3年越しの夢を根性で叶えた「博衣こより」-試合結果のネタバレなしで贈る、1か月の激闘の記録と企画への想い【#ホロライブ甲子園】
インサイド / 2024年11月23日 10時0分
「ゲリラでの打ち上げ配信になって申し訳ありません!」
開口一番、声を弾ませながら楽しそうにリスナーに告げたのはホロライブ所属のVTuber「博衣こより」さん。
この日はKONAMIの野球育成シミュレーション『パワフルプロ野球2024-2025』を使用した「ホロライブ甲子園」が実施された日。帰宅後すぐにリスナー向けの「打ち上げ配信」をおこなったのですが、帰宅時間が遅かったこともあり、告知なしのゲリラ配信になったことに言及したのでした。
しかしその声には申し訳なさがある一方、すべてをやりきった達成感と、ようやく夢を叶えた喜びであふれており、テンションが上がったまま帰宅したことを感じさせます。
集った助手くん(こよりさんのファンの名称=ファンネーム)も「やると思ってた!」「おつかれさま!」「ええんやで」と歓迎ムード。時刻は0時を回っていましたが、少しお酒が入ったこよりさんとの楽しいひと時を楽しんでいました。
遅い時間に帰宅したのは、「ホロライブ甲子園」に出演した「AZKi(あずき)」さん、「天音かなた」さん、「一条莉々華」さんと打ち上げをしていたため。配信スタジオからの帰宅の流れで晩ご飯を食べに行ったそうです。
ちなみに食事会では「私が勘定を持ちます」「いえいえ主催なんだからこちらが」等、恒例の伝票争奪戦も行われたとか。AZKiさんの振り返り配信でもそのあたりについて触れられていました。
もともと「ホロライブ甲子園」は、こよりさんがどうしてもやりたくて3年間温めてきた個人企画。スタッフに相談しては頓挫し、再提出しては頓挫して、ようやく2024年の秋に実現しました。
そのため告知配信はいつも以上に落ち着きがない様子。おそらくリスナーも、「あらゆる告知配信の中でも上位に入るほどの緊張感」を敏感に受け取っていたことでしょう。
そうしてやっと実施し、好評のうちに本戦を終えたこともあって、打ち上げ配信をおこなったこよりさんはアドレナリンに溺れながら、終始、楽しそうに声を弾ませていたのでした。
◆配信で語られた「企画実施への高すぎるハードル」
「ホロライブ甲子園」は、参加者4名(博衣こよりさん、AZKiさん、天音かなたさん、一条莉々華さん)が各校の監督となってオリジナルのチームを育成。「栄冠ナイン」モードで育てたチームデータを持ち寄ってPvPの総当たり戦をするという企画です。
ベースになったのは、VTuberの天開司さんが企画し、2019年に実施された「Vtuber甲子園」。大空スバルさんも第1回目に「ホロライブ女学院」として参加していました。
2024年春に開催された第2回には、こよりさんが「ホロライブ高校」としてゲスト出場し見事優勝。その際、企画者である天開司さんに「ホロライブでもやりたいな~……?」と探りを入れたところ悪くないリアクションだったため、後日、正式に許可をもらってルールなどを参考にしたそうです。
企画発表配信や打ち上げ配信では、天開司さんへの感謝も告げていました。
しかし実際に企画を進めるにあたってはハードルが高く、この3年間、何度も断念を余儀なくされていた経緯がありました。その詳細までは語られなかったものの、前夜祭配信で天音かなたさんと、「今までずっとやりたかったよね」「でも色々難しくてできなかったよね」など話していましたから、そのハードルの高さはタレント内ではよく知られていたことだったのでしょう。
また参加者や企画の枠組みでも難題が横たわっていました。
「ホロライブ甲子園」で監督を務めるにはまず野球の知識が必要です。さらに甲子園やプロ野球を見ていないと分からない要素も多々あります。そのため「興味はあるけど野球が分からないから……」という理由で参加を見送ったタレントたちも多かったとのこと。
本戦を同時視聴していた兎田ぺこらさん、宝鐘マリンさん、白銀ノエルさんも同様で、「こよりに誘われたけど、野球が分からなくて申し訳ないから見送った」と3人が3人とも告げるような状況でした。
今回、監督として出演したAZKiさんも実はそのひとり。野球を知らなければ『パワプロ』シリーズも初プレイという状況でしたが、「そんな私に誘いが来るということは、こよちゃん相当困ってるな」と思い、引き受けたことを後日の感想配信で語っていました。
また各タレントのスケジュールも問題でした。1年を通して各タレントは、3月の「hololive SUPER EXPO」、ソロライブ、各案件、年末の特番など、つねに忙しい状況です。特に今年は、兎田ぺこらさん主催の「ホロ鯖ハードコアマイクラ」「ホロライブARK」、さくらみこさん・星街すいせいさん主催の「holoGTA」といった大型企画もありました。
そのスケジュール調整をしながら、「栄冠ナイン」モードでの育成期間を考慮して日程を決めなければならず、長期企画ならではの苦労もあったようです。
さらに選手としてゲームに登場させるホロライブのタレントの人数も頭を悩ませる一因でした。
野球は最低でも9人でやるもの。しかしホロライブのタレントに見立てる場合は4チームがせいぜい。それでも足りずにファンネームをつけざるを得ない状況でしたから、第2回をやるにしても何かしらの工夫が必要でしょう。
トーナメント戦を理想としながらも総当たり戦になったのは、そういった状況があったからでした。ただ総当たり戦は総当たり戦で、各チーム3回も試合ができ悪いことばかりではありません。一度敗北しても「次こそは!」と闘志を燃え上がらせる熱い展開もあり、その部分では意図せず「ホロライブらしい企画」になったのではないでしょうか。
ちなみに昨年は、こよりさんのほかにも別ルートで「ホロライブ甲子園」が企画されていたとか。
その企画者とは8月にホロライブを卒業してしまった湊あくあさん。
こよりさんはあくあさんが卒業することを知らないこともあり、あくあさんとの共同主催を視野に入れてホロライブ運営と話を進めていたそうです。
打ち上げ配信では当時のことを軽く振り返りつつ、卒業後のあくあさんに企画実現を報告したこと、もっと積極的に相談すればよかったことを回想。「もしどこかから見ててくれてたら嬉しいな……」とやや寂しげに目を細めていました。
◆同時視聴も盛り上がった総当たり戦
「ホロライブ甲子園」は本戦のみならず、ドラフト会議や各タレントの育成配信も注目を浴びていました。全体の流れは以下の通り。
・10月18日……告知配信(企画の発表とその詳しい内容を説明)
・10月19日……ドラフト会議(全62名のタレントたちを、どのチームが獲得するかを決める)
・10月21日……選手の育成期間がスタート。各監督の配信にて、学生生活の3年間を費やして選手を育成する
・10月29日……「ホロ甲ニュース (第1回) 」。野球の基礎知識を解説しつつ各チームの育成状況をまとめる
・11月6日……「ホロ甲ニュース (第2回) 」。野球の基礎知識を解説しつつ各チームの育成状況をまとめる
・11月16日……本戦前夜祭。各チームの最終的な育成状況を見つつ各監督にインタビューする
・11月17日……「ホロライブ甲子園」本戦。育成データを持ち寄ってPvPの総当たり戦を展開
・11月17日……博衣こよりさんの打ち上げ配信
・11月20日……「こんこよ高校」のエピローグとして、3年目秋から3年生卒業までをこよりさんがプレイする
・11月23日……20日の配信の続きとして「こんこよ高校」最終回を予定
ドラフト会議とはプロ野球で実際におこなわれている新人獲得会議のこと。交渉の優先権をかけて平等に指名していくのですが、「ホロライブ甲子園」でも4名の監督がいっせいに選手を指名し、誰とも被らなかったらそのまま獲得できるシステムとなっています。
今回は新人グループ「FLOW GLOW」加入前ということで62名のタレントがその対象に。誰がどのチームに入るかはリスナーも注目するところで企画の見どころでもあります。
おもしろかったのはドラフト会議を同時視聴していた「尾丸ポルカ」さん。自分も対象となっているため、いつ自分が指名されるかワクワクしており、指名された際には記者会見風のコメントも同配信内で発表していました。
また兎田ぺこらさんはドラフト会議のコメント欄に登場。「どきどき」とコメントして、監督たちに「かわいい」といじられていました。
チームの所属が決定したら、いよいよ「栄冠ナイン」モードでの育成です。
毎年、各チームの新入生はランダムで決定するのですが、中には「転生選手」と呼ばれる、実在するプロ野球選手をモチーフにした強力な選手も現れます。
各監督のお目当ては、その転生選手を引き当てること。ただしどれだけ強い転生選手を獲得しても、野球はひとりではできません。
それに試合には運が絡みますし、各選手のパラメーターも様々あるため、同じ相手と試合しても必ず同じ結果になるとは限りません。そこが『パワプロ』のおもしろいところであり、育成がいかに大事か思い知らされる部分でもあります。
それだけに育成期間は、こよりさん、AZKiさん、かなたさん、莉々華さんそれぞれにドラマがあり盛り上がりました。
手塩にかけた選手たちがはたして甲子園に出場できるのか? 出場できたとして優勝できるのか?
育成期間のゴールとなる3年目の夏大会は勝っても負けても涙の展開があり、感情移入しながら各監督の配信を追えば追うほど「もらい泣き」してしまいます。
その感動は「栄冠ナイン」モードならではなので、長時間の配信ではあるものの一見の価値があるでしょう。
育成期間の合間には、各チームの育成状況をまとめた「ホロ甲ニュース」も実施。最新情報をまとめるだけではなく、こよりさんが軽く解説する野球講座・パワプロ育成講座もあって、野球初心者や『パワプロ』初心者にとっては入門編となる良い配信となっていました。
企画のメインである総当たり戦の本戦はスタジオに集合してのイベントです。
育成データを持ち寄って繰り広げるPvPは、現在のところオンラインに対応しておらず、実際に集まってニンテンドースイッチのコントローラーを回しながらでないとできません。そのためこよりさんは、「せっかくスタジオが使えるなら」と3Dモデルを使用した配信にこだわったそうです。
おかげで監督陣の個性的な動きがフルトラッキングで表現され、衝撃的な展開で床にくずれ落ちるこよりさんや、膝の上で清楚に拍手するAZKiさん、席から立ち上がって熱心に応援するかなたさん、独特な動きではしゃぐ莉々華さんなど、指の動きも捉えるクオリティで楽しませてくれました。
また本戦の配信にあわせ、こよりさんからホロライブメンバーへ同時視聴の呼びかけが行われました。それに応じ、前日の深夜に同時視聴を決めたのが兎田ぺこらさんと宝鐘マリンさんです。
当日は仕事の都合があってマリンさんは後からの合流となりましたが、最終的には白銀ノエルさんも駆けつけてにぎやかな応援席に。
特にマリンさんは自分の分身が不調でなかなか活躍できないようすに得意のキレ芸を発揮。切り抜き動画が何本も作られるほど応援席を盛り上げました。ドラフト会議では1位指名で莉々華さんのチームに所属しましたが、エースの名に恥じない活躍を応援席でも発揮した形です。
企画オファーされた時は「野球がわからないから」という理由で辞退したぺこらさん、マリンさん、ノエルさん。しかしコメント欄の解説もあり、本戦が終了するころにはすっかり野球の虜に。『パワプロ』も食わず嫌いが解消されたようで、自分たちもやってみたいと声をそろえていました。
また配信枠は取っていなくても視聴していたホロライブメンバーもいたようで、Xにポストしたアキ・ローゼンタールさんや戌神ころねさんなど、ホロライブ内での注目度も高かったようです。
第2回があれば、出場希望者が増える……かも?
結果として、本戦の同時視聴者数は個人企画ながら最大で約12万人、応援席も約5万6000人という「大入り」に。夢が叶っただけではなく、視聴者の反応も上々で、こよりさんは上機嫌でスタジオから帰宅して即打ち上げ配信をおこなったのでした。
個人企画ということで、スタジオ代や優勝賞品などはおそらくすべて個人負担。各監督へのフォローや、本戦を除く配信のオペレーションもすべてこよりさんがこなしていたため、おそらくいっぱいいっぱいだったはず。
可能なら来年は第2回を開催したいと目を輝かせていましたが、その時はスポンサーなどがついてくれて、少しでも本人の負担が減るといいなと、いち視聴者目線で感じた企画でした。
なお大会は終了しましたが、こよりさんのチームである「こんこよ高校」のエピローグとなる4年目の夏大会までは少しゲームを進めるとのこと。その模様は11月23日(土)の18時に配信される予定です。
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【※11月23日12時40分追記】 本文中の誤りを一部、訂正しました。
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