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あなたも当てはまっているかも? 「PS5 Proを買うべきユーザー」とは─PS5 デジタル・エディションとの差額「4万7,000円」の受け止め方

インサイド / 2024年11月11日 19時0分

PS5のスペックを向上させた上位モデル機「PlayStation 5 Pro」が、2024年11月7日に発売されました。グラフィック性能をはじめ様々な面でPS5を上回る高性能を誇りますが、価格面も比例しており、11万9,980円(税込)とかなり高めです。


こうした現状を前に、PS5 Proの性能に惹かれつつも購入に踏み切れず、悩み続けているという人も少なくないでしょう。約12万円という価格は、一般的な家庭用ゲーム機の平均価格を大きく上回っているため、躊躇するのも当然の話といえます。


「ゲームを遊ぶ」と一口にいっても、どのようなスタイルで楽しみたいのか、人によって異なります。PS5 Proを購入するか悩んでいる人は、自分が望むプレイ体験に合わせて、ゲーム機を選んでみてはいかがでしょうか。


■「最高の体験」を最重要視するならゲーミングPCがお勧め。ただし一定の条件も


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ゲームを最高の環境で遊びたいなら、ゲーミングPC一択です。PS5 Proはもちろん高性能ですが、それはあくまで家庭用ゲーム機という世界での話。単純なスペックだけで語るなら、高額なゲーミングPCには及びません。


もちろん、性能が高くなればなるほど、かかる費用は天井知らずに嵩んでいきます。どこを満足のラインと考えるかは人それぞれですが、大まかに見て20~30万円は見積もっておきたいところです。


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またゲーミングPCに限りませんが、ある程度の知識がないとPCのトラブル対応に躓く可能性があります。PCは意外と面倒が多い上に、相性の問題も出てくるため、安定性の点ではゲーム機に劣ります。


PCの知識に自信があるか、調べるのが苦ではない人なら、ゲーミングPCは価格以上に活躍して楽しませてくれることでしょう。知識や情報収集に不安があったり、20~30万円はちょっと……という人は、他の機器でゲーム体験を楽しむのがベターです。


■「安くて手軽に」を重要視するなら、ニンテンドースイッチか後継機が◎


現行のゲーム機では、ニンテンドースイッチがダントツの人気を誇っています。4年前に発売されたPS5は、累計販売台数が約6,500万台を突破したと先日発表されました。一方スイッチは、発売から約4年後の2021年3月末時点で、世界累計セルスルーが8,100万台超え。同じ経過期間を比較しても、スイッチの方がより普及しているのが分かります。


しかもスイッチの勢いは4年間だけで終わらず、その後も堅調な伸びを見せ、2024年9月末時点で1億4,604万台に。この販売台数は、ゲーム史の中でも指折りの好成績です。


ユーザー数が多ければ、その分ゲームタイトルも集まりやすく、大手メーカーの大作からインディーゲームまで、豊かなラインナップが揃っています。加えて、スイッチ本体の価格も安く、基本モデルの希望小売価格は32,978円(税込)。有機ELモデルは少々高くなりますが、それでも37,980円(税込)に抑えられており、携帯モード専用のスイッチライトは21,978円(税込)とかなりのお手頃価格です。


描画の美しさや処理性能、ロード時間といった単純なスペック面は、ゲーミングPCはもとよりPS5にも無論敵いません。しかし、スイッチ独自の携帯性は、外出先でのプレイやベッドに寝転がりながら遊ぶスタイルも可能とし、「場所に縛られない自由さ」を持ち合わせています。


本体価格が安めで取り回しもしやすく、遊べるゲームも充実しているため、性能的にハイレベルなプレイ体験を求めないのであれば、スイッチを購入するのが安定かつお勧めの選択です。また、スイッチ後継機の詳細が今期内に発表される見通しなので、そちらを待つという手もあります。





■「PS5 Pro」と天秤にかける、最大のライバルとは?


PS5 Pro(およびPS5)は、PS4との互換性という強みや、サブスクで人気作や過去のゲーム作品も遊べるといった強みがあります。ただし、近年話題になったタイトルの多くはPCでもプレイできる場合が多く、独占タイトルの強みではスイッチにも後れを取ります。


ただし、同じゲームを遊ぶなら、スイッチよりも快適に遊べることが多く、同額のPCよりも高い性能で楽しめます。また、これはスイッチも同条件ですが、統一規格ゆえに安定性が高い点も、時に専門知識が必要なPCと比べると大きな利点といえるでしょう。


ここまでの話をやや乱暴にまとめると、PS5 Proは「スイッチを上回るゲーム体験を、PCより安定してコスパのいい環境で楽しみたい」という人に向いています……が、この枠に当てはまる人全員が、PS5 Pro一択というわけではありません。


ある意味、PS5 Proにとっての最大のライバルは、「PS5」に他なりません。PS5の価格は、ディスクドライブ版が79,980円(税込)、デジタル・エディション版が72,980円(税込)です。PS5 Proにはディスクドライブがない(後付け可能)ため、同じ条件のデジタル・エディション版と比べると、4万7,000円の差があります。


もちろん性能は、明らかにPS5 Proの方が上です。GPUの強化、ストレージ容量は2倍の2TB、対応ソフトのさらなる快適化など、ゲーム体験上の利点を数多く持ちます。しかし、この性能差に4万7,000円の価値を見出すかどうかは、人によって意見が分かれます。


PS5 Proを1台買う額で、PS5とスイッチの両方を購入してもお釣りがきます。しかも、体験の質はともかく、遊べるゲームの数はPS5 ProとPS5で差はありません。より多くのゲームを遊びたいなら、PS5 Proではなく「PS5とスイッチの2台購入」の方が存分に楽しめる可能性が高いでしょう。


■「買った後悔」よりも「買わなかった後悔」が強い人は、一考すべき価値あり


今後、「PS5でも遊べるけど処理落ちなどが目立ち、PS5 Proなら快適に遊べる」というゲームがいくつも出てきた場合、相対的にPS5 Proの評価が上がることでしょう。しかし現状では、より高いゲーム体験を望む人にはPS5 Pro、十分遊べるなら価格が安い方がいい人にはPS5、という住み分けが現実的かと思います。


しかし、こうした現状や環境だけで誰もが判断できるなら、これほど楽な話もありません。ここまでゲーミングPCやスイッチに向いている人の一例を挙げてきましたが、この枠に収まらない人が「PS5 Pro」を買うべきかどうかは、別の視点で判断してみてはいかがでしょうか。


指針として今回提案するのは、あなたが「後悔するタイプかどうか」です。仮に、新規でPS5を買って遊んだ時に、「PS5 Proだったら、もっと快適で綺麗な画面だったのかな……」と考えてしまいがちなら、PS5ではなくPS5 Proを選んだ方が心の底から楽しめるはず。


すでにPS5を所持している人でも、こうした思考がチラつくなら、PS5 Proに乗り換える価値は十分アリ。PS5のデジタル・エディション版と比べると、4万7,000円の差は確かに大きいのですが、後悔し続けながらPS5を遊ぶのは“4万7,000円以上の損失”では収まらないかもしれません。


4万7,000円で買うのは、性能の差ではなく、後悔しない権利。そう考えられるかどうかで、PS5 ProとPS5のどちらにすべきか、向き不向きが分かれることでしょう。




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