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ヒロインがすぐそこにいる存在感を味わってほしい!『Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme -』プロデューサーインタビュー

インサイド / 2024年11月1日 18時30分

2024年9月27日、コーエーテクモゲームスは『DEAD OR ALIVE Xtreme』から派生した「Venus Vacation」シリーズ新作となる『 Venus Vacation Prism - DEAD OR ALIVE Xtreme -』を発表しました。


DMM GAMES/PC(Steam)で展開中の基本無料ゲームが、いかにして最新コンソール用の買い切り恋愛ゲームとして生まれ変わるのか? プロデューサーの作田泰紀氏にうかがいました!


◆『Venus Vacation』のヒロインが新たなグラフィックエンジンでより一層美しくなる!


――まずは自己紹介をお願いします。


作田泰紀氏(以下、作田):コーエーテクモゲームスで、『Venus Vacation - DEAD OR ALIVE Xtreme - (以下『Venus Vacation』)』のプロデューサーを務めている作田泰紀です。『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation(以下『DOAXVV』)』のプロデューサーも務めています。


――『DOAXVV』の恋愛ゲームを作ろうと思ったきっかけを教えてください。


作田:『DEAD OR ALIVE Xtreme』シリーズの新たな形となる『DOAXVV』をリリースして、まもなく7年になります。本作に登場する女の子の人数も、31人と大所帯になっています。


遊んでくださっているみなさんのおかげでどの女の子もすごく愛されていると実感していますが、スマホや家庭用ゲーム機では遊べないこともあり、彼女たちを違う場所でも活躍させられないかと考えるようになりました。


また、7年前にサービスが始まったこともあり、『DOAXVV』のグラフィックエンジンも、最新技術と比べられると表現力に制限があります。もちろん、新しい「かわいい」をお届けすべく細かいチューニングは常に続けており、今でも『DOAXVV』の女の子たちのかわいさには自信を持っています。しかしながら機能の面から表現できない「かわいい」が存在するのも事実です。


――とはいえ、一般的にオンラインゲームは運営を続けながら大幅に刷新をするのは難しい話ですよね。


作田:はい。そこで、家庭用ゲーム機で最新のグラフィックエンジンによる新たな『Venus Vacation』をお届けするのはどうだろうか? と企画が立ち上がりました。オーナーの皆さんに愛していただいているヒロインたちをより多くの方に知っていただく機会にもなるかなと。


――個人的には買い切りなのも嬉しいところです!


◆コンセプトは「はじらいを感じるやわらかさ」に加えて「湿度を感じる色っぽさ」


――このインタビューに先駆けてゲームの映像を見せていただきましたが、グラフィックがひと目で分かるほどに進化していて驚きました。『DOAXVV』のグラフィックエンジンは「やわらかエンジン2.0」という名前が印象的でしたが、本作『Venus Vacation』のエンジンにも名称はあるのでしょうか。


作田:やわらかエンジンをさらに進化させたものを採用していますが、名前は特に決めてないですね。もちろん、こだわりは込めています。『DOAXVV』では「はじらいを感じるやわらかさ」をコンセプトにしていましたが、本作では「湿度を感じる色っぽさ」をコンセプトとして加えています。


――ときめくコンセプトですね! 順番に細かく教えてください。


作田:『DOAXVV』から引き継いでいる「はじらい」というのは紅潮表現……つまり、頬を赤らめたりすることですね。やわらかな肌に、いかに感情を乗せるかに苦心しました。ストーリーの中での彼女たちのリアクションから感情をくみ取れるようにしたかったので重要でした。


「湿度」というのは肌の湿り気…濡れ表現です。また、現実で人との距離が近いときって、体温などを感じますよね。本作のヒロインたちは3Dで、ゲームは常に主人公の主観視点で進むので、仲が良くなると物理的な距離がグッと近くなります。「ヒロインが自分のすぐ近くにいる」そして「近すぎてドキドキしてしまう」と感じられる表現を目指しました。


ヒロインが側までグッと近寄ってきてくれたり、お互いにイスに座っているときでもイスを持ち上げてすぐ近くまで来てくれたりと、3Dだからこそできる表現にもこだわっています!


◆「みさき」「ななみ」ほか、6人のヒロインが登場!


――『Venus Vacation PRISM』というタイトルには、どのような意味が込められているのでしょうか。


作田:プリズムは白色光を分散させたり屈折させたりすることで、さまざまな色の光線に分かれさせる多面体を意味します。『DOAXVV』を7年間運営してきた中で描いてきた、大きな流れの中から切り取った一つのストーリーとしてお届けしたいという願いから、このようなタイトルにしました。


――ヒロインはみさき、ななみ、ほのか、たまき、フィオナ、エリーゼの6人であると発表されています。6人の選定理由を教えてください。


作田:『DOAXVV』の31人のヴィーナスを全員お届けしたい気持ちはありますが、『DOAXVV』では描き切れていない、彼女たちの深い部分、オーナーであるプレイヤーの皆さんとのより濃密な関係性などを描くとなると、まずはこの6人が精いっぱいという判断になりました。


個々の女の子の選定理由ですが、主人公はヴィーナス諸島のオーナーですので、一番最初からいつも近くでサポートしてくれる「みさき」は必須と考えていました。


また、『DOAXVV』サービス開始直後の一番最初のイベントでみさきが仲良くなった「ほのか」もストーリーを描くうえで外せませんでした。


「たまき」はいわゆる「セクシーなお姉さん枠」を担ってくれています。『DOAXVV』で登場したときも、多くのオーナー(プレイヤー)をドキっとさせてインパクトを与えてくれました。


「フィオナ」は、恋愛ゲームらしい「最初からグイグイとアプローチしてくる主人公ラブ勢」として。


「エリーゼ」は、主人公に試練を与える存在としてストーリーを盛り上げてくれます。


また、ストーリーを盛り上げるためのオーナー(プレイヤー)の敵となる存在が必要だったので、オーナーを厳しく指導するエリーゼを選んでいます。彼女の登場を発表した際に驚きの声を多くいただいていましたが、そういう意図となります。


そして、最後の「ななみ」ですが、『DOAXVV』で彼女が登場したことによって、女の子に求められる「彼女感」の重要性を明確にしてくれましたし、それ以降追加する女の子にも大きく影響しています。本作の製作もその流れの一環であり、本作の魅力を感じてもらうために必須と考えていました。


――マリー・ローズも非常に人気があるキャラの1人だと思いますが、本作には登場しないのでしょうか?


作田:マリーをはじめとした他の女の子たちの登場を望む声が当然出るとは考えましたが、今回のストーリーを描くうえで「誰が必要か?」という点から選定させていただき、このようになっています。本作がもし好評となれば、次回作で他のヒロインの登場につながる可能性もありますので、ぜひ手に取っていただければと思います。


◆“箱推し”できるハーレムエンドもアリ!?


――本作のストーリーについて教えてください。


作田:ヴィーナス諸島のオーナーとなって、女神たちの祭典「ヴィーナスフェス」を成功させるべくヒロインたちと奮闘していくというメインストーリーを軸に、各ヒロインたちの攻略を進める形となります。ヒロインたちは、一部の登場シーンこそ『DOAXVV』を連想させるものもありますが、『DOAXVV』では描いてない新規の描写やエピソードばかりで、全て新規に演出・製作しています。


――誰とも仲よくなれずに終わるバッドエンドはあるのでしょうか?


作田:「どの子と幸せになるか」を重視していますので、フラれてしまうような展開はありません。あくまで選択肢が出ていく中で「誰を選ぶか」という形で攻略の進捗が変化します。


また、ヒロインみんなを好きなままでいられる“箱推し”のハーレムエンドも用意するつもりです。ただ、これはやり込み要素の部類で「何度もクリアしていく中で楽しめるご褒美要素」にしたいと考えています。


――本作はプレイヤーの主観視点で展開するとのことですが、どのような演出が待っているのでしょう。


作田:注目してほしいのは、ヒロインとの距離感です。スティック入力でいつでも視線を動かせますので、すぐ隣にいるヒロインを見つめたり、あえて視線を外してみたりと、リアルさや実在感を味わっていただければと思います。


2016年にPS4でリリースした『DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Fortune』でVRに対応したとき、VRならではの距離感はみなさんに喜んでいただけるものであるという感触を得たのですが、ゲーム機とVR機器を両方そろえるのはハードルの高さもありました。


VRのような距離感をゲーム機(or PC)とTVモニタだけでお届けできれば……という思いも、本作の制作につながっているといえます。


◆ヒロインと過ごすなかの、ふとした瞬間を撮影せよ!


――本作では「撮影」も大きな魅力だと聞いています。


作田:普段の会話中、選択肢が表示されているときなどに撮影ボタンを押すと、いつでもカメラで映像を撮影できるようになっています。


『DOAXVV』でも撮影はできますが、あちらはヒロインたちが決めポーズを指定して撮っていくので、ある程度同じような構図になります。それに対し、本作は「奇跡の瞬間を狙う」楽しみがあります。普段の何気ないしぐさや、一緒に歩いていてふとこちらを見てくれた瞬間など、“あなただけのシチュエーション”での撮影を満喫してください。


また、女の子に動きがあるときも「時間停止ウォッチ(※)」を使って好きなタイミングで止めてスナップショットを撮影できます。


※時間停止ウォッチはプレイ条件を満たすか、デジタルデラックス版の特典で解禁が可能


――キャラクターのスクリーンショット撮影を楽しむゲームは、キャラをカメラ目線にさせたり、逆にカメラから目線を逸らしたりするインターフェースもよく見られます。本作にも同様のシステムはありますか?


作田:もちろんです。撮影するうえでは、常にこちらを見ていてほしいわけではありませんしね。そこはこだわっています。


――撮影だけを楽しみたいプレイヤーもいるかと思いますが、そういうモードは別途用意されているのでしょうか?


作田:本作はシチュエーションや話の流れに沿った撮影を重視していますので、あくまでエピソードを追っていくなかでの撮影となります。


ただ、撮影をするためのエピソードもありますし、一度クリアしたあとは任意の箇所をリプレイしやすいインターフェースを解放する予定です。その辺りは続報をお待ちいただければと思います。


――『DOAXVV』はヒロインたちのさまざまな衣装も魅力的です。本作ではどのような衣装があるのでしょうか。


作田:ヒロイン全員に『DOAXVV』にはない新規のコーデが複数用意されています。ゲームを進めることで、水着だけでなくデート気分を味わえる普段着のようなコーデも解放されていきます。


――『DOAXVV』はすべて「水着」という分類ですので、それは新鮮ですね。


作田:『DOAXVV』では基本ガチャから入手いただくことになるため、露出度が低いコーデだとそもそもガチャを引いていただけない可能性もあるため、デザインにある程度制約があります。


一方、本作はゲームを購入することで全てのコーデを楽しむことができるので、コーデのデザインについてもかわいいと思ってもらうことを最優先にデザインすることができました。ですので『DOAXVV』では楽しめないような魅力が描けて新鮮に感じてもらえるのではないかと思います。


◆デジタルデラックス版には、よむ氏とのコラボコンテンツを収録!


――タイアップについても教えてください。『DOAXVV』に続き、『がんばれ同期ちゃん』や『みるタイツ』で知られるイラストレーター・よむ氏とのコラボレーションが発表されました。


作田:『DOAXVV』で最初によむ氏にコラボをご相談したのは、Xで公開されているさまざまなイラストを見て「この子にこんなことをしてもらえたら嬉しい」というシチュエーションとセットでキャラクターの魅力を打ち出されていることがとても魅力的と感じたからです。


――『DOAXVV』では「残業していて夜のオフィスで2人きりになり、1日中歩き通しだったヒロインの足をマッサージする」というシチュエーションが描かれていましたね。


作田:そのシチュエーションがとてもよかったので、ゲームでも再現できるようにしました(笑)。そして、本作もヒロインとのシチュエーションにこだわっているので、またコラボさせていただけたら……という思いでお声がけしたところ、快諾していただけました。


――『DOAXVV』では、コラボ衣装のタイツのデニール(生地の厚さ≒透け感)を5種類から選ぶことができましたが……。


作田:よむさんといえばタイツです! もちろん、本作でも選べますのでご安心ください! よむさんとのコラボコーデやコラボストーリーはデジタルデラックス版に収録されますので、気になる方はぜひこちらをご購入いただければと思います。


――最後に、発売を待つファンへのメッセージをお願いします。


作田:『DOAXVV』を愛し続けてくれたオーナーのみなさんのおかげで、こうして新たなプロジェクトをお届けできることになりました。


最新のグラフィック表現を備えた「実在感のある恋愛体験を楽しめるゲーム」を目指して制作しています。今後も発売に向けて新情報をお届けしますので、楽しみにお待ちください!


ちなみに『DOAXVV』と本作の連携特典も用意しております。7周年をまもなく迎える『DOAXVV』もプレイしながら、本作を待っていただけるとなお嬉しいです!




『Venus Vacation Prism - DEAD OR ALIVE Xtreme -』は、2025年3月にPS4/PS5/PC(Steam)/DMMでリリース予定です。3Dならではの距離感や描写が大きな魅力で、『DOAXVV』にはない恋愛模様や撮影を楽しめそうです。


インタビューを終えて気になったのは、「PRISM」というタイトルに込めた意味を説明していただいた箇所でした。たしかにプリズムは、作田氏が説明してくれたように白色光を偏光・分解して光の帯を視認できるようにする多面体のことです。


はたしてゲーム内で「PRISM」はどう関わってくるのか?続報にも期待しましょう。

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