます。城はパーティに編成していない仲間たちが滞在する拠点です。拠点は、仲間が集まることでお店が開かれたりと徐々に機能が解放されていくので、ゲームの目的の1つである“108人の仲間を集めること”とリンクしたシステムになっています。
HDリマスター版では、グラフィックやサウンドの向上、UI/UXの調整に加えて、キャラクターのダッシュ操作がゲーム開始後すぐに使用できるようになり、またバトルには倍速・オート機能が追加、旅の封印球のあるエリアに侵入した際には、自動でゲーム進行がNo.0のスロットに保存されるようにもなりました。
「幻想水滸伝」という作品の良い部分を残したまま細かい部分をブラッシュアップした本作は、名作で遊ぶまたとない機会といえます。
以上、夜が長くなる秋にまったりと遊びやすいJRPGの特集でした。発売がまだ先の作品も紹介しましたが、この記事がRPG系作品を手に取る切っ掛けになれば幸いです。
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