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他界隈では驚かれる!? 『アイマス』界隈の"独自文化”ー「名刺交換」や「推しと担当の使い分け」など

インサイド / 2024年10月29日 13時0分

2025年7月で20周年を迎える「アイドルマスター」シリーズ。筆者も『アイマス』を追いかけるプロデューサー(ファンのこと。以下、P)の一人です。


『アイマス』は長い歴史の中で色々と独自文化が発達しており、ときおり他ジャンルで活動している方からは驚かれることもあるのだとか。今回はそんな 『アイマス』界隈で広がる“独自文化”を紹介します。


◆『アイマス』界隈の"独自文化"


■ユーザーをプロデューサーと呼称する


これこそ『アイマス』特有といっていい文化です。ある種、『アイマス』ユーザーはプロデューサーのロールプレイをしているようなものであり、これこそ本シリーズが長く続いている要因の一つだと思っています。(実際はプロデューサーよりもマネージャーのような気もしますが……)


アイドルを1ユーザー、1ファンとして追うだけでなく、ある意味での当事者意識や一体感を芽生えさせることで、こちらも舞台装置として参加できているというのが、強みなのではないでしょうか。


しかし、これに固執してしまうと新規が入りづらかったり、肌に合わないという人が増えるとコンテンツが衰退してしますので、良し悪しなのかなとは思っています。


■名刺交換


プレイヤー同士による名刺交換も、他の界隈ではあまり聞かない文化でしょう。その歴史は割と長く、2005年7月より稼働を開始したアーケード用シュミレーションゲーム『THE IDOLM@STER』(以下、アケマス)の頃には、使い終わったカードを名刺代わりに交換していたとか……?


名刺には、自身のP名や担当アイドル名、担当事務所、ゲームのIDやXのQRコードなどを記載します。その作成方法は様々で、自作はもちろん、オリジナルのデザインを印刷会社に入稿して作ってもらう方もいます。筆者も最初は印刷用紙で作成していましたが、今では印刷会社に発注するようになりました。


イラストを載せていたり、印刷にこだわったり、担当アイドルが入ったお札を製作したりと、人によって様々な名刺が存在するため、収集するも楽しいです。


また、名刺交換を行う際に意気投合すると、その後一緒にライブやイベントへ行ったりというケースもあり、人間関係が広がる切っ掛けにもなるため、個人的には良い文化だと感じています。


なお、名刺交換はあくまで、やりたい人が勝手に作って勝手に交換して楽しんでいるものです。好きに付き合っていけばよいでしょう。実際、積極的に名刺交換を行っているのは全体の2~3割程度というアンケート結果もあり、実は交換している方が少数派……かもしれません。


『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』ゲーム内名刺
過去に制作し交換した名刺(表)
過去に制作し交換した名刺(裏)

なお、ゲームアプリ内でも名刺交換は可能ですが、こちらはあまり賑わっているようには感じません。ですが、『学園アイドルマスター』では名刺をカスタムすることが可能で、なかなか面白いものも出回っています。集めてみるのも面白いでしょう。


また、名刺交換でつながったPとは、9割程は最初のあいさつだけでその後は他の趣味が合わない限り、あんまり関わらなくなる人が多い気はします。これは僕だけじゃないことを願います。


■“推し”と“担当”の使い分け


これも『アイマス』以外では、ほとんど聞いたことがないような文化であり、これは気にする人としない人のどちらもいます。他の界隈における"最推し"に当たるアイドルを「担当」、それ以外の好きなアイドルを「推し」として挙げる方もいらっしゃいますし、1人のアイドルを担当にし操を立てる方もいます。


ちなみに、筆者は全ブランド追ってはいるので"担当"が多く



  • 四条貴音


  • 黛冬優子


  • 北上麗花



の三名以外にも多くいますが、長くなってしまうので省略します。


北上麗花
黛 冬優子 ※公式Xより引用

個人の感覚としては、自分の手でプロデュースしたいくらい惚れ込んでいる子が“担当”、ファンとして応援したい子が“推し”といった感じです。これも個人によって感じ方が異なり、そもそも人によっては「分けていない」「箱推し」なんて方もいます。現に、筆者も「765PRO_ALLSTARS」は箱推しに近いです。


なお、"推し"という言葉が一般化してきた現在では、そちらを使用している方も多く見るような気がします。


また、最近はあまり行えていませんが、あくまでPとして動いているので、実際にスーツを着てくる方もおり、スーツの人間とライブTシャツや法被を着た人達が会場で名刺交換をして談笑するという傍から見ると少し怪しい集団な光景を見ることもあります。


その際の会話は、初対面の方でしたら「今日、OO出演しますね~。曲、何やりますかね?」といったライブに関することや、総選挙での上位人気や直近で実装された新カードやコラボ内容などが話題になります。ほかにも、わりとフランクに話す方もいますし、「うちの子をよろしくお願いします」というような挨拶回り(?)のような事を言う方もいらっしゃいます。


筆者個人としては、「担当と名乗るべき!」というのはあまり聞きはしないのですが、それが絶対視されてしまうと新規が入りにくくなってしまうように感じます。そのため、“担当”でも“推し”でもほかの表現でも、自分の好きな言い方で長くコンテンツに付き合っていって欲しいです。



■イベントで、協賛企業を読み上げる


『アイマス』界隈にはライブの冒頭、協賛企業のロゴが1社ずつモニターに映し出される際に、その企業名をファンが読み上げるという慣習があります。


特にコラボを行ってくれた企業や素晴らしい商品を出した企業には、読み上げ後に「ありがとー!」といった感謝の言葉が飛び交います。ほかにも「内定くれー!」のようなユニークな声があがったり、難しい名前の企業が表示された時に急に静かになったりします。


読み上げは、たまに野次や心無い言葉を使う方もいるのですが、それでもお世話になった企業に感謝を伝えられる貴重な機会となるため、大事にした方がいいと思っています。なお、この読み上げ文化は最近、『アイマス』以外でも行われるようになっているそうな。


■現実の仕事を“副業”と呼び、プロデューサー業を“本業”と呼ぶ


『アイマス』Pの中には、実際に行っている仕事のことを“副業”、『アイマス』に関する活動を“本業”と呼ぶ方がいます。真偽は不明ですが、このせいで「副業が忙しい」とつい会社で口にしてしまった方が、それが役員や上司の耳に入り会議に掛けられた……なんてエピソードもあるのだとか。


■ライブ終わりに、「いつものアレ」と「アイマス最高!」のコール&クラップ


アイマスのライブでは、ライブ終わりにセンターの方が「これからもアイマスですよ~!」と言ったら「アイマス~!」と返す文化と、「アイマス最高!」という掛け声とクラップをする文化があります。


「アイマス最高!」に関しては、『アイマス』ブランドのライブで行うだけならいいのですが、そぐわない場面や、しなくても良いところでやる方もいらっしゃるのでどうなのか…とは思いつつ、ライブという一種のお祭りの締めですので筆者はほぼ毎回行っています。


一方、「宗教染みていて怖い」という意見も見たことがあり、今後どうなっていくのだろうという思いが少しあります。




今回、筆者が知っている『アイマス』の“独自文化”をいくつか紹介しました。正直良い面も悪い面もあるため、少しずつ新規流入に伴って時勢に合うように変化して行って欲しいです。


もちろん今回の記事で紹介していないものもありますし、(独自かは別としてニコニコ関連とか)、実際は違っていたり、昔はあったけどもう無くなってしまったものと色んなものがあると思います。ぜひSNS等で教えて貰えると嬉しいです。


THE IDOLM@STER(TM)& ©Bandai Namco Entertainment Inc.


©窪岡俊之 THE IDOLM@STER(TM)& ©Bandai Namco Entertainment Inc.




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