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「ダーマ神殿」ってそんな見た目だったんだ!あの町やダンジョンがHD-2D版『ドラクエ3』でどう生まれ変わったか見てみよう【前編】

インサイド / 2025年1月3日 17時0分

※本稿ではHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』本編の内容に触れます。ネタバレが気になる方は閲覧をお控えください。


オリジナル版等の『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では、フィールドから見た建物のグラフィックが分類ごとに統一されていました。アリアハンやロマリアならば「城」、ナジミの塔やシャンパーニの塔ならば「塔」といった感じです。


フルリメイクされたHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』ではこの括りを撤廃。アリアハンならアリアハン用の外観、ロマリアならロマリア用の外観という風に、一部を除いてグラフィックが建物ごとに異なります。


本稿ではそういった町やダンジョンの外観を1つ1つチェックし、どのようなデザインとなったのかを紹介。今回は【前編】として、アリアハンからポルトガで船を入手するまでに訪れる場所の中から、特徴的なものを紹介します。


◆アリアハン


まずは主人公の故郷「アリアハン」です。改めてHD-2D版では、フィールドから見た町の外観は“町全体をミニチュア化したような形”となっています。城下町らしくどっしり構えた城を中心に、ルイーダの酒場や主人公の実家もしっかり確認できます。


◆レーベ


アリアハンからほど近い場所に位置する「レーベ」は、西側に切り立った谷ができ、町へ入る際は石橋を渡るようになりました。こういった地形の変化もしっかり表現。教会の前には、住民が重くて動かせないと言っていた岩も置かれています。


◆ナジミの塔


塔系のダンジョン「ナジミの塔」は、側面に備えられた階段や階層の分かれなど、塔らしい建築様式を外観からしっかり確認できます。生い茂ったつる草も歴史を感じさせますね。


◆ロマリア


アリアハン大陸を出て最初に出迎えてくれる「ロマリア」は、四方を防壁で守れた城下町。王城の左右にはロマリア王の父の部屋、そして牢屋を備えた4階建ての塔があり、長~い螺旋階段を上るのが印象的です。外観からも左右の塔が一際高く建造されているのが分かります。


◆カザーブ


大盗賊カンダタを追う道中で訪れる「カザーブ」は、第一印象から自然豊かな村でした。背の高い針葉樹が立ち並び、村内には切り倒された丸太や切り株も見られることから、林業が盛んな村なのでしょう。外観から見ても自然溢れるのどかな雰囲気が伝わってきます。


◆シャンパーニの塔


カンダタ一味のアジトである「シャンパーニの塔」。4階が大きな屋上となっており、そこから出っ張った5~6階が盗賊たちの居住区になっています。やはり屋上が巨大ゆえに、外観のデザインも凄く特徴的。カンダタたちは6階から屋上に飛び降りて逃げたわけですが、よくこの高さから落ちて無事なものです。


◆ノアニール


実はストーリークリアのために寄る必要はない村「ノアニール」。初めて訪れた時は呪いで村人が眠らされており、村自体もモヤで覆われています。そしてなぜかある毒沼も健在です。


◆エルフの隠れ里


過去作との違いに一番驚かされたのが「エルフの隠れ里」でした。オリジナル版等では、森の中に1マスだけ茂みがあり、“隠れ里”にふさわしい見分けがつきにくい外観でした。


HD-2D版でも森に隠れている点は同じですが、一際巨大な大木で表現されています。どうやら大木の根元が女王の家に改装されている様子。昼には蝶が舞い、夜には光が集まる美しい光景も見られます。


◆アッサラーム


「アッサラーム」は夜の方がにぎわう町なので、夜の外観画像も用意しました。他の家から漏れる光がオレンジ色なのに対し、パフパフをしてくれる家の光だけピンク色なのが艶めかしい…!


◆イシス


砂漠の巨大都市「イシス」は、オリジナル版等では町と王宮が分かれており、出入りするには一度フィールドマップへ出る必要がありました。HD-2D版では距離が縮まり、町と王宮が繋がったような外観に変化。町の北側から王宮にも直通となっています。


◆ピラミッド


序盤の難関「ピラミッド」も豪華な外観に一変。段差状の表面が細かく表現されているほか、入口前の広場も増設されたことで、ダンジョンとしての荘厳さが増したように感じます。堀井雄二氏によれば、開発にあたってエジプトまで取材に行ったそう。この作り込み具合も納得です。


◆バハラタ


胡椒を求めて訪れる「バハラタ」は、南側の突き出した水浴び場が特徴的。「聖なる川」が流れており、ご利益を求めて遠方からやってくる人もいる人気スポットです。


◆ダーマ


『ドラクエ3』の中でも特に印象的な場所といえば、やはり「ダーマ(ダーマの神殿)」でしょう。後のシリーズにも受け継がれる「転職」の始まりの地。木々の中に一際立派な寺院が堂々と建っており、職業の聖地らしい厳かな雰囲気を感じられます。


◆ガルナの塔


ダーマとセットで「ガルナの塔」が印象に残っている人も多いはず。賢者の転職に必要な「さとりのしょ」を入手できるほか、何より「メタルスライム」の狩場として鉄板。転職した後にここでレベル上げをするのが定番の流れでした。


外観もかなり手が込んでおり、天高くそびえる二本の塔や、そこを繋ぐ渡りロープ、「さとりのしょ」がある隠し部屋への落下地点などを確認できます。入口には庭園も増設されました。


◆ムオル


ポカパマズの重要イベントが眠る地「ムオル」。寒冷地の村ゆえか小雪が降るようになり、村の中にも雪が積もっています。


◆ポルトガ


最後は「ポルトガ」です。沿岸国らしく、海上に建設された港や城が特徴的。特に港は船の停泊場や荷置き場なども作られ、オリジナル版等と比べて大きくクオリティアップ。いくつか桟橋も設けられ、港町らしさが増しました。外観からは離れの灯台も確認できるので、寄り忘れもなくなりそうです。


◆洞窟系


岬の洞窟
地底の湖
ノルドの洞窟
人さらいのアジト

おまけで洞窟系の外観も見てみましょう。船を入手するまでに訪れるのは「岬の洞窟」「地底の湖」「ノルドの洞窟」「人さらいのアジト」など。これ以降に登場するものも含め、基本的に岩肌の付き方などが流用されています。


しかし、例えば「岬の洞窟」は岩肌に苔がむしていたり、人の手が入っている「ノルドの洞窟」「人さらいのアジト」は入口に坑木や扉が設けられていたりと、ちょっとした変化もあります。




ゲーム全体のグラフィックもさることながら、本稿で紹介した町やダンジョンの外観も作り込まれ、世界観の表現がグッと高まったHD-2D版『ドラクエ3』。残りの町やダンジョンも後日別記事で紹介しますのでお楽しみに。


(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX
(C) SUGIYAMA KOBO
(P) SUGIYAMA KOBO


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