最新のVRゴーグルやARグラスでメタバースの世界を体感!コアゲーマーにおすすめの軽量ARグラスや、クリエイティブな活動にも最適なVRゴーグルなど、新体験が味わえる製品を紹介【XR Kaigi 2024】
インサイド / 2025年1月7日 19時0分
12月11日から13日にかけて、AR・VR・メタバースに関する国内最大級のカンファレンス「XR Kaigi 2024」が開催されました。
メタバースに関する企業やクリエイターが一挙に集う本イベントでは、VRゲームやアバター作成アプリなど、幅広いジャンルの展示が実施。今回インサイドでは、最新のVRゴーグルやARグラスに注目して取材を行いました。VR・ARに普段慣れ親しんでいるゲーマーから、これからメタバースの世界を体験しようと考えているゲーマーの皆様へ向けて、ぜひ一度味わっていただきたいおすすめのVRゴーグルやARグラスをご紹介します。
◆XREAL「XREAL One」
まずは、「XR Kaigi」初日に発表されたばかりのデバイス「XREAL One」をご紹介しましょう。本商品は、これまでもARグラスを出してきた企業「XREAL」の新製品です。価格は69,980円(税込)のARグラスです。
グラスを着用してレーシングゲーム『Forza Horizon 4』を試遊した際も、120Hzの高リフレッシュレートにより車の加速時でも画質のブレがなく、草木や地面など周囲の描写も鮮明でした。
またトラッキング性能も非常に優秀で、試しに頭を振りながらプレイしてみたところ、画面が瞬時に向いた方向に追従。投影処理の遅れによる酔いもほとんど感じられません。
没入感を損なわず快適にゲームを楽しめる点から、特に長時間ゲームをプレイするゲーマーにおすすめの製品だと感じました。
「XREAL One」は現在予約受付中。公式サイト・取扱販売店では17日より発売されます。。
◆Panasonic「MeganeX superlight 8K」
これまで映像の世界で一線を走ってきたPanasonicも、蓄積された技術を駆使したVRゴーグル「MeganeX superlight 8K」を開発。本デバイスは4K解像度や有機ELを採用し、特にVRモニターだとどうしても弱くなりがちな「黒色」部分の細かな発色も高度に実現されています。
これにより、VRゲームのプレイだけでなく、映画やアニメも高い水準で楽しめる製品となっていました。
また本デバイスは「Shiftall」との共同開発が行われており、主としてデバイス内のハードウェア部分をPanasonicが、ソフトウェア部分をShiftallが担当しています。
またゴーグルの重心が後頭部にくる設計となっているため、前のめりの姿勢でゲームをプレイしても着用時の疲労感が少ないものとなっています。体験時には、水泳キャップを被っているような感覚で、ゲームプレイや映像体験ができました。
本製品の価格は249,900円(税込)となっています。ゲームなどで普段遣いするガジェットとしてはやや高めですが、細やかな映像表現はクリエイティブな作業にもぴったり。また最新のハイエンドモデルであるため、もし体験できる機会があれば、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
◆SONY 「XRヘッドマウントディスプレイ SRH-S1」
最後に紹介するSONYブースでは、創作意欲を掻き立てるヘッドマウントディスプレイが展示されていました。ここで体験できたのは、2024年1月に開発が発表された「XRヘッドマウントディスプレイ SRH-S1」。トライアングルとリングの形状をした一風変わった手元のコントローラーがセットとなった本ヘッドマウントディスプレイは、クリエイター志向のVRユーザーに向けた製品です。
ヘッドマウントディスプレイは4K解像度に対応し、6つのカメラとセンサーによる高い空間認識機能を備えています。これにより3Dオブジェクトが高精細に表現できるため、VRChatのワールドやアバター作成など、クリエイティブな活動に最適化されています。
コントローラーは必要最低限のボタン配置をしており、使い慣れてくると繊細ながらも直感的な操作が可能となっています。
休憩時には都度ゴーグルを外さなくても、目元のディスプレイ部分だけ跳ね上げることもできます。VRの世界を味わいつつも、より快適なクリエイティブ体験を味わいたいユーザーにおすすめの製品となっています。
またSONYブースではこのほか、「モバイルモーションキャプチャー mocopi」も出展されていました。こちらは、小型センサーを手足に装着してリアルタイムにアバターを操作できるもので、2023年1月より販売中です。
先日12月16日にリリースされた追加ソフトウェア「mocopi VR」により長時間使用時のラグやアバターの振動といった不具合が改善され、VRChatをはじめとしたゲームでさらに直感的なモーション体験が可能になったとのことです。
mocopiは実際に手にとっても非常に軽量なもので、装着しても目立たないカジュアルなデザインでした。デバイス体験も見学したのですが、動作とアバターのモーション間のラグは小さく、入力のズレも感じられず、人間とアバターが一体となって動いているように感じられました。
今回は、ゲーマーにもおすすめのARグラス「XREAL One」、Panasonicならではの高度な映像技術で、VRのゲームプレイだけでなく映画やアニメも高品質で楽しめる「MeganeX superlight 8K」、クリエイター志向のゲーマーにおすすめのヘッドマウントディスプレイ「SRH-S1」といった特徴的な3機種のデバイスをお届けしました。
ARグラスやVRゴーグルは、個人のユーザーでも手に取りやすい価格帯のカジュアルなものから、企業での研究や開発を前提としたハイエンドなものまで、現在も幅広く製造がなされています。そしてそれぞれのデバイスには開発者が思い描いた「未来への挑戦」を感じ取ることができます。ぜひ一度、読者の皆様も体験会などの機会を見つけ、興味のあるデバイスを手に取ってみてはいかがでしょうか。
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