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こんなにクオリティ高いの!? 生まれる前に発売された『悪魔城ドラキュラ』シリーズに触れたらドハマリした話

インサイド / 2025年1月2日 7時0分

シリーズ通して絶大な人気を誇り、その人気から一つのジャンル名にまでなったタイトル、『悪魔城ドラキュラ』シリーズをご存知でしょうか。


『大乱闘スマッシュブラザーズ』にシリーズの顔である「シモン・ベルモンド」や「リヒター・ベルモンド」が参戦していることからタイトルは知っているものの、プレイはしたことがないという方もいるかと思います。


かくいう筆者も「名前は知ってるな~」程度の認識であり、更にほとんどのタイトルが筆者の生まれ年である2007年より前に発売されているため、プレイする機会がなかなかありませんでした。


そんなとき、『悪魔城ドラキュラ』シリーズファンの友人にオススメされたこともあり、その時セールしていた『Castlevania Advance Collection』を購入。収録されている『悪魔城ドラキュラ サークルオブザムーン(以下『サークル』)』、『キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲(以下『白夜』)』、『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲(以下『暁月』)』の三作品をクリアするまでプレイしたところ、ものすごくドハマリしていました。


そこで今回は、『悪魔城ドラキュラ』シリーズを初めて遊んだ筆者が、実際にクリアして気付いた魅力をお届けします。


◆ハマったポイントその1:グラフィックの書き込みが美しい


まず印象的だったのは、どの作品もグラフィックの作り込みが素晴らしかったことです。ゲームボーイアドバンス向けに発売されたとは感じられない程に美しく、キャラクターのドット絵から背景に至るまで、目に映る全てのドット絵がハイクオリティでした。特に『暁月』の時計塔、『白夜』の空中庭園の2つがとても印象に残っています。


「時計塔」は歯車をはじめとした地形や背景、出てくる敵などすべてが噛み合っており、プレイ中思わず見とれてしまい、いたるところに設置してあるトゲや空を飛んでいる敵にぶつかってしまうこともよくありました。


「空中庭園」では、ゴシックホラーテイストの漂う「悪魔城」の雰囲気とは打って変わって、荘厳で神々しい神殿を思わせるデザインに。更に、細部まで書き込まれた雲が高速でどんどん流れており、実際に風が吹き抜けていると感じてしまうほどの爽快感あふれるものになっています。


他にも、ところどころでコミカルな動きをしてくすっと笑わせてくれるスケルトン達や、制約の多いゲームボーイアドバンスなのにそれを感じさせずにヌルヌル動くキャラクター達など、フィールド以外もすごい作り込みに。


そのどれもが古さを感じさせない素晴らしいセンスで描かれていて、”今”のゲームに慣れきっていた筆者の度肝を思いっきりぶち抜いて来たのを今でも忘れられません。


◆ハマったポイントその2:難しすぎず簡単すぎずの塩梅が取れた難易度


筆者は2Dアクション全般が非常に苦手で、『マリオ』シリーズや『ロックマン』シリーズですらほとんどクリアできず、積んだままになっているほどです。


自分が苦手だというのがわかっていたからこそ、『悪魔城ドラキュラ』シリーズに手を出す前は、「果たして自分にクリアできるのかな…」と、とても不安でした。


しかし、そんな不安は一瞬にして消え去ることになります。


三作品ともレベルデザインが非常にうまく、2Dアクションが苦手な筆者でもしっかりとクリアできました。とはいえ決して”ヌルい”ということはなく、良いところでメリハリが効いており、最後までピリッとしたゲーム体験に。


シリーズ伝統の「時計塔」では各フロアごとに満身創痍になったり、『サークル』の「ドラゴンゾンビ」や『暁月』の「しにがみ」といったボス達には何度も何度もコンティニューを繰り返しながらも、クリアしたときには思わずガッツポーズを決めていたのを今でも鮮明に覚えています。


筆者が最近やっていたゲームはどれも難易度が非常に高いゲームばかりだったので、こうした”ちょうどいい”塩梅に癒やされていました。


◆ハマったポイントその3:豊富なやりこみ要素


『サークル』の「デュアルセットアップシステム」(以下「DSS」)や『暁月』の「タクティカルソウル」といった敵を倒すことで入手できるもの、『白夜』の悪魔城内部に点在する「家具」集めといった豊富な収集要素など、『悪魔城ドラキュラ』シリーズには様々なやりこみ要素があります。


こうした要素も本作の魅力となっていて、特に『白夜』の「家具」集めにはどっぷりハマっていました。


クリア後のおまけモードも充実しており、『サークル』では「マジシャンモード」を始め、主人公の能力が変化するものであったり、『白夜』『暁月』ではそれぞれに登場する「マクシーム・キシン」や「ユリウス・ベルモンド」が使用できるモードがあったりします。


さらに、今まで戦ってきたボス達と戦える「ボスラッシュ」なども存在し、『暁月』では集めたソウルや武器などを使って戦うことができたり、『白夜』では隠しコマンドを入力することでかの有名な「シモン・ベルモンド」を使えたりと、ボスラッシュ一つとっても豊富なやりこみ具合でした。


今のゲームとは比べ物にならないほど小さい容量にも関わらず様々なやりこみ要素が詰まっており、やりこみ好きのゲーマーにはたまらないものとなっていました。




国内外問わず絶大な人気を誇り、本作の名前を取った「メトロイドヴァニア」というジャンル名まで生まれた『悪魔城ドラキュラ』シリーズ。今回『サークル』から『暁月』までの三作品をプレイして筆者が1番魅力だと感じた点は、「プレイスタイルが如実にゲーム体験を変える」ところにあると思っています。


鞭とサブウェポンの使用頻度のバランスや、体力やハートの上限アップアイテムを集めるかなど、様々な部分でプレイに差が出る懐の深さはオリジナル版の発売から20年以上経った今でも色褪せていないのではないでしょうか。


筆者はこれからも『悪魔城ドラキュラ』シリーズをプレイしていこうと考えており、ニンテンドーDS向けに発売されていた『悪魔城ドラキュラ』シリーズをまとめた『Castlevania Dominus Collection』や、ステージクリア型の作品を集めた『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』などに興味を持っています。


今回紹介した『Castlevania Advance Collection』はニンテンドースイッチ、プレイステーション4/5、Xbox Series X/S、Steamにて発売中。価格は2,200円(税込)ですが、年末年始期間は各プラットフォームにてセールが実施中です。


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