任天堂の9月中間決算、前年同期比で軒並みマイナスに―『ティアキン』相当のヒット生まれず、8年目のスイッチは無視できないブレーキ
インサイド / 2024年11月5日 17時50分
任天堂は11月5日、2025年3月期 第2四半期の決算を公開しました。
同期の連結業績は、売上高が5,232億円(前年同期比-34.3%)、営業利益が1,215億円(前年同期比-56.6%)、経常利益が1,471億円(前年同期比-61.3%)、中間純利益が1,086億円(前年同期比-59.9%)となっています。
◆前年同期比でハードウェア・ソフトウェアともに大きく減少
当期のニンテンドースイッチビジネスは、ニンテンドースイッチ本体の全体販売数が472万台(前年同期比-31%)、ソフトウェアの販売本数が7,028万本(前年同期比-27.6%)と大きく減少しています。
これについて任天堂は、前年同期は映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の公開によるゲーム専用機ビジネスの活性化や、『ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム』の発売及び同タイトルの特別仕様ハードの販売により、中間期の販売数としては非常に高い水準であったと振り返り。
しかし、当期はこのような特殊な要因がなく、またニンテンドースイッチが発売から8年目を迎えていることもあり、前年同期比でハードウェア・ソフトウェアともに販売数量が大きく減少したと説明しています。
なお、「Nintendo Switch Lite ハイラルエディション」の特別仕様ハードウェアや、ソフトウェアが同梱されたハードウェアの販売などもあり、ニンテンドースイッチ及びニンテンドースイッチLiteの販売台数は、当第1四半期を少し上回っています。
◆『ゼルダの伝説知恵のかりもの』の258万本を筆頭に、9タイトルがミリオンセラー
ソフトウェアについては、『ゼルダの伝説知恵のかりもの』の258万本を筆頭に、『ペーパーマリオRPG』の194万本、『ルイージマンション2 HD』の157万本と、新作タイトルが順調な販売数を記録。
『マリオカート8 デラックス』の231万本、『Nintendo Switch Sports』の126万本、『あつまれ どうぶつの森』の109万本など、前期以前に発売した定番タイトルやソフトメーカーのタイトルも順調に推移した結果、9タイトルが当期ミリオンセラーを記録しています。
◆2025年3月期の通期業績予想も修正へ
決算の発表に伴い、2025年3月期の通期業績予想も修正されています。
売上高は13,500億円→12,800億円、営業利益は4,000億円→3,600億円に減少。予想販売数もニンテンドースイッチハードウェアは1,350万台→1,250万台、ソフトウェアは16,500万本→16,000万本に減少しています。
決算情報の詳細は任天堂IRページよりご確認ください。なお、任天堂は「ニンテンドースイッチ後継機種」を今期中(一般的には2025年3月末まで)にアナウンスするとも発表しています。
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